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異世界転生・信長物語 〜日ノ本に転生した元勇者〜   作者: ★わくわく★
第2章 吉良大浜の戦い
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第18話


 今川義元いまがわよしもと織田信秀おだのぶひで岡崎城おかざきじょうまで侵攻した事に激怒していた。


 「信秀のぶひでぇ!!」

 ドゴッ!!ガシャーン!!


 椅子を蹴り飛ばし、顔は真っ赤になっている。周りの部下達は、見ているだけだ。


 「ちっ…使える駒だと思っておったのに。素直に私の言う事を聞いておけば……まぁよい…。まずは今橋城いまはしじょうの攻略が先じゃ。いつまでかかっておる?もっと兵力を増員せんか!!」


 「しかし……いえ…分かりました。」


 「その次は信秀のぶひで…お前じゃ!!今川いまがわに楯突いた事を後悔するが良いわ!!」


 近くいた指揮官は矛先が自分に向かう事を恐れて言えなかった。

 ここは無茶する場面ではない。被害が想定よりも膨れ上がれば信秀のぶひでの所には向かえないだろうと。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 〜那古野城なごやじょう


 信長の元に信秀のぶひで達の情報が届く。

 

 「安城城あんじょうじょうを攻略し、更に侵攻。そして岡崎城おかざきじょうを包囲し松平広忠まつだいらひろただが降伏。人質として竹千代たけちよが織田へ来ることになった。」


 家老達にも軽く説明したが、皆んなは分かっていた。今川いまがわに敵対したという事実に。


 「これから忙しくなりますな。」

 「次の戦は今川になりそうですな。」

 「信秀のぶひで様も先に言ってくれればいいものを。」


 前もって説明されていたのは信長だけであり、例え家老であっても口外することは禁じられていた。それだけ重要な策だったのだ。


 「皆んな黙っていてすまぬ。これで形として竹千代たけちよを人質としたが、それはあくまでも松平まつだいら家の矛先が織田家に向かわぬようにする為の保険にすぎぬ。共闘して今川いまがわと戦う事は無いと思うが、これで今川いまがわは簡単には攻められなくなった。父信秀のぶひでが降伏させたおかげで両軍兵も残っておるしな。」


 信秀のぶひでの策は、今川いまがわよりも先に城を攻略し松平広忠まつだいらひろただを降伏させる事。

 信長は話を聞いた時、成功する確率の方が高いと感じていた。


 松平まつだいら家は織田に因縁があるが、今川いまがわと織田に同時に攻められては存亡の危機に関わる。だからこそ話に乗ると思った。


 これで織田と今川いまがわの間に松平まつだいら家が、まだ残る形になる。


 「決して安心出来る状況ではないが、今川いまがわにいいように使われて織田が滅ぼされるという最悪の未来は防げた訳だ。今川いまがわが更に攻めて来れば松平まつだいらと織田の両軍を相手にしなければならない状況を作り上げたのだから。」


 松平広忠まつだいらひろただが降伏したのには他にも理由があった。

 それは信秀のぶひでが三河に侵攻した際、領民達に被害が一切無かった事。そして安城城あんじょうじょうでの被害も最低限のものだった事があげられる。


 そして松平広忠まつだいらひろただの息子である竹千代たけちよが人質として、まずは那古野城なごやじょうに来るのであった。



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