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異世界転生・信長物語 〜日ノ本に転生した元勇者〜   作者: ★わくわく★
第2章 吉良大浜の戦い
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第12話


 時は遡る。


 信長は、転生する前に”3つ”のスキルを持つ事を許された。

 1つは”身体強化ブースト”。

 そして残りのスキルは……。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 転生前。


 「そうか。1つ目は”身体強化ブースト”か。これはワシも賛成じゃな。どこの世界にも多かれ少なかれ争い事は起こる。身体能力の向上は使い道も多い。残る2つは何にするのじゃ?時間はいくらでもある、ゆっくり考えるといい。」


 神様が言ったように、1つ目はすぐに決まった。だが残る2つは中々決まらない。

 理由は転生先に魔力が無い世界だと言われたからだ。勇者の頃に使っていたスキルは魔法関係のスキルが多く、魔力を使わないスキルは癖のあるものばかり。


 「神様。転生先は魔物がいない世界なんですよね?それならば住んでいる種族は何種類程になるのでしょうか?」


 「ん?ああ…すまんの。説明不足じゃったわ。転生先で知能が高いのは人族のみじゃ。お主が知る魔族や亜人族、獣族などといった者は、次の世界にはおらん。それに身体能力は、お主がいた世界よりも数段劣ると考えてくれ。魔力やスキルがない純粋な身体能力だけだからの。」


 「そうなんですね…。」


 そうなると…剣や槍などの武器は普通にあると言っていたので、剣術系や槍術系のスキルを選んでもいいと思ったが、話が違ってくる。

 身体能力のベースが低いのなら、”身体強化ブースト”だけで十分だろう。


 「それなら…2つ目は、このスキルはどうでしょう。魔王討伐の旅では使用する事はなかったスキルですけど、これがあれば楽しいと思います。」


 「ほぉー。面白いのを選んだの…ふむ…いいのではないか。勇者の頃の経験と身体強化ブーストのスキルがあれば戦闘系のスキルは必要ないじゃろ。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 2つ目のスキルは、勇者の時代には出来なかったあるスキルを選んだ。

 それが情報収集に使えるとは思わなかったが、今…信長が2つ目のスキルを使用したのである。


 「「「調教師テイマー。発動!!」」」


 その名の通り、動物を使役するスキル。

 前世から動物が好きで、動物と心を通わせるのが好きだったのだが、魔王討伐の旅では、そんな暇はなかった。


 だから日ノ本に転生したのなら、前世で出来なかった…動物といっぱい触れ合うのに便利だろうと選んだのだが…。


 「こっちにきて…まだ馬や犬にしか”調教師テイマー”のスキルを使用していなかったしな。」


 そう言って信長はある動物にスキルを使用する。


 バサッバサッと羽ばたくそれは、用意してもらった鷹である。


 「まずは名前を付けないとな…んー。お前の名前は”ルーク”にしよう。その堂々とした姿にぴったりだ。前世では光といった意味を持つんだぞ。」


 スキル”調教師テイマー”の能力は、意思疎通など命令を聞かせる他にも、集中すれば視覚、聴覚、嗅覚の共有が可能だ。


 しかし…どんな生き物にも使える訳ではない。ある程度の知力がなければ発動させても意味はない。例えば虫などの小さい生き物や産まれたばかりの生き物なんかは、それにあたる。


 「よし。これでルークがいれば空から情報を得られる。まずは練習だな。」

 

 そう言ってルークを青空に羽ばたかせた。


 

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