表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/27

エピソード7 魔王竜デストラスト Age27

「竜が来るぞおおおおおおおおお!!!!!」


俺がアミラに戻った瞬間、大声で叫んだ。


「アミラ様、気でも触れましたか?」


メイが心配そうな顔で俺を見る、傍から見ればギースを撃ち殺してすぐにこんな叫びを上げているのだ、そうなるのも無理もない。


「話してる時間が無い、すぐに魔王竜デストラストがここへやってくる」


「魔王竜デストラスト、神話のですか?」


竜はラードアをぶっ壊してから次はザンドラに行くのだろう。


ザンドラにいる勇者達はここまで馬じゃ数日かかり援護も無い、ここで俺1人やらなきゃラードアは文字通り全ておしまいだ。


「アーノルド、お前を信頼していいか?」


「………ああ」


俺はピストルを逆さに持ち手渡す。


「アミラ様、悪寒と寒気が、今の話は本当なのですか」


「そうだ、どこから感じる?」


「西です」


メイは辺りを見渡すと指を指した、この子の勘は怖いほど当たる、俺は信じてみよう。


「メイはすぐに馬車持ってきて、アーノルドは西門に全兵士を固めさせろ!」


「え??……ほら早くしろお前ら!」


彼は5秒間困惑した顔のまま止まっていた後突っ走り、すぐに兵士達を誘導した。


――


コッドは兵士の1人をブレイドビー邸に向かわせスーザンに知らせていた。


「私が金髪碧眼大男の奴に脅されてる?そんな奴知らん!」


「その方がラードアにヘラクレスを持ってこいと帝王は言っています」


「あんなものを?なぜ?」


「やっぱり何か知ってるのですか?それを出来るだけ早く持っていかないといけないのです!」


「わあったよ来い!手伝え!」


スーザンと兵士は急いで金庫室へ向かった。


「一体何事ですの?」


金を数えていたリズは部屋から顔を出す。


「ハーハッハッハ!!!何か困っているようだな!!!!」


今度は玄関の前に爆音スピーカーの擬人化が仁王立ちしていた。


「本当に何事ですの!?」


――


馬車から全ての武器を取りだしラードア兵に渡し門で待機する、空がみるみる内に暗くなっていく。


馬小屋のバケツに張られた水が揺れるのが見えた、その時上空から紫色の光が横切った。


「なんだあれ、ビームかよ」


遠くで凄まじい轟音が響き、キノコ雲が上空へ拡がった、今ので何人死んだことか。


空を見るとあの竜が俺の周りを飛んでいた、飛行機何なんかよりかなり大きい。


「ははは、ありゃ飛ぶゴジラだな」


あんなものミサイルでも戦闘機でも無きゃ倒せない、あったとしても無理かもな。


「アミラ様こちらに向かってきてますよ!!!!」


本当だ俺の方に滑空している。


「打てええええ!!」


アーノルドが合図し全員竜に向かって銃を打つ、やはり奴の鱗は硬く銃弾など簡単に弾かれてしまった。


竜の口が紫色に光る、俺はロケットランチャーのRPGを構える。


「避けろおおおおおお!!!!」


俺はトリガーを引く、眩い光が襲い凄まじい風が生み出され体ごと吹き飛んで行った。


何とか屋根に着地した、兵士達が空へ投げ出されている、もう助からないであろうものがほとんどだ。


「メイ!生きてるかああ!!」


ビームで半分に割れた家の隅でメイが蹲っている、いつの間に避難していたのか、良かった。


竜は再び空を飛び回る、口の端が燃えている、RPGが効いたおかげで軌道が逸れたようだ、ビームを打つまでに一瞬だけ猶予があるのが唯一の救いか。


だが今リロードしてる分が最後だ、こいつを羽根に当てて口の中に手榴弾をぶち込むのが今できる最大の攻撃手段だ。


やれるか?違う、やらなきゃやられるぞジェイク!


「くらいやがれええええええ!!!」


俺は2発目のRPGをぶち込んだ、見事羽へ命中、竜はゆっくりと降下していった、俺は屋根を飛び手榴弾を手に向かう。


竜は落下しながら首を乱暴に回し、ビームを放った、ビームはあらゆる建物に触れ、国一体を焼け野原にしやがった。


「くぅっ!!」


足場の屋根が打ち砕かれる、レンガが崩れ地面に着地する。


「アミラ……」


バートラムが瓦礫の上座っていた。


「怪我は」


片目に赤黒い包帯が巻かれていた、うまく止血できておらず血が垂れている。


「瓦礫が当たってな、他の仲間は全員死んじまったよ、あんたのメイドは無事か?」


「確認した、右腕の靭帯が負傷してるな、そのせいで巻けなかったのか」


包帯を取る、もう左目は失明してるな、新しい包帯を取りキツく縛る。


「歩けるなら出来るだけ竜から離れろ、私が遠ざける、手榴弾貰うぞ」


「ああ、頼んだぞ銃の勇者様」


再び竜の方へ向かうが妙だな、さっきからビームの光と発射音が聞こえない。


その胸騒ぎは最悪な場面の予兆だったのだ。


「ミイツケタ」


建物の上から不気味な声と共に竜が顔を出し此方を見つめた、右口角は崩れて紫の光が漏れ出ているがニヤリと笑っているのが見えた、その時片翼を羽ばたかせ前の建物が一瞬で崩落させた。
























「大丈夫かい?」


前にいたのはジェラルドとイギルだった、回りに水の膜を貼り風と瓦礫を受け止めていたのだ。


「全く、これは2時間説教だな」


「生きてても地獄じゃねえか、勇者は全員来たのか?そもそもどうやってここに来れた」


「フリンジェの風で来た、壁の勇者はまだでヘラクレスとやらを運んでるらしい」


「どのくらいで来る?」


「さあな、ディアン飛びで来るから10分位じゃないか」


ディアン飛びとは空中に壁を作りそれを足場にして飛ぶ方法だ、あの筋骨隆々さに反して俊敏な動きが出来るとはなかなかだ。


「じゃあ10分間こいつを止めろと」


「やれるわ、私達なら」


フリンジェが勇者達と共に風に乗り現れ、上からテオ、クーア、ルーゲン、そしてその従者達が降り立った。


「私は今手榴弾の勇者だ、皆で私の援護をしてほしい、奴の口の中に爆弾をぶち込むので」


「皆やるのです!」


クーアは呼びかけると全員彼女の表情を見る事で何かを察し頷いた、この中で俺が何作ったか彼女だけが知ってるからな。


「お、おう、分かった!燃えるぜ」


「とりあえずこいつぶっ飛ばせばいいのね」


「この光で勝ち筋を照らすのみ」


「俺達もやるぞおおおお!!!」


イギルを先頭に従者達も雄叫びを上げる。


「おおおおおおおおお!!!!」


竜は前に進む、俺達も。


竜は翼を羽ばたこうとするが、フリンジェの風で阻止される、そして風に炎が送られ翼を焼いた。


「嗚呼テオ様!初めての共同作業よ!」


「そんなとこで話すなこんなこと!クーアはゴーレムで首と体を抑えろ!ジェラルドは顔を水で覆って窒息させろ!」


魔力切れでビームが打てないなら10分経たずこちらの勝利だがそんな甘くないだろう、あの竜は賢いから俺が口にRPGをぶち込まれた事を警戒して口を閉じ続けてる可能性の方が高い、実際俺が墜落させた後から口を一切開けていない。


竜は暴れ回った末ようやく口を開けた、光が顔を覆う水を蒸発させた。


「皆離れろ!!」


俺は全ての手榴弾を口に投げ入れた、凄まじい爆発が顔に起こり、ゴーレムが吹き飛び分解されていく。


竜は起き上がる、煙が上がった頭を伸ばす。


「うそだろ………しぶといにも程があるだろ」


「ハハハ!!!ハハハハハハハ!!!!!」


竜の頭は半分潰れ焦げた脳らしき物が漏れ出し、奇怪な笑い声を上げながらこれまで以上に暴れ回り腕に尻尾と体を駆使し建物を粉砕して回る。


「アハハ!!!アハハハアハハハハ!!!!!」


「おい!こっち来るぞ!」


竜が巨体から想像出来ない程凄まじい速度で向かってくる。


「うおおおおおおお!!!」


ジェラルドがこれまでに見たことない出力で水を出し洪水を巻き起こす、竜は足を取られ転ぶ。


「あ、あああああ!!!」


その瞬間ジェラルドの肩にある鎖の刺青が光、叫びを上げた。


「嘘、嘘でしょ」


フリンジェが混乱する、ジェラルドから身体中に紫色の雷が走り、苦しそうな声を上げながら倒れる。


「悪魔になる」


イギルはそう呟くと剣を抜きもがくジェラルドに向ける。


「ずっと一緒に居たのに、殺すのか?」


「それが従士だ、受け入れろ」


イギルが剣をジェラルドの胸に突き刺そうとした瞬間、視界が紫色に染まった。

評価とブクマも出来ればお願いします

広告の下にある星マークを1番右を押して全てを光らせてください、評価してくれなかったら魔王竜デストラストが飛んできて干した服が乾かなくなるかも

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ