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第八話 剣術と転倒と無慈悲と

 「ふっ!ふっ!」


 優人は手に入れた剣で素振りをしている。日本で一通りの武器の扱い方は覚えたため形にはなっている。


 《パッシブスキル【剣術:1】を取得しました。アクティブスキル【剣技〝スラッシュ〟】を取得しました》


 優人の頭の中に声が響く。女神と似てはいるが、無機質な感じが機械を思わせる。


 《お、取得できたね》

 「ああ。向こうでもやってたから、早く取得できたのかな?……で、これどんなスキルなんだ?ゴブリンも持ってたけど」


 そう、素振りをしていたのはこの二つのスキルを手に入れるためだ。剣を手にした優人に、どうせならと女神が提案したのである。


 【真天眼】を発動し、優人は詳細を知ろうとする。



【剣術:1】 剣の扱いが上達する。


【剣技〝スラッシュ〟】 威力が強い斬撃を放つ。魔力5消費。【剣術:1】を取得することにより自動で取得する。



 「良くあるスキルだな。えーと、消費魔力は5だから5回使えるな」


 表面上は冷めた態度をとりつつも、必殺技的なスキルの取得は嬉しいようで、優人の顔は緩み鼻歌を口ずさんでいる。


 《そんなに喜んでもらえるなら、お姉さんが一肌脱いだ買いもあったってもんだね》

 「いや、お前の情報無くても多分素振りしてたからお前関係ない」


 ふふふと笑う女神の言葉をバッサリと切る優人。とは言ってもやはり頬は緩んでいるので、照れ隠しのようなものなのかもしれない。


 《お、試し切りに丁度良さそうな奴らが来たよ》


 え、と優人が周囲を確認すると、目を凝らした先に緑色の人影がいくつか見える。


 「またゴブリンか?」

 《うんっ!!血の匂いに惹かれてやってきたみたいだね。4匹はさっきと同じゴブリンで、1匹は上位個体のゴブリンソードマンだよ。と言っても所詮ゴブリンだし大したことないけどね》


 女神は「大丈夫っ!!」と言っているが、何気に性格が悪い女神のことなので信用ならない。心配になったので、優人は【真天眼】を使って確認する。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

―――― ゴブリンソードマン 5歳 雄 状態:通常


レベル:2/7

体力:20

筋力:20

魔力:15

知力:0

耐力:18

敏捷:17


アクティブスキル

【剣技〝スラッシュ〟】

【剣技〝ソニックブレイド〟】


パッシブスキル

【剣術:2】

【悪臭】

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



【剣技〝ソニックブレイド〟】 剣の空気抵抗が無くなり、速く振るうことが出来るようになる。一度振るうと効果は消失する。魔力8消費。【剣術:2】を取得することにより自動で取得する。



『はがねのつるぎ』 鋼鉄で出来た剣。攻撃力20。価格1500G。



 ゴブリン4匹は先程倒した者とあまり変わらなかった。

 上位個体ゴブリンソードマンは確かにそこまで強くは無いが、優人自体も強いわけではない。というか、能力値だけを見たら、5対1なら確実に負ける。


 ちなみに、剣の名前にはツッコまない。


 「……詰みじゃないかこれ?どうすればいいんだ」

 《適当に戦ったら勝てると思うよ》


 女神は無責任なことを言う。だが、優人もそうなる気がするので、あまり否定できない。


 そんなことを考えているうちに、5匹は近づいてくる。


 「ヒトガイル。クウ」

 「クウ」

 「クウ」

 「クウ」

 「クウ」


 くうくう言いながら優人の周りを取り囲むゴブリン達。優人、万事休す!


 と、思ったところで。優人の前方にいたゴブリンソードマンが唐突に転ぶ。漫画で良くありそうな


ドテッ


という擬音を発しながら、派手に一回転して背中から地面に着地した。


 「グギャ!!」

 「……えっと。【剣技〝スラッシュ〟】!!」


 優人はゴブリンソードマンのところに駆け寄り、上から下に斬撃を放つ。


 《レベルが2に上がりました》

 「倒しちゃったんだけど……」


 拍子抜けする優人。肩の力を抜きそうになるが、まだゴブリンは残っている。


 ゴブリン達は自分たちの上司が倒れてもあまり気にしていないようで、優人に向かって一斉に攻撃を仕掛ける。


 そして、全員同じタイミングで転ぶ。


 「「「「グギャ!!」」」」

 「あ、ああ……。【剣技〝スラッシュ〟】【剣技〝スラッシュ〟】【剣技〝スラッシュ〟】【剣技〝スラッシュ〟】!!!」


 優人は一体ずつ丁寧に斬る。全部で5回なので、魔力は丁度足りた。


 《レベルが3に上がりました。パッシブスキル【剣術】が2に上がりました。アクティブスキル【剣技〝ソニックブレイド〟】を取得しました。称号【無慈悲なる者】を獲得しました。アクティブスキル【慈悲無き痛撃(ルースレス)】を取得しました》


 頭の中に声が響く。

 

「『無慈悲』は酷くねえ!?……いや、でも、まあ、無慈悲か」


 自分で言って、自分で傷ついている優人。哀れである。


 優人は気を取り直して、【真天眼】を使う。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

新橋優人 人間 十五歳 男 状態:通常


レベル:3/100

体力:35

筋力:35

魔力:10/35

知力:35

耐力:35

敏捷:35


アクティブスキル

【神託:4】

【剣技〝スラッシュ〟】←NEW

【剣技〝ソニックブレイド〟】←NEW

慈悲無き痛撃(ルースレス)】←NEW


パッシブスキル

【万能】

【不屈:5】

【自動翻訳:10(MAX)】

【言語理解:1】

【幸運】

【強運】

【豪運】

【激運】

【天運】

【神運】

【剣術:2】←NEW


ユニークスキル

【?????】

【????】

【真天眼】


称号

【神童】

【オールラウンダー】

【恐怖する者】

【絶望を知る者】

【??】

【神のお気に入り】

【異世界人】

【幸福の加護】

【転生者】

【無慈悲なる者】←NEW

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



慈悲無き痛撃(ルースレス)】 攻撃が必ず急所に入り、威力が倍増する。この効果を付与する攻撃はいかなる形状、性質でも構わない。魔力150消費。


【無慈悲なる者】 攻撃が急所に入った時、威力が倍増し、相手の耐力を無視する。



 「かなり強いんだけどこれどうすればいいの?怒っていいの?喜べばいいの?」

次回更新は明日です

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