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第22話 スペイン青師団について

 ちょっとマイナーネタに奔る作者ですみません。

 本編で、「スペイン青師団」が出てきた裏事情になります。

 つい、熱くなっていまい、本当にすみません。


 そんな感じで、「サムライー日本海兵隊史」世界の第二次世界大戦を順次、描いていくことになりました。

 しかし、描く内に、主人公の立場、主に階級等からくる制約が、私の気になるようになりました。


 何しろ、土方勇は、海軍兵学校を卒業したばかりの新人少尉として、第二次世界大戦勃発に伴い、欧州に赴いているのです。

 その父の土方歳一にしても、海兵隊大佐という立場であり、卒業年度の問題からして、この世界の第二次世界大戦末期と言える1943年でも、少将、提督への昇進は困難なのです。

 

 勿論、士官階級である以上、いわゆる、それなりに上の立場にはあるのですが。

 かと言って、この仮想戦記内で、作戦を縦横無尽に展開できる立場なのですか、と言われると。

 とても無理ですね、と私が答えざるを得ないのが現実です。


 そうしたこともあって、アラン・ダヴーには、ベルリン陥落に伴い、スペイン青師団への出向という、半ばご都合主義的なことをさせてもらいました。


(勿論、他にも作中なりの事情がありました。

 アラン・ダヴーが、ブタペストでのユダヤ人救出任務に従事するという必要性です。


「戦火の奇跡」という(この邦題名が、余りにも安直極まりないものだ、という想いを、私はしてしまうのですが)イタリアのテレビドラマの日本語版DVDを、10年程前に私は見たことがあります。

 史実において、ラウル・ワレンバーグと共に、ハンガリーの首都ブタペストにおいて、ユダヤ人救出のために偽のスペイン外交官として、身を挺したイタリア人のジョルジョ・ペルラスカが、このDVDの主人公なのですが。


 この人を、「サムライー日本海兵隊史」世界においても、ユダヤ人救出のために活躍させたい。

 そして、その際に脇を固める人材となると、と考えると。

 ジョルジョ・ペルラスカが、スペイン内戦の際に国民派義勇兵として戦った史実からして。

「サムライー日本海兵隊史」世界における「白い国際旅団」の一員でもあるアラン・ダヴーが、その人材を務めるのが、小説として綺麗かな、と私は愚考したのです。

 もっとも。


 結果的に、結末からして、アラン・ダヴーは苦々しい思いを溜め込むことになりました)


 そして、スペイン青師団(青軍団)は、それこそ第一次世界大戦時の日本海兵隊のように、小規模ながら精鋭部隊として、第13部、第14部で戦うことになり、アラン・ダヴーは、その一員として活躍するという描写にもなりました。


 もっとも精鋭部隊と言っても、その装備については、訳アリとか、他国の都合から提供されたとか、いう代物が多く、アラン・ダヴーらは、それなりに苦労を重ねることにもなっています。

 

 この辺り、私が少なからずへそ曲がりな性格があったため、というのを自省する次第です。

 何しろ、精鋭部隊と言っても、所詮は義勇兵からなる外国人部隊なのです。

 そんな部隊に、外国から喜んで第一級の兵器等が提供されるか、というと。

 普通に考える程、ちょっと難しいかな、という想いがするものではないでしょうか。


 そうしたことから、訳アリ兵器等を、スペイン青師団は装備することになりました。 

 それでも.


 鹵獲兵器である76ミリ砲を装備したT-34中戦車とか、Ⅲ号突撃砲戦車の後期型(史実におけるG型相当になります)とか、それなりに優良装備を末期に至っては保有しています。


 この辺り、作者の贔屓の引き倒し、と言われそうですが。

 アラン・ダヴーが戦場で活躍するとなると、その部下の装備もいいものがいる、ということから、スペイン青師団には優良装備を集めてしまいました。

 きっと、この世界では、スペイン青師団は、伝説の部隊になりそうです。

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