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偉人たちの輪廻転生スクールライフ  作者: みらい
2章 生徒たちの質実剛健スタディーライフ
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27話 世界地図

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 私が村に向かって1人で草原を歩いていると、後方から土煙を上げて何かが走ってきていることに気がついた。

 地面を揺らしながら土煙を大きくしていくそれは、間違いなくこちらに近づいてきている。


 何らかのモンスターだろうか?

 それとも、まさか……クラスメイト?


 しかし、猛スピードで走れるといったような才能を持ったクラスメイトは……あ、1人居たわ。

 たしか、伊能忠敬は才能で強靭な足を手に入れたはず。


 なりなり星人が私の元まで来るのを待ち、私はとりあえず忠敬とパーティを組むことにした。

 あいつは才能で地図を作ることも出来たはず。

 これで冒険がかなり楽になるだろう。


 私がその大きな土煙を待ち構え、伊能忠敬がやってくるのを待っていると……。


 アイツは私に気づかずそのまま走り抜けていった。


 この野郎。

 あとでちょんまげ頭になるよう剃りあげてやる。


 私が土煙に囲まれむせていると、再び土煙が向かってきた。


 今度は逃げられないよう金属バットで打ってやろうと私が建築し構えてていると、土煙の集団はだんだんと速度を落としてきた。


 そして、肉眼でも忠敬が走っているということを視認できるようになり、私の目の前に向かってきた。


「超速で走り過ぎてて、気付いても止まるのが間に合わなかったなり。申し訳ないなり」


 私の目の前で減速して立ち止まった忠敬が、ポケットからハンカチを取り出して渡してきた。


 私は礼を言って彼の鳩尾を軽く殴り、渡されたハンカチで体に着いた埃を拭くことにした。


 偉人学園の男子にしては、なかなか常識的で紳士じゃないか。

 軽く殴る程度で許しておいてやろう。


 私は礼を言ってハンカチを忠敬に返すと、彼は懐から紙を取り出した。


「何それ? シコティッシュ?」

「何を言っているなりか。ただの紙なりよ」


 忠敬が真面目な顔で突っ込んできた。


 私の名推理が何故か外れてしまった。

 男が持ち歩く紙なんてそれくらいのものだろう。


 紙を手にした忠敬は、それを草原の上に広げ、手をかざした。


 さっそく才能を行使するつもりだろうか?


 私が暇つぶしに、どんどん色が埋まっていく地図を見ていると。

 一分も経たぬうちに地図が完成した。


「おー。これは凄いじゃん。これがこの世界の世界地図?」

「そうなり。これで冒険しやすくなるなり」


 私はその地図を拾い上げ、この世界の情報を把握し始めた。


 北の方に黒い大地がある。

 どう見てもここが魔王の住む場所だよね?

 だって大きい城が建ってるもんね?


 私が地図の端から端までを頭に入れていると、忠敬は再び紙を取り出して地図を作り始めた。


「そっちはなんの地図?」


 私が世界地図を紙飛行機にして飛ばしながら、忠敬に尋ねると。


「…………これは、ここ周辺の地図なり」


 忠敬は何か言いたげな顔をしながら、再び世界地図を作成しだした。


 私は1つ目の世界地図飛行機を川に投げて墜落させると、周辺の地図を手に取り記憶に埋める作業に入った。

人間は夢を持ち前へ歩き続ける限り、余生はいらない。


(伊能忠敬)

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