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偉人たちの輪廻転生スクールライフ  作者: みらい
第1章 問題児たちの波乱万丈スクールライフ
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12話 邂逅

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 ノイマン先生の強烈な金的を喰らった人体模型を解体し、暗い廊下を歩き続けていた私は、ついに職員室の前に到着していた。

 忠敬が作ってくれた地図が、かなり役にたってくれた。


 職員室の前には長い廊下。

 私が居る廊下には明かりがついていないが、職員室前の廊下だけは明かりが灯っている。


 そして、職員室の前後2つの出入口を、それぞれ1人ずつ、見知らぬ先生が護っていた。

 私は廊下の曲がり角から頭だけ出し、観察を続けていた。


 職員室にも照明がついており、中にも守備が居るのは自明だろう。


 外の窓からは、耐震ブレースによって侵入が阻まれる。


 つまり、廊下からの侵入しか無い訳だが……こうも守りが固くては、私の才能では突破できないだろう。


「むぅ……ここまで来たけど、帰ろっかなぁ……」

 私が半ば諦め、及び腰になっていると。


 突如として、私が居る廊下の明かりがついた。


「ッ!?」

 私は慌てて近くの暗い教室内に逃げ込むと、息を潜めて作戦を考えた。


 やばい!

 明かりがついてしまっては、ノイマン先生にやったように、私の建築で雲隠れすることも、脅かすこともやりくくなる!


 つまり、これは私の任務遂行不可能を意味するわけで……。

 私は来た道をバレないように帰ろうとして腰をあげるも、教室の前で声が聞こえたため、教壇の下に身を隠した。


「それで、ノイマン先生がお化けを見たらしく、明かりを付けたでありますが……ピカソ先生、本当にお化けなんて居るでありますか?」


 それは、船坂先生の声だった。

 まずい、こっちに来る!

 私がひたすら息を潜めていると。


「それは侵入した生徒かも知れないですぅ〜。校舎の明かりを消しておいてぇ〜、侵入者を確認してから明かりをつける、校長が発案したアホタレ捕獲作戦ですぅ〜」


 ピカソ先生と呼ばれた、声を聞いたことの無い女の先生が答えた。


 しかし、廊下を先生たちが巡回するようでは……。

 このままここで、朝まで過ごそうかな。


 しかし、先程の先生の台詞では、これは罠らしい。

 つまり、私はネギしょって鍋に入り、美味しく頂かれるカモであり。

 アホタレと呼ばれては、初対面相手でも腹が立つのだが。


 しかし……初めから全て、先生たちの予想通りに動かされていた訳かぁ……。

 むぅ……これは失敗したなぁ……。

 クラスのみんなからのお願いだと言われても、請けなきゃよかったかなぁ……。


 もし安全に帰れても、クソ爆弾の顔面に一発キツいのをブチかましてやろうと拳を握っていると。


「へっ? ちょ、ちょ、こいつがお化けですぅ!? 本当に居るんですぅ!? 嫌ですぅ! おばけ怖いです船坂倒してですぅ!!」

「お、おおお化けなんて、不死の私の前ではただの雑魚であああ、ありますよ?」


 一体何が起こったのか、先程の2人の先生が震える声で何かを叫び、走って逃げていった。

 それを境に、廊下が急に慌ただしくなってきた。


「き、きゃぁぁぁ、おおお、お化けぇぇ! お犯されるううううぅぅぅぅ!!」


 そして再び聞こえてくる、ノイマン先生の叫び声。

 女性ならもう少し慎みを持って叫ぶべきだろうが……先生はあんなえっちな内容を叫んで恥ずかしくないのだろうか。


 先生たちの悲鳴から察するに、本当にお化けが現れたのだろうが……。

 今ここで教室から出て、先生に見つかる可能性も無きにしも非ずで……。


「か、火事だぁぁあああ!!」


 今度は、職員室の方から別の先生の叫び声が聞こえてきた。

 火事だと?


 冗談じゃない、私の潜入中にお化けが出ただけでなく、火事まで起こってしまうなんて。


 しかも、校舎の再建は私がやらされるんだし。

 いや、そうじゃなくて。

 校舎が燃えるなんて大事件じゃないか。


 私も見つかる覚悟で急いで逃げなければ……!

 しかし……それにしてはなにか違和感が……。


 あ……火事だと言う割には、火災検知器も鳴っていない。

 火災検知器の鳴らないボヤ程度なら、先生も逃げ出すことは無いだろうが……。


 私はその矛盾に頭を悩ませた。

 これはまた罠だろうか。


 先生たちが居なくなったと思わせて、廊下に出た途端、はいざまぁ、と捕まえるのだろうか。


 しかし、実際に廊下は静まり返っており、人の気配も無く……。


 私は悩んでいても仕方が無いと、意を決して勢いよく教室を飛び出した。


 だが、廊下には先生はおろか、お化けや火事も見当たらず。

 ただ私一人だけが、ぽつんと立っていた。


 ふむぅ……?

 よく分からないが、この機会に職員室を漁るとしよう。


 私はそう思い、職員室へと向かった──。


 ──未だ明かりのついた職員室の扉を恐る恐る開けるも、どこにも火事は起きていない。


 一体どういうことだろうか。

 やはり罠なのだろうか。


 私は不安に思いながらも、職員室を漁り出した。


 ふむ、これはクラス名簿とは違う資料で……これも違う……。


 私は色んなプリントに目を通しながら、お目当ての資料を探していた。


『2組の問題児、ノーベルとガウディについて』

 私はノイマン先生の机で見つけたその資料をシュレッダーにかけつつ、さらに探索を進めた。


『ノーベルが生成したダイナマイトによる校舎爆発事件、及び近隣住民の苦情』

 ふむ……これはこのままでいいだろう。


『ガウディに校舎の再建を頼むための懐柔策』

 これもシュレッダー直行っと。


 職員室内のほぼ全ての机を漁った時、残すは校長の机のみとなっていた。


 私が校長の机の中を漁ろうとすると。


「「あっ……」」


 ワームホールを繋げて職員室にやってきた、アインと目が合った。

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