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エピソード8 ミスリルパラベラム Age28

「クソ!悪魔になっちまう!」


「もう死んだよ」


俺はイギルを押し何とか避けたが、ジェラルドのいた場所はもう跡形も無くなっていた。


「お前と私を最後に助けてくれたんだ」


身体中水浸しだ、ジェラルドがビームで消される前に放水し庇ったのだ。


クーアが竜の上に岩石を落とし追撃を仕掛ける。


「うおおおおおお!!!!」


ビームを放とうとする竜にルーゲンは光を照らし

目を潰し狙いを狂わせ、テオは火炎放射を出し特攻を仕掛ける。


「ハハハハハハハハ!!!!」


テオは炎を吹きかけ顔を燃やし、ルーゲンは足を光らせ竜の頭へ飛び、焼ける脳に剣を突き刺す、だが物怖じせず竜はルーゲンの体を掴み、握り潰した。


「おおお…………!!!」


白金の鎧は鉄屑のスターダストに変わり果て、上半身と共に地へ叩き伏せる。


竜は続けざまにテオに片手を振るい、両脚に命中した、両脚は折れ曲がりテオはそのまま回転しながら彼方へ飛ばされて行った。


「ルーゲン様、テオ様あああああああああ!!!!」


フリンジェは風のカッターを無数に繰り出すが強靭な鱗はビクともしない、竜はそのまま前に出てはフリンジェを前足で振り払い、壁へ思い切り叩きつけられ血溜まりが出来上がった。


俺は確信した、このまま全員殺されるんだと、魔法と現代兵器を持ってしてもこの怪物には勝てないのだろうと。


「ヒャヒャヒャヒャヒャ!!!」


竜は笑いながら従士達は為す術なくどんどん殺されていく、銃の弾ももう無い。


「終わりだ、もう終わりだ!ごめんアウリス、ごめんよぉ」


イギルは膝を付き脱力し倒れる。


「ちくしょおおおお!!!援護しろクーアああああ!!!」


「はい!!」


ショットガンは無い、ヘラクレスが無ければこのミスリル製のナイフで急所を刺すしかない、俺はピストルを出し乱射しながら前へ進む、竜は両腕で顔と脳を防御し尻尾を鞭のように振るい岩の壁を破壊し距離を取る、俺の弾が尽きた瞬間ビームを放たれた、壁が土から飛び出し前へ現れ防いだ、だがビームが壁を焼く音が大きくなりじりじりと分解され死の熱波が近づいている。


壁に穴が開き光が漏れ出す、今度こそ俺は死ぬのか、光は透明の壁に遮られる。


「よくも我の仲間達をおおおおおおおおおお!!!!!」


ディアンが飛び出し竜の顔面に狙撃銃の銃身を握り思い切り叩き込んだ。


「ヘラクレス!」


ヘラクレスとはヒドラを倒した戦士に因み俺が名付けたNTW-20をモチーフにした対物狙撃銃だ、ある物を搭載させるためかなり頑丈な造りになっている、近接武器に使われたところでなんの差し障りもない。


「受け取れえええええええ!!!!!


ディアンが狙撃銃を投げた瞬間、彼はビームに包まれ消えて行く、竜は狙撃銃をキャッチしようとする俺を見て口に光を溜める
























俺は死なない、勝って生き延びてみせる。






























「くたばりやがれ」


ヘラクレスを取りコッキングする、ビームが放たれるのと寸分の差だった、トリガーを引いた瞬間重厚な銃声が鳴り響く。


この銃弾の弾頭はこの世界で最も硬いミスリルで出来ている最強の徹甲弾(パラベラム弾)、竜の喉にぶち込まれそこから全身を真っ直ぐ抜け、尻尾の先まで勢いよく飛び抜けた。


竜は内部から閃光が炸裂し絶命する、そして光となって消えて行く、光は空へ届くと晴れてきた。


流石にこの身体じゃNTWの反動は堪えるな、コッキングし、ヘラクレスを担ぐ。


「わちゃーやられちゃったかー、俺様の最高傑作なんだがな、どうやら奴を見くびっていたようだ」


――


光の勇者ルーゲン・オースティン

風の勇者フリンジェ・アイビーム

壁の勇者ディアン・エストモッドが死んでしまった。

炎の勇者テオ・アイネフッドは両足が無くなり五体満足で生き残ったのは

岩の勇者クーア・リトリピアだけ、最悪な結果に終わってしまった。


「ふざけおって!この国の大事な戦力をほぼ全て失ってしまった!どうする気なんだ?」


コッドは玉座の肘掛けを思い切り叩き怒鳴る。


「銃の勇者がいるだろ、それに1人じゃない、100万人以上まで増やせる、銃は弓と違って習得が簡単だ、手っ取り早く兵士を動員できるのがメリットだ」


「何だと??」


「悪魔の力に頼るか、アミー姉様と取引するか選んでくださいます?今なら無断で兵器を開発した事とラードア国の兵士を拘束した罰を無罪放免に加えて金貨8000万枚で手を打てますわ」


さすがリズ、一国の主にすら強気に出まくる。


「確かにラードアと協定を結び襲いかかってきた竜を倒してやったのを口実に金鉱脈を手に入れたから不可能では無い、うーむ………むぅぅぅぅ!!」


――


結局コッドは散々悩んだ末要求をのみザンドラに兵士へ銃を提供する為支援してもらう事になった。


法律も決めてもらい、兵士も戦闘や訓練以外で銃を絶対に持たせてはならないというかなり厳しめに管理してもらう事になった、ザンドラには血なまぐさい奴しか居ないからな、そういうのを任せるのはメイに相応しいだろう、じきに安全保障貿易管理になってもらうのだ。


この世界にはえなんとかRAとかいう協会が無いから初手で規制し放題だ☆


その後射撃訓練場を作り、イギル達に銃の扱い方を教えていた。


「変な弓だな、あんま慣れねえや」


イギルはそこそこに扱えてる、ちょっと持ち方おかしいが。


「何だこれええ!おもしれええええ!」


アウリスは勝手に機関銃を持ち込み的を粉砕している。


「テオ様上手ですわ〜」


リズはテオの座ってる車椅子にストックを乗せ撃っている。


「おいリズ危ねぇ!」


「アミラさん、僕を助けてくれてありがとう、ヘラクレスが無きゃ、止血してくれなければ僕は死んでいました」


「え?どういたしまして」


俺がラードアの使徒を殺さなければこんな事にならなかったが、それはそれで世界はあの竜に滅ぼされてたのかもしれない、難しい事を考えるのはよそう。


「あいつまじでうめぇな」


「片目のくせに良くやるぜ」


イギルとアウリスは、バートラムが全ての的に弾を当てているのを見とれていた、こいつは俺の次にいや俺と同じくらい上手い。


「アミー姉様、こんな素晴らしい武器を作ってくれて本当に感謝感激ですわ!これで気に食わない奴らを楽にぶっ殺せますわ☆」


リズは銃を胸に抱え満面の笑みでそんな事を言う、あーやっぱ銃なんて作るんじゃなかったよ!


――


魔王竜デストラストの起こした災害、それは計り知れなかった。


死者数は約12万8000人、これは全国民の100分の1程の数だ、そして半分もの建物はほぼ全壊、1年たった今でも復旧どころか葬式も終わっていない。


「おいアミラ!汗だくだぞ少しは休めよ」


びしょ濡れのシャツを捲り一心不乱に墓穴を掘り続ける俺にイギルが現れ、俺に水筒を投げ受け取る。


「全く大体ここは敵国だったんだぞ、手伝ってやる義理なんてねえだろ」


「もう今は同盟国だ、つかガウラはいいのかよ」


「あいつは今リズに見てもらってるよ、それで本当にやるのか?世界中の悪魔を倒し全ての大地で人が住めるようにするって」


「ああ、やってやるさ」


――


何処か廃墟の城、タキシード姿のグリードは鼻歌交じりに皿に紫色の花を添えると食卓のテーブルへ向かった。


「さあて前菜の準備を始めようか」


皿は白髪の少女の前に置かれる、幼女は虚ろな目でそれを見つめていた。


「グリード様、ガーデニングは順調です」


頭の横に長く波状に湾曲した角が生えた水色の髪の男がグリードの前に現れる、顔は仮面を被っていて見えない、仮面には規則的な図形で描かれた鳥を鎖で拘束した模様が描かれていた。


「そうかそれはご苦労、はい、あーん」


グリードが花にフォークを刺し少女の口に放り込んだ、すると身体中に紫色の光を放ちのたうち回り始める。


「グリード様この子はどんな能力ですかー?」


桃髪の両目がハートの奴は上目遣いでグリードを見つめ溌剌な声で陽気に話しかける。


「言っただろ?前菜に大事なものだ、1000年後のメインディッシュに向けて」


グリードはぐったりと倒れる少女の頭に手をかざすと再び紫色の雷が走り、不気味な人形のような動きで仰け反りながら額から白く綺麗な角を1本、生々しい音を立て剥き出した。

これにてシーズン1終わりです、続きはしばらくかかりますので気に入った人はブックマークしておけば通知されると思うのでお願いします!

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