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A級冒険者

「すみません、ちょっと良いかな?」


「はい、何でしょうか、ご主人様?」


最初に呼び込みをしていたメイドさんに声をかける。

メイドさんが寄ってくる。


「此処のメニューは独自の物が多い様だが、このメニューは一体?」


「はい、昔から色々な料理を考えるのが好きなんです」


この娘が考えた、か。


・・・この娘が怪しい。


そう言えば・・・城に居たときも、メイドは居なかったな。


「その服装も、店に呼び込む挨拶も、独特だよね?」


「はい、昔から色々考えるのが好きなんです」


メイドさんが微笑む。


まあ、まず間違い無いんだろうな。

昔から、という事は、かなり昔に来たか・・・もしくは、転生者か。


此処で泊まるのも面白いかも知れない。


にしても、日本の文化って結構流入しているんだろうか?


ややあって、ステーキの乗ったカレーが運ばれてくる。

多分、ビーフではないけど。


美味い。

久々に食べたが、そもそも、普通にカレーとしての完成度が高い。

肉は・・・何だろう。

分からないが、美味い。


美味しくカレーを頂いていると、


ザッ


高級そうな身なりの男達が、店に入ってきた。


「お帰りなさいませ、ご主人様~」


メイドさんが挨拶するが・・・


「おや、気が早いな。もう商談成立かい?」


先頭の男が言い、


「いえ、これがこの店の挨拶ですね。残念ながら何度騙されたか」


後ろの男が答える。


商談?


「おい、責任者を呼べ」


男が言うと、気弱そうな男性が出てくる。


「フロスガルさん・・・困ります・・・」


気弱そうな男性が、そう告げる。


「トマリギ殿、この前の話、考えて貰えたかな?」


「すみません、やはり私共は、細々とやって行くのが性に合っておりまして・・・」


傘下に入れ、とか、そういう勧誘だろうか?


「しかしだね、トマリギ殿・・・この物騒なご時世、個人経営では、いつ無法者に酷い目に遭わされるか・・・我々は団結しなければ、この先やっていけないのだよ?」


「はあ・・・しかしですね・・・」


何やらやりとりをしている。

まあ、魔王領に近い場所での経営なら、ごろつきもいるの、かな。


男達が去ってから・・・荒っぽい格好の冒険者達が入ってくる。


「おい、酒を出せ」

「食う物を持ってこい」


口々に言うと、一角に陣取り・・・

罵声を飛ばし、メイドさん達に手を伸ばし・・・

実演、か。


仕方が無い、俺がちょこっと活躍して──


チャキ


隅で飲んでいた優男が、いつの間にか男達のテーブルに行くと、騒いでいた男に細剣を突きつけた。

先を越された。


「私のお気に入りの場所を乱すとは・・・何のつもりかな?」


優男が優しく尋ねる。

が、細剣に迷いが無い。

多分、相当な使い手だ。


「何だ貴様は?俺の事を知らないんじゃないだろうな?A級冒険者、ジゴロ様だぞ?」


「・・・知らないな。A級冒険者は全て把握している筈だが・・・」


優男が困った様に言う。


「先に剣を抜いたのはお前だ。悪いが・・・怪我して貰うぞ」


別の男も立つ。

アイツも強そうだが・・・多分、優男の方が強いな。


メイド達はおろおろしている。

喧嘩になるのも困るが・・・多分優男の方は常連で・・・日常茶飯事、って訳でも無いのだろうか?


「おい、喧嘩か?いかんなあ」


別の男が入って来る。


途端、優男が絶句・・・そして叫ぶ。


「なっ?!」


そこまで強そうに見えないけど・・・実はA級冒険者より更に強いのだろうか?

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