表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
偉人たちの輪廻転生スクールライフ  作者: みらい
2章 生徒たちの質実剛健スタディーライフ
54/74

40話 学食は早くて安くて美味しい

ブックマーク、評価もよろしくお願いします!

 私が仮想空間で魔王を討伐した次の日。

 私とヒトラー、アンリは昼休憩に食堂へ向かっていた。


 今日は弁当ではなく、食堂で頼もうということに昨晩決定し、こうしてやって来ているわけだ。


「いやー、何気に学食に来るのは初めてだねぇ。ねぇガウディ。私、熱いおでん頼むからさ」


「断る」


 今日も絶好調なアンリが、私にくだらぬ願いをしてくる。


「ねぇアンリ。食べ物で遊ぶのは良くないよ。作ってくれた人に失礼だからね」


 聡明な私が、小学生でも分かることを優しく教え諭してあげると、アンリは目を見開いて。


「え……なんか今日のガウディが真面目に見える……。なんか変なもの食べたの?」


 唐突に失礼なことを言ってくるアンリの長い髪の毛を引っ張った。


「あっ、痛い痛い。あっあっ、や、やめろー」


 頬を赤らめながら棒読みで力なく抵抗するアンリは四つん這いになると、ハイハイで歩き始めた。


「なんかアンリさんがリードを引っ張られるペットに見えてきました」


 ヒトラーが興味深そうにアンリを見ながら呟いた。


 アンリも、公共の場で性癖全開にするのは止めて欲しいのだけれど……。

 私まで同類に思われてしまうかもしれないし、なんだか恥ずかしくなるのだけれど……。


 どうすればいいのか分からないまま、私が固まっていると、背後で人の気配がした。


「あっ。…………なんでもありませんわ。お取り込み中失礼しましたわ」


 私が振り向くと同時に早口で言い終えたラミレスが走って逃げていった。


 うわぁ……。

 最悪の状況を見られたなぁ……。


「おーいガウディー! 早く食べようよー」

「ガウディさん、ここで食べるものを選ぶそうですよー!」


 私が明日から引きこもり生活を決意していると、いつの間にか2人は注文を出しに行っていた。


 この2人はあんなところをクラスメイトに見られて何も思わないのか……。

 まったく、メンタルが強いというかマイペースというか……。


 私が2人の元に行くと、そこには紙とペンが置かれていた。

 その横には張り紙があり、『食べたいものを紙に書いて、注文ボックスに入れてください』と書いてあった。


 これはどういうシステムだろうか。

 特に指定がないということは、何を書いてもいいのだろうか。


 私はケバブと書き込み、注文ボックスに入れた。

 ササッと書き終えたアンリの隣では、いくつもの料理名を羅列するヒトラーが。


 一体どれほど食べるつもりなんだろうか。


 ヒトラーが紙を入れ終えると、隣の部屋から女性の声が聞こえてきた。


「ケバブに熱々おでん、寿司20貫にチーズピザ、キムチ鍋にアイスクリーム、バケツプリンねー。はいお待ちー」


 女性が読み上げると同時に、受け渡し用のカウンターにそれらの料理が置かれた。


 女性は料理がカウンターに並んだことを確認すると、すぐさま後ろのベッドにダイブして寝始めた。


 これも才能だろうか……?

 だとしたら、料理を作る才能……?


 私はヒトラーのピザを一切れつまみ食いしながら、お盆に乗せられたケバブを持って席に着いた。


「あっ、もうガウディさん! 私のピザ取らないでくださいよ! 代わりにケバブ貰いますよ!?」


 多くの料理が乗ったお盆を慎重に運ぶヒトラーが、席に着くとケバブに手を伸ばしてくるが私はヒョイと躱した。


「ねーねー2人ともさー。この後時間があればエジソン先生のとこ行かない?」


 熱々おでんをセルフで顔に当てていたアンリが、その大根を口に入れると私たちに聞いてきた。


「私は別にいいけど、何かあるの?」


「エジソン先生に作って貰ってる物があってさー。それを取りに行きたいんだよねー。良かったら2人も見にこないかなって」


 …………。


 アンリが先生に作らせる物とやらに不穏なものを感じながら、私たちはご飯を食べ終えてエジソン先生の元へ行くことにした。

役に立つのは、人を殴れる人間だけだ。


(アドルフ・ヒトラー)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ