表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/34

第11話 女神カリナリーベル再び② ステータス

読みに来てくださった方、ブックマークしてくださった方、皆さま本当にありがとうございます (*'▽')

「……そうですか。ちなみに転移って他の場所へも行けたりします?」


「うん!一度行った場所ならそこを思い浮かべながら転移すれば行けるし、地球だったら写真とか映像って言うんだっけ?それを見て明確にイメージすれば行った事ない場所でも行けるはずだよ。ソウラリアにはそういった技術がないから無理なんだけどね……しくしく」



 自分で所望した能力ではあるがチート過ぎる。


 地球では世界中を移動しなくてはならないマリアにとって、移動時間を削りまくれる最高の能力だ。


 さらに他の魔法まで使えるのか……地球では今でさえ『超規格外』のマリアの体を調べたがる組織はあるだろうし、魔法まで使えるとなればいよいよか……あ、意識があれば転移で逃げれるな!うん、何も問題はなかった。



「それで、こうして話すために私を教会へ来させたんですか?」


「マリアちゃんと話したかったのもあるけど、大切な用事があったからだよ!これは水晶玉に触れないとダメだったからさぁ。マリアちゃん左手の甲を見て」



 カリナに言われるまま左手の甲を見ると、いつの間にか虹色の痣のようなものが出来ている。



「この痣の形は……なにかの花?」


「そう。それは聖花と言われる、聖女にだけ現れるどこにも存在しない花なんだけど……ありゃ~。やっぱりこんな感じになっちゃうかぁ~」


「え?何か問題がある感じなんですか?」


「ん~~問題はない……かなぁ。普通は一色なんだけどねぇ。まぁマリアちゃんにとっても私にとっても良い事だと思う!うん!気にしなくて大丈夫だよ!あはは」



 これ絶対に気にした方が良いやつだ……カリナのあははって笑いは嫌な予感しかしない。



「とりあえずこれでマリアちゃんは完全に聖女になったよ!これはこっちの世界であの水晶玉に触れないとダメなことだったから、それで教会に来て欲しかったんだぁ」


「……まぁ良いでしょう。そういえば他にも聞きたいことがあったんですが、視力や聴力、嗅覚とか色々と強化されているのはありがたいんですけど……これって任意で調整できたりってしますか?街中だと人の声が必要以上に聞こえたり、汚物の臭いなどがきつくて……」


「それなら大丈夫!ちょっと見てみよっか!ん~~マリアちゃんのステータスお~~~ぷん!」



 カリナが言葉を発すると、マリアの目の前に半透明な青色の画面のようなもの、そこにいくつもの白い文字が並んでいるものが現れる。



----------------------

【名前】

・マリア


【職業】

・虹の聖女・Eランク冒険者


【スキル】

・聖なる体術・聖なる武器術・聖なる身体操作

・聖なる叡智・聖なる魔力操作・聖なる錬金術


【称号】

・次元を超えし者・神の友人


【特殊】

・創造神の加護

・女神カリナリーベルの加護

・■■神の加護

----------------------



 なにこれなんかのゲーム画面か?ちょっとスキル!聖なるって付ければ何でもありかい!それに神の友人って称号なによ?カリナと友達関係になったってこと?あと加護!加護多い!■■って文字が見えないのは地球の神様かな?会ったことないから表示されないんだろうか……でも加護はくれるんかい!!



「うへ~~マリアちゃんえっぐいねこれ!てか冒険者になってるのウケる~」



 加護つけたカリナがそれを言うのか……



「カリナ?諸々の説明をお願い出来ますか?」


「オッケー!スキルだけど……ほぼ見たまんまだよ。ただ聖なるって言葉が頭に付いてるのは私も初めて見た!どれも最上級ってことだねこりゃ。さっき言ってた嗅覚とかは身体操作だから、こうして自分のスキルを認識した今なら意識すれば調整可能だと思うよ!それより創造神様の加護がヤバい!ソウラリアには存在しなかった魔法とか創れちゃうかもよ。あ、さすがに死者の蘇生とかはNGにさせてもらうね」



 その後も色々と説明を受けたのだが、カリナは人に物事を教えるのが余り得意ではないという事が判明しただけであった。


 それにしても存在しない魔法を創る事が出来るか……すぐにでも使いたい魔法があるんだよなぁ。



「カリナ?魔法の世界にありがちだと思うんですけど、『アイテムボックス』的な、物を異空間に収納するような魔法って存在してますか?」


「あ~次元収納魔法ね。あるけど使える者は300年くらい前からもういないかなぁ。可哀想だから簡易版の『魔法袋』をダンジョンの中とかに少し置いたりしてあげてるけどね。そうだ!マリアちゃんが魔法袋を作って販売したら?儲かるだろうし買い手も喜ぶよきっと!!」


「う、うん……とりあえず今は次元収納魔法ってのを使いたいんですけど……」


「ならマリアちゃんがこういう魔法を使いたいって強くイメージしながら魔力を体外に出してみて?聖なる魔力操作ってスキルを持ってるから、魔力の流れや使い方はすぐ分かるはずだよ」



 ふむ……魔力の流れか。



 確かにそれっぽいのを感じることが出来る。


 別の次元、私だけが触れることの出来る特別な空間……空間内は時間が停止していて、中に入れた物をイメージしただけで取り出すことが出来る空間……


 強く念じていると頭の中に魔法陣のようなものが構築されていくのが分かる。


 マリアの脳内で魔法陣が完成した瞬間、次元収納魔法が使えることがハッキリと認識できる。


 そのまま体内で感じていた魔力を解放すると、目の前に丸くぼんやりとした入口のようなものが現れた。



「さっすがマリアちゃん!成功したね!ほほ~~時間停止まで組み込まれてるのね。これ私が知ってる次元収納魔法より性能アップしてるじゃん!ちなみに使い手のマリアちゃんと女神である私にはその入口が見えているけど、他の者には認識できないと思うよ」




 カリナはとても満足そうに笑っているのだが、便利な次元収納魔法を使えた喜びよりも、あれ?魔法って詠唱が必要なんじゃないの?と疑問に思うマリアであった。

お読み頂き、ありがとうございます。


マリアの活躍をまだまだ見たいと思ってくださった方はブックマーク登録や

↓ の『☆☆☆☆☆』を『★★★★★』に評価して下さると、本当にほんと~に執筆の励みになります。


これからも『たたかう聖女さま』をよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ