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異世界転生・信長物語 〜日ノ本に転生した元勇者〜   作者: ★わくわく★
第2章 吉良大浜の戦い
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第11話


 名を”織田信長”と改め、無事に元服げんぷくを果した信長であったが、母と弟との関係をなかなか改善出来ずにいた。


 「はぁー。次にゆっくりと会えるのは、いつか分からん。今のうちに関係を修復したいと思っていたが…難しいものだな。誰か良い案はないか?」


 元服げんぷくの儀がある為に家老達と恒興つねおきなどは連れてきていたので、それとなく聞いてみるが、良い意見は出てこない。


 そもそも信長が歩み寄ろうとしても、向こうが逃げるのでは差は縮まらないのだが。

 お茶に誘うも失敗。

 散歩しようにも失敗。

 剣術の稽古に誘おうにも失敗。

 結局、そのまま帰還の日になってしまう。


 「父上。では戻ります。」


 「ああ。既にまつりごとを任せていたから何も心配はしていないが…。気になる事がひとつ…”今川いまがわ”の動きが怪しい。それとなく気を付けておけ。」


 「分かりました。」


 そして信長達一行は古渡城ふるわたりじょうを後にしたのである。



 帰る信長の背中を見る弟の勘十郎かんじゅうろう


 (母上が言う事はいつも正しい。兄上が当主になれば織田家は”滅ぶ”といつも言っている。だから私が必ず当主にならないといけないんだ。)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 その日の夜。


 那古野城なごやじょうに戻った信長達。

 その場には林秀貞はやしひでさだ平手政秀ひらてまさひで内藤勝介ないとうしょうすけの家老達もいた。


 「父上が言っていた”今川いまがわ”だが…。確か…今川義元いまがわよしもとは去年(1545年)争っていた北条氏康ほうじょううじやす武田信玄たけだしんげんと一時和睦したんだよな?」


 「はい。その通りです。」


 「それならば…和睦が成立している今、東側の憂いを取り除かれたのならば今川いまがわの狙いは…”西の三河”が妥当だと考えるがどう思う?」


 「それが妥当かと。しかし信秀のぶひで様の言い方から察するに…今川いまがわが動くという確実な証拠はないのでしょう。」


 「三河は松平まつだいら家が広く治める地。私達織田家と良好な関係といっても…今川いまがわが攻めてきたのなら…父上はどう動くのか。」

 

 もし三河に攻めたのならば今川いまがわが勝利する可能性が高い。


 「はあ。最悪を考えると…三河が落とされ…次は尾張か…。また厄介な相手だな。」


 表情を曇らせた信長であったが、まずは情報収集と動いたのであった。

 

 

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