お米買い忘れた。って言ってから何百年たってると思ってるんですか
神様だってお米食べる。
「お米買い忘れた。って言ってから何百年たってると思ってるんですか」
目の前にはそれはそれは絶世の美しい存在が座っている。
ビキビキと白い顔に走る眉間の皺はモーゼの如く美しくきれいな縦線2本で彩った不機嫌丸出しのその表情も麗しい。
触れ合いたいという欲求に逆らう事が出来ず、「静まり給え、僕の女神」といいながらその皺描線をトントンと直していく。
直後に飛び出す、拳。
描く美しい肢体から繰り出されたそれは僕自身の髪の命を刈り取っていく。
うむ。さらばだ。我が分身よ。土となりてよき栄養になれよ。
その願いが通じたのはヒラヒラと舞い落ちた髪の毛はなんと親指の先程の小さな幼子になったではないか。なんとかわいらしい。
ふふふと笑顔になるのも束の間。
今度はその美しくしなやかな足が角度をキメて振るわれる。
あぁ、今にも振り下ろさんとするそれは白く輝きを放ち、私という杭を地面に埋め込もうとしているのだ。
この速さで振り下ろされれば私は世界の中心まで届くことができるだろう。いずれはそれもいいかもしれないが今はその時ではない。まだこの美しい存在をこの目に焼き付けたいのだ。埋め込まれるとすれば首は残しておきたい。
ひらりと交わしその許しを乞うとしよう。
美しい我が妻よ、問おう。
「買ってくるのはコシヒカリとあきたこまち、どちらだったっけかな?」
「買えてねぇのかよ?!?!?二度ここにくるな!!!!」
こんな短い文章ですいませんでしたw