表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怪人は死に方を選べない  作者: ぺい柊ぃ
1/1

社会人は死に方を選べない

初めての投稿になります。

不慣れなため、今後内容や設定を修正する可能性があります。

現代の日本に近い設定ですが全く別の世界の話になります。

 近年この国では新型感染症の流行、地震や台風大雨などの大災害、公共交通機関でのテロ、海や山でUMAやUFOの目撃など数々の問題を抱えていた。


 災害や事故の救助、犯罪者やUMAの対応などの国民の危険に柔軟に対応できるように法律の改正が行われ、対策組織が設立されることになる。


 警察や自衛隊よりも自由な活動ができ、重火器の携帯と使用、そして日本製の最新多目的パワードスーツの試験運用を行う特殊組織「イージス」が設立された。

 彼らはパワードスーツを駆使して、災害の救助やテロリストの制圧、UMAの捕獲など大活躍していて連日テレビで報道されている。





 俺は30歳、高卒で入社した零細企業での退屈な毎日に嫌気がさしていた。

 そこで子供のころから特撮ヒーローに憧れ、パワードスーツが着れるイージス特別採用試験に応募した。

 順調に体力テスト・筆記テスト・適正テストでは合格していたものの最終面接で不採用となった。


 スーツでは肌寒い風が吹く夜に俺は鬱々とした気持ちを抱えて歩いていた。


「あの面接官、人を見る目が無さ過ぎるだろ。面接のやり過ぎで痔になってしまえ。」

 別の人が面接官をしていたら合格したかもしれないなんてつい考えてしまう。


 今夜は旨いものでも食って気持ちを切り替えよう。

 たしか近所に旨いラーメン屋が出来たらしい、行ってみようか。

 そんなことを考えながら公園の横を歩いていると喧嘩のような声が聞こえてきた。


 公園の中では全身黒い服に身を包んだ怪しいおっさん数人が女性を取り囲んでいた。

「オトナシクしろ、キガイはクワエナイ、スコシだけ、キョウリョクしてもらう」

「何なんですか!警察呼びますよ!」

 聞こえる会話からも事件に見える。この公園周辺は電灯が少なくて夜は人通りが少ない。


 男たちは片言の日本語で体格もプロレスラーや格闘家並みで5人もいるし正直関わりたくない。

 だが今すぐなら助けられる気がする。警察やイージスを呼んでもすぐには来れない。

 喧嘩になったらまず勝てないが声をかければ退散するかもしれない、行こう。


 俺は公園に入り、集団に早歩きで近づきながら少し震える声で声をかけた。

「ああのぉ…何されてるんですか?その人嫌がってると思うんですが?」

 全員の視線が俺に集まりビビる、近づくと体格さや相手の強面に威圧感を感じる。


「助けてください!、変な人たちに囲まれてるんです!」

 女性がこちらに気が付き助けを求める。

 ビビって足をもつれさせながらも歩く。


「ジャマだな、コロセ」

 背の高い男が短くそう言うと、4人は無言で上着から奇妙な見た目の銃を取り出した。

 まるでSFや特撮に出てくる光線銃のようなものだった。


 電動エアガンのようなパスパスッ!という音と同時に全身に強い衝撃が走った。

 数秒の出来事に全く対応できないまま地面に崩れ落ちた。

「イージスがクルマエにテッシュウするゾ」

 背の高い男の低い声が聞こえ、俺の意識はそこで途絶えた。



 その翌日、同じ町で2名の男女が同じ時間帯に行方不明になったという報道がされた。

 警察とイージスが現在二人を捜索している。


感想や要望やアドバイスなどあればよろしくお願いします。

特に書き方などのポイントやご指摘はいただけるとありがたいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ