★47話 作戦会議
ゴールデンウィークも終わり、課題が終わらなかったヒトラーたちがノイマン先生に叱られた後。
LHRの授業で、数週間後に迫る実技テストについての説明が行われていた。
6月中旬に行われる一回目の筆記テストの前に、仮想空間で才能を用いて戦う実技テストが実施される。
偉人学園の生徒は将来才能を世の発展のために用いるに育てられるため、才能を上手く使いこなすことが求められる。
そのため、実技テストが行われるのだとか。
そして今、ノイマン先生から詳しいルールの説明が書かれた紙を渡された。
「こちらが一回目の実技テストについてのルールです。大事なところを読み上げると、テストは4クラスで行われるトーナメント戦です。10人どうしで行われる陣地争奪戦を教師陣が観戦し、点数をつけます。勝つだけでなく、才能を使いこなすことで、より高い点数が付けられます」
先生があらかた読み終えると、私は細かいルールに目を通し始めた。
・テストは4キロメートル四方の空間で行われ、ワールド内にはそれぞれの本営と、3つの陣地が存在する。
・陣地を占領している間は、1秒ごとに100ポイント獲得。また、プレイヤーが通過した土地は、単位面積あたり1秒ごとに1ポイント獲得。
・本営にはビーコンが設置されており、それが存在している間は死んでもリスポーン可能。ただし、死亡後復活までに一分間のタイムラグがある。
・試合は仮想空間内の時間で6時間行われ、最終的に獲得したポイントが多いチーム、または相手を全滅させたチームの勝ち。
私は箇条書きにされたルールを読み終えた。
これはなかなか面白そうじゃないか。
私が一人で作戦を考えていると、先生が手を叩いて注目を集めた。
「それでは、残りのこの時間はみなさんで作戦をたてる時間とします。試験当日までに、総大将のジャンヌさんを筆頭として作戦を立てておいてくださいね」
先生が席を立って話し合うよう促すと、クラスメイトはジャンヌの元に集まった。
「ねぇちょっといい? 私は予め作戦を考えてきてるんだけど、それを発表してもいいかな?」
「それなら俺もいくつか案があるので言わせてもらおう」
みんなの前で手を挙げる私に、沖田さんが続いた。
私はポケットからメモ用紙を出して、机の上に置いた。
「相性を考えて行動用の編成を作っておいたんだけど、これを元に編成していくのはどう?」
ゴールデンウィーク中、暇な時に考えておいた編成を見せると、沖田さんが覗き込んで。
「俺とおおかた同じだな。あとはみんなの意見を聞いて完成させていこうか」
どさくさに紛れて尻を触ろうとしてきたノーベルを吊し上げ、私と沖田さん主導で作戦開始を行い、出た結果が次の通り。
〈防衛班〉
ジャンヌ・ダルク
グロリア・ラミレス
アンリ・デュナン
〈捜索班〉
沖田総司
伊能忠敬
〈攻撃班〉
ジョシュア・ノートン
アルフレッド・ノーベル
〈遊撃班〉
アントニ・ガウディ
アドルフ・ヒトラー
リチャード・アークライト
以上の編成でテストを迎えることが決定し、テストまで各自才能を使いこなせるよう特訓することになった。
私も才能で試したいことがあるし、練習してみるか。
私が新たな技を開発し終えると、ついに実技テストの日を迎えた。




