線虫による機能性イレウスに苦しむ我々の肉体の苦痛
線虫という神の出稼ぎが、
メルセンヌ素数の上を這っている。
Mn = 2n − 1という数式は、
彼には何の意味ももたらさないが、
出稼ぎは、
ゼロではない全ての数字そのものだ。
ゴルゴダへの道よ、
線形や藻類自体が真理なのだ。
彼らはその動きで
ゼロの矛盾を説く疑問を持たぬ哲学者だ。
空の間に無限はなく、
ただ求めていた野心の、
骨の空洞の穴だけが
かろうじて認識できるのだ。
そうだ!!
認識は実在する訳ではなく、
その周囲の有限から、
黒い歩行蟹の群れから、
我々は無を意識できる!!
そして認識は夢である。
我々の精神は、
凝固壊死したかつての細胞の残骸だから、
貪食されるまで捨て置かれる。
既に機能に意味を持たぬ正しさの幽霊達が
我々の社会で、
真実らしい数字を探し続ける。
だが無の中でこそ
栄光を得ていた天使達は肉を持ち、
囲蛹殻を持った虫達によって、
無慈悲に正確に腐敗し続けるのだ。
カインの末裔である我々の思考は、
狂った原初の喪失により、
最早、正解を見る事が出来ない為、
常に割り切れない蛆虫を正確に切り続ける。
藻類は真理だ。
ああ、我々は無限遠点に帰るのだよ。
線虫の口腔を通って。
しかし、線虫による機能性イレウスに苦しむ
我々の肉体の苦痛は、
いつまでも我々を泥血の上に縛り続ける。
正確な数字を飲み込んだ者は
ラザロだけであり、
過剰になった数字を整理し、
正す事が出来ない我々のその魂を、
土の虫達は荊冠の痛みで蝕むのだ。
その虫をグラム染色した所で全ては陰性であり、
紫色に染まった蛆虫達は今日も我々に
誤った黒板の文字を見せる。
くだらない!!
もう我々はバブーフの夢を
見れなくなってしまった!!
肉体を得て、
そこに流れているのは泥の味のする血で、
いつも目が覚めると我々は
十字架の下で死んでいるじゃないか!!
そんな我らを
磔にされたキリストが哀れみ、
涙を流しているが、
我々の目から流れる涙には
おぞましい線虫が住んでいる。
ああ、
それがヘロデに税金を納めた私達の末路だ!!