「コンキスタドール達の夢 イベリアの豚・夜の七つの幻想 [記録としての古詩と当世詩]」第3の月 鱈の賛歌[当世詩]
鯛よ!! 肥えたカシケよ!!
お前は優雅で、艶やか。
長い時を生きてきた地中海の古老。
牡蠣よ!! 詩的な十番目のムサよ。
洗練された泡の幕屋の貝よ!!
若い養殖業者達の希望よ!!
メルルサよ!! 闘魚よ!!
お前は黄金の夢。
西海より運ばれた、
新たなシニエストロとキリストの落とし子。
イワシよ!! 我らが兄弟よ!!
海の父よ!!
苦い腸を分かち合える
脂ののった同胞よ!!
しかし、鱈よ!! お前こそが魚の王だ!!
大航海時代を生き抜いてきた軍人よ。
ポントスの賢者よ!!
豪快な歌人よ!!
◆◆
おお!! バカリャウ!! バカリャウ!!
友よ
ガニヤンの華よ!!
お前は古い居城を護り、
ずっとお前であり続けるだろう。
昔気質の男達に漁れながら。
お前は夢なのだ。
古い家に住む漁師達の!!
そして食卓の華を飾る時、
お前に決して牡蠣や鯛は及ばぬのだ。
[セリフ]******
わっはっはっ
大漁だ!!
わっはっはっ
こりゃ、たまらん!!
わっはっはっ
こぼれ落ちてしまう!!!
おっと、ニシンだ。
これは?
なんと、ペルセベシュ!!
ヒラメ!!!
タンボリル!!!
ガニヤン!!!
マルテス!!!
ん?
なんだ、ジャコバンか・・・
行っちまえ、行っちまえ!!
******
迅速に対応せよ!!
慎重に
漁りたいものをとる
やがては長い不漁でも!!
仕方ない
それでも進むのだろう
ああ、つまり
生きる事そのものが
そのものが・・・
んー、なんだったか・・
おお!!そうだ!!
まさに!!
酔いどれの
難破旅のようなものだから