知りたい気持ち
―なぁ、なんでお前は俺といるの?
いつもの昼休み。
学校の屋上には俺たち以外いない。
「また?懲りないね」
飽きれ顔で溜め息までつくのは俺のダチの中で、唯一の女の子のキミ。
口ではズケズケ言うくせに、腫れた頬を冷やすよう氷を用意してくれている優しいやつ。
「もうやめなよ。女の子が可哀想」
だよな。酷いことしてるのは分かってるよ。
特に優しいキミには、俺は最低な男として映ってるだろう。
けれど
ならなんでキミは俺といるの?
こんな最低なやつ見放されても仕方ないのに。
なのになぜ、キミは側にいてくれるんだ?
「私しかいないでしょ?こうやって慰めてあげれるの」
小さな子供にするみたいによしよしと頭を撫でながらキミは笑う。
他のやつにされたらキレかねないけど、キミにされたら嫌じゃない。
キミだけなんだ、俺が興味がある女の子は。
だから他のやつらなんてどうでもいいし、興味がない。
なぁ、自惚れてもいいのかな?
キミが側にいてくれるのは少なくとも俺を嫌いじゃないって。
好意を少しでも持ってくれてるんだと。
【つづく】
すみません、まだ続きます←
次が最後になるかと…
頑張ります…
ここまでお読みいただきありがとうございました。
また次回お会いしましょう