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偉人たちの輪廻転生スクールライフ  作者: みらい
2章 生徒たちの質実剛健スタディーライフ
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29話 VS魔王

ブックマーク、評価もよろしくお願いします!

「よーし、やっと魔王城に着いたねぇ。疲れた疲れたぁ」


 私の乗る台車を忠敬に押してもらって苦節数分。

 私と忠敬は、魔王城の前に辿り着いていた。


 城と言うには小さすぎるそれは、学校の体育館ほどの大きざだった。

 全てが黒で出来ているそれは、禍々しい雰囲気を醸し出していた。


 私はそんな魔王城の入口へと続く階段の前にたち、口を開けてそれを見上げていた。


 私が建築する魔王城のほうが、絶対かっこいいわ。

 先程から静かな忠敬の方を、ふと見てみると。


「はぁ……はぁ…………やっと、着いたなりね…………」


 やっと声を出せるようになったのであろう忠敬は、膝に手を付き、肩を上下させて荒い息を吐いていた。

 私はそんな忠敬を見下ろしながら。


「なに興奮してんの気持ち悪い」


「今は……疲れてるから……はぁはぁ…………突っ込ませるな、なり…………」


 思ったことを素直に告げるも、忠敬は息を切らせたままツッコミを拒否した。


 むぅ、こいつはボケないから、私がボケ倒せると思ってたのに、ツッコんでくれたいとボケれないじゃないか。


 忠敬の体力を回復させるには……アンリの才能でどうだろうか。

 今ここにアンリは居ないが、どうにかして合流出来ればヒーラー役として活躍してくれるかも……!


 私はメガホンを建築し、空に向けてアンリの名前を叫んで呼び寄せようとすると、突如ノイマン先生からのアナウンスが入った。


『皆さんに報告です。頬を赤らめながらゴブリンにどつかれていたアンリさんと、女ヴァンパイアを支配して侍らせるも全ての血を搾取されたノートン君、自らの毒が効きすぎたラミレスさんが倒れました。この時間は残り6人で頑張ってくださいね。それでは、健闘を祈ります!』


 うちのクラスメイトはなんて使えないのだろうか。


 性癖のままに行動したアンリ、性欲のままに行動したノートン、才能を上手く扱えないラミレス。


 アホ3人が直ぐに脱落してしまった。

 また参加出来るにしても、倒された理由がアホすぎる。


 3人とも、才能自体は強いのに、なぜ本体がああなのか。


 少しは私を見習え。


 私は右手に枝を建築し、未だに息を切らせている忠敬の尻をそれで叩いた。


「さあ、魔王城の前まで来たんだし、早速中に入るよー」


「ガ、ガウディ殿は鬼なりか……も、もう少し休息を取らせて欲しいなり……」


 情けないことを言う忠敬の尻を引っぱたき、扉へと続く階段を登った私は魔王城の扉をそっと開けた。


 重厚な黒い金属でできた扉をゆっくりと押すと、それが開ききったとき。


「よくぞここまで辿り着いたな冒険者諸君! さあ、我が闇の力で眠るが良い!」


 私は急いで扉を閉めた。


 いま何か変なのがいた。


 なんか魔王っぽいのがいたけど、扉を開けていきなり居るわけないよね。


 いくら魔王城が小さめだからって、城の中に魔王の部屋しか存在しないわけじゃないよね。


 私は再び扉をゆっくりと開け……。


「よくぞこ」


 私は急いで扉を閉めた。


 また変なのがいた。


 どうしようか…………そうだ。


「ちょいちょい忠敬はん。この扉を開けてくださいな」


 だいぶ疲れが取れてきたのであろう忠敬の元に戻り、私は彼に頼んだ。


 事の顛末を全て見ていた忠敬は、私と扉の前まで来ると、言いたい何かを堪えているような顔で魔王城の扉を押し始めた。


 私は扉を押す忠敬の後ろに立ち、右手にY字型の枝で出来たパチンコを建築し、中くらいの石ころを1つセットした。


 忠敬が扉を開ききると。


「よくぞこ」


 固定されたセリフなのか、3度目の口上を述べ始めた魔王らしき者に、私は石を撃ち込んだ。


 そのまま忠敬の背を踏み越え、建築した鉄剣で斬りかかった。


 戦闘開始!

我々は敵を根絶する。


根こそぎに。容赦なく。断固として。


(アドルフ・ヒトラー)

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