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異世界転生・信長物語 〜日ノ本に転生した元勇者〜   作者: ★わくわく★
第2章 吉良大浜の戦い
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第30話


 


 今川いまがわ軍の撤退という形で幕を下ろした信長の初陣であったが、その結果は周りの国にも知れ渡る。


 〜駿河するがノ国〜

 今川義元いまがよしもと


 「ぐぬぬぬ。指揮を取っていたのは信秀のぶひでの息子だとはな。”信長”と言ったな…名は覚えた。今川いまがわに喧嘩を売って、このままでいられると思うなよ。」


 既に自国に帰還していた義元よしもとは、戦の結果を知り激怒していた。

 すぐにでも兵を送り込みたかったが、北条氏康ほうじょううじやす武田信玄たげだしんげんとの和睦はあれど、あまり領地を広げては逆に隙が生まれるのも確か。


 「当初の目的は達した。まずは松平まつだいら家に使者を送れ!こちら側に引き込む!」


 「はっ!!」

 

 この時の義元よしもとは、武田たけだ家の動きを最も警戒していた。

 それもあって三河の先、尾張まで本格的に侵攻するのを控えた。自領が手薄になれば何が起こるか分からない。


 「この屈辱…必ず。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 〜美濃みのノ国〜

 斉藤道三さいとうどうざん

 

 「ハハハッ。信長が噂通りの優秀な子だと調べはついていたが。初陣で数の不利をものともせず今川軍を撤退とはな。」


 普通の初陣では考えられない。

 そんな不利な戦に出陣させるのもおかしいのだが、出陣させたということは信秀のぶひでが大丈夫だと思ったからともとれる。


 「元服も迎えた。そろそろ帰蝶きちょうを嫁がせてもいいかもしれんな。その前に一度会っておきたいものよ。どんな怪物なのか……ハハハッ。」


 道三どうざんは、娘の帰蝶きちょうを呼んで信長の事を話した。

 この時代の女性は政略結婚などは普通にある。もちろん帰蝶きちょう自身も覚悟はしていたし、将来嫁ぐ先を選べないのは分かっていた。

 それでも父の道三どうざんが話した信長の事は、気になって仕方なかった。


 (私も…一度お会いしてみたいです。)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 〜甲斐かいノ国〜

 武田信玄たけだしんげん


 「クハハハッ。」


 部下から報告を受けた武田信玄たけだしんげんは笑っていた。


 「今川いまがわは”信長”という倅に逆に助けられたな。最近の今川義元いまがわよしもとは少々目に余る…領地をこれ以上広げたならワシらが動いておったわ。のぉー勘助かんすけ。」


 「はい。しかし…面白い若者が出てきましたね。これ以上、今川いまがわが調子に乗らないように尾張には頑張ってもらわないと。」


 「そうだな。これで少しは大人しくしているであろうよ。その間にワシらは……。」


 「はい。上杉うえすぎですね。」


 武田信玄たけだしんげん

 ”甲斐の虎”と呼ばれた彼の率いる武田軍は当時最強と言われ、その武勇は日ノ本に轟き、名を聞いただけで恐れさせるほどだった。

 

 

 信長の初陣をキッカケに周りの大物達も動き出す。それはのちに大きな波となり、信長に重大な試練を与えていくことになるのだが、まだ先の物語。


 


 これで第2章が終わりになります♫

 皆さんどうでしたか?

 第3章を見たい、気になると感じたら、いいね、感想頂けると嬉しいです♫力になりますので。


 続きは少し時間を空けさせてもらいます。


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