表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
偉人たちの輪廻転生スクールライフ  作者: みらい
第1章 問題児たちの波乱万丈スクールライフ
1/74

プロローグ

面白ければ感想などよろしくお願いします!

 私が偉人学園に入学してから、数日が経った。

 既にクラスメイトとは全員と仲が良くなった頃、寮の広間にてクラス全員で夜ご飯を食べていた。


「よし! ここは2組の学級委員長である我が、乾杯の音頭を採らせて貰おう! さあ、全員グラスを手に!」

「そんなのいいから早く食べようよ。いただきまーす」


 クラス随一のナルシスト、ノートンが立ち上がり高らかに宣言するが、アンリが先にご飯に箸をつけた。


 ノートンが目に見えて落ち込み、優しい沖田さんが肩を叩いて慰めるなか、ご飯の美味しさを味わっていた私に、憎きノーベルが近づいてきた。


「いやー、今日の飯は美味いなぁ! いくらでも食べられるぜ! それで、どうだガウディ? 今晩、俺にいただかれないか?」


 流れるようなセクハラをしてきたノーベルの顔に鉄拳の跡を埋め付け、私は彼に答えた。


「ジャンヌとアークライトが作ったわりには、美味しいわよね。まあ、誰でもアンタが作ったご飯よりは美味しく作れるからね」


 天然ドSなドジっ娘ジャンヌと、チンピラなアークライトが作るご飯なので不安しかなかったが、意外といける。


 私が箸を止められないでいると。

 隣で黙々と食べていたヒトラーが、こちらに顔を向けた。


「ガウディ、ガウディ、今日のご飯はとっても美味しいです! わたし、生きててよかったです!」


 まるでリスのように、口いっぱいにご飯をかき込んだヒトラーが、鼻息荒く言った。


「分かったから落ち着いて。ほら、ほっぺたにご飯粒が付いてるじゃない」


 頬にご飯粒を付けたまま食べ続けるヒトラーから、それを取ってあげると。


「ありがとうございます! ご飯美味しいです!」

「うん、分かったから、もう少しゆっくり食べないと喉に詰まるよ?」


 心配した私が注意した傍から、ヒトラーがむせて咳をした。

 私はヒトラーにお茶を飲ませてあげると、さきほど彼女の頬から取った米粒を、パクリと口に入れた。


 すると、それを見ていた変態ノーベルが。

「……なんかご馳走さま」


 ノーベルの鳩尾(みぞおち)に拳を埋めた私は、再びご飯を食べ始めた。


 それにしても……ここでの生活はとても楽しいな……。

 学校にも慣れてきたし、クラスメイトはいい人ばかりだし……ノーベルは除いて。


 私は、こんな楽しい学校に来れたことを神に感謝しながら、口を動かしていた。


 この素晴らしい日常が、ずっとずっと続きますように──


「なぁ、なんで急に鳩尾を殴るんだよ! めっちゃ痛いじゃん! なに? もしかしてSMプレイでもしたいの? 別にいいけど、次は俺がSでいい?」


 私はノーベルの言葉に耳を傾けず、もう少しだけ日常がよくなることを願った──

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ