第12話 いわゆる戦間期について2(主に国内インフラについて)
ちなみに海軍戦備を減らして、どうするつもりだ、と言われましたが。
私として「サムライー日本海兵隊史」世界でやりたかったのが、日本陸軍の機甲化でした。
それこそ大陸で対ソ戦を考えるならば、機甲部隊の充実は半ば必要不可欠です。
(それよりも航空優勢確保が大事だ、と言われるでしょうが、そうは言われても、小説等でいわゆる絵になるのは、戦車部隊や機械化部隊の描写でしょう)
しかし、そうなると。
日本国内のいわゆるインフラ整備が必要不可欠です。
特に日本の鉄道が狭軌というのが、日本が開発できる戦車についての重戦車化を困難にします。
他にも道路や橋梁等の改善も必要なのですが、特に問題として目につくのが狭軌鉄道の問題です。
それで、史実を調べた末に、大正時代に寺内正毅内閣が実行しようとした改軌計画が、この世界では実現するということで、鉄道が狭軌から標準軌に変わることにしました。
ですが、これも色々と批判されました。
史実で、できなかったことはできない、とか。
そんな金が無いとか。
鉄道を敷設しなければ、日本は発展しないとか。
色々と。
私としては、既述のように海軍の軍備を削っているので、それなりに金は確保できると推算しましたし。
また、朝鮮半島の開発に回されたお金が、日本国内の開発に回るので、何とかなる、と考えたのですが。
そもそも朝鮮半島を植民地化しないと日本は発展しない、とまで叩かれました。
(朝鮮半島の開発には、多額の日本のお金が投じられており、確か朝鮮半島の経営は結果論になりますが、赤字だった、と私は覚えているのですが。
後知恵といえば後知恵ですが、朝鮮半島開発のお金を日本本土開発に回したら、日本が発展しないと言われるのに、当時の私は理解できませんでした)
それを無視して、私の思い通りに描いたら、メンヘラとか、人の折角の助言を無視するとかいわれて。
本当に叩く人は叩くものだ、というのを私が実感として知ったのは、本当にこの頃のことでした。
実際、これまで約20年に渡り、ネットで色々と出没していますので、他人が叩かれたりするのを実見していますし、ネットで自分がトラブルに巻き込まれたことがありはしますが。
まさか、小説上の進行で、ここまで叩く人がいるとは思いませんでした。
話を戻すと。
また、史実の日本の自動車の普及レベルでは、第二次世界大戦当時の日本が、機甲師団、戦車師団を実地に運用することは極めて困難な話になるので、少しでも早く日本に自動車を普及させることで、多くの人が自動車に触れることにより、「サムライー日本海兵隊史」世界の日本が、機甲師団、戦車師団を作って、運用できるようにしたい、というのもありました。
そのために、鉄道を改軌させ、その代りに道路を敷設するということで、自動車の普及を側面から支援するというのもあったのです。
もっとも。
大正時代、1920年前後の日本に自動車メーカーができるか、と言われると。
何しろ、トヨタ自動車でさえ、実際に自動車を製造したのは1936年というのが史実なのです。
そのために、金子直吉や高畑誠一といった鈴木商店の面々に動いてもらい、更にフォード自動車やゼネラルモーターズ社まで巻き込み、という方策で何とか作中の辻褄を併せる羽目になりました。
そして、軍部や鉄道省がそれを後押しして、と。
完全に国策レベルのごり押しではないか、火葬だ、と言われるレベルの方策だった、と今でも思います。
そして、結果的には、「サムライー日本海兵隊史」世界では、史実の日本の自動車の雄、トヨタ自動車や日産自動車は、完全に鈴木重工(スズキ自動車)や三菱重工(三菱自動車)の後塵を拝する羽目になってしまいました。
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