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第十三話 解放と決着と封印と

 《じゃあ、続きを説明するねっ!!》

 「おう、頼む」


 その後、お互いの言いたいことをきちんと理解し、和解した二人。優人はVSシュヴァルツ戦の続きを催促する。


◇◇◇


 シュヴァルツの斬撃を受け止めた優人。だが、筋力の差により少しずつ押され始める。


 「ふっ貴様もなかなかだったが、我の方が一段上だったようだな。止めだッ!!」


 そう言ってシュヴァルツはさらに力をこめ、全力で優人を斬りにかかる。


 もう少しで完全に押し切れるとシュヴァルツが確信したその時。


 《アクティブスキル【キャンセルリミッド】を取得しました》


優人に声が告げる。急激に優人の力が増し、シュヴァルツは逆に押し返された。

 先程とは立場が一転し、シュヴァルツがギリギリで優人の剣を食い止める。


 「こ  ろ        す」


 だが、優人の力はさらに上がり、シュヴァルツの体を縦に切り裂いた。


 「ぐう、まだだ!『剣戟(ブレイド)()――』ええい、詠唱そんなことをしている時間は無いか!【剣技〝ソニックブレイド〟】【剣技〝ソードストライク〟】!!」


 【剣技〝ソニックブレイド〟】によって速くなった剣の突きが優人を襲う。レベル6の剣技を喰らっては優人もただでは済まない。切っ先が革鎧に触れるか触れないかと言ったところで、優人は強化された身体能力を使い、上に跳躍することで刺突を避ける。


 「が     は          」


 優人は着地し、そのままシュヴァルツを切りつけようとしたが、急に吐血して倒れる。


 「なるほどな、先程の身体強化、妙に強いと思えば身を犠牲にしての物だったのか」


 納得顔で仮説を述べるシュヴァルツ。ぴくりとも動かない優人を見て、気を抜いたようだ。止めとばかりに剣技を放つ。


 「『強化され(アルティメット)()剣戟(ソード)()万物(オブ)()断ち()切る()力とならん(ストロンゲスト)』我が奥義を見よ!!【剣技〝ハイスラッシュ〟】!!」


 レベル7の剣技。【剣技〝スラッシュ〟】の強化版であり、その威力は奥義と呼ぶにふさわしく、一撃で優人を葬るだろう。


 だが、優人は急に起き上がり、剣を振りかぶって油断しきったシュヴァルツの胴体へ向かって横一文字に剣技を発動する。


 「【慈悲(ルー) 無き()  痛撃(レス)】【剣 技   〝ス ラッシ  ュ〟】」


 一切の慈悲無き一撃。シュヴァルツの【剣技〝ハイスラッシュ〟】を跳ね返し、そのまま腹を切り裂いた。


 「グハッ……」


 そのままシュヴァルツは倒れる。白目になり、口から血を吐いていた。その姿は先程までの王たる威厳とは異なり、敗者のそれだった。


 だが、蛮王シュヴァルツは最期の力を振り絞って起き上がり、優人に【威圧:2】を浴びせる。その堂々とした姿は傍観していた女神を唸らせるほどである。


 しかし、優人は【不屈:6】の効果により最後の足掻き(いあつ)を無効化する。


 シュヴァルツはギリギリで生きているが、もう意識も無く、死を待つばかりである。そんな相手に優人は剣を振りかぶり、唐竹割を浴びせた。


 《レベルが32に上がりました。パッシ――》


 優人の頭に声が響く。だが、優人はあることをなすために集中しており、聞こえていなかった。


 《称号【??】の解放条件が達成されました。称号【s――】――》

 《なっ……!!君は何をっ!!くッ!!しょうがないか……【封印】!!》


 焦ったような女神の声が響き、優人の称号が再び封印される。


 「が     は  」


 優人は力尽きたように、前屈みに倒れた。


◇◇◇


 「なんというか……、ツッコミどころがありすぎるんだが……。とりあえず、あのイタイモノローグお前だよな?自分のこと女神って呼んでるけどお前だよな?途中で完全にゴブリンキング贔屓にしてたけどお前だよな?最後自分だけかっこいい感じで登場してたからお前だよな?」

 《そりゃそうだよっ!!逆に私以外の人が語ってたら怖いでしょ!!》


 反論する女神。あまり自己弁護にもなっていないのだが。どちらかというと、自分の罪を自白しているようなものである。


 「まあそうなんだが。何か悪意感じるんだけど、あれ本当にありのまま話してるよな?」


 優人は女神に確認する。


 《うんっ!!》

 「なら良いんだが……」


 それでも、自分の壊れ方に納得がいかない優人。


 「俺なんでああなってたの?エンカウントした時からいくつか場面飛んでて良く分からないんだが」

 《ああ、うん。それは、まあ、ね? (あれ、) (気づいてないのかな?)

 「おいお前それ何の答えにもなってねえぞ。何か隠してるんじゃないだろうな」


 女神の歯切れの悪い回答に納得がいかない優人。実際に見ていたわけではないので、自分が壊れていた可能性は否定できないのだが、壊れた原因は女神にあるような気がしている。


 というか、確信している。


 ちなみに、女神の呟きには気づかなかった。


 「まあ、いいや。倒せたんなら一応良いだろ。【??】の称号とか滅茶苦茶気になるけど、どうせお前言わないんだろ?だったら別に言うことも無いかな」

 《ありがとね、優人君っ!!大好きだよっ!!》

 「ああそう。俺は嫌いだよ」


 優人は端的に拒絶の意を示した。


 その後、優人はシュヴァルツが持っていた剣を回収して、適当な方向へ歩き始めた。

 優人は、まだこの先に、この道の先に何が待ち受けているかは知らない。自分が何者なのか、自分はどうなるのかを理解するのは当分先のことである。


◇◇◇◇



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

新橋優人 人間 十五歳 男 状態:通常


レベル:32/100

体力:205(+103)(+103)

筋力:205(+103)(+103)

魔力:205(+103)(+103)

知力:205(+103)(+103)

耐力:205(+103)(+103)

敏捷:205(+103)(+103)


アクティブスキル

【神託:5】

【剣技〝スラッシュ〟】

【剣技〝ソニックブレイド〟】

慈悲無き痛撃(ルースレス)

【剣技〝フライスラッシュ〟】

【剣技〝ダブルスラッシュ〟】

絶滅之一撃キリング・エンド・フルバースト

【キャンセルリミッド】←NEW

【剣技〝フラッシュカウンター〟】←NEW

【剣技〝ソードストライク〟】←NEW



パッシブスキル

【万能】

【不屈:7】←NEW

【自動翻訳:10(MAX)】

【言語理解:2】

【幸運】

【強運】

【豪運】

【激運】

【天運】

【神運】

【剣術:6】←NEW

【悪運】

【自動再生:1】←NEW


ユニークスキル

【?????】

【????】

【真天眼】

【無銭飲食】

【????】←NEW


称号

【神童】

【オールラウンダー】

【恐怖する者】

【絶望を知る者】

【??】

【神のお気に入り】

【異世界人】

【幸福の加護】

【転生者】

【無慈悲なる者】

【罠使い】

【殲滅者】

【覚醒者】

【ゴブリンの天敵】

【解放者】←NEW

【限界突破者】←NEW

【下剋上】←NEW

【名もなき英雄】←NEW

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇





【キャンセルリミッド】 自分の体を犠牲にする代わりに、30秒の間全能力値が400%上昇する。


【剣技〝フラッシュカウンター〟】 相手の攻撃を一つ無効化し、その後【剣技〝ソニックブレイド〟】のスピードで自動迎撃する。魔力15消費。【剣術:5】を取得することにより自動で取得する。


【剣技〝ソードストライク〟】 剣を使った威力の高い刺激を放つ。魔力20消費。【剣術:6】を取得することにより自動で取得する。


【自動再生:1】 体力と魔力の回復速度が上昇し、徐々に傷が治る。


【????】 詳細不明。解放条件未達成。


【魔を喰らう者】 自分の魔力、知力、耐力が50%上昇する。


【限界突破者】 レベルアップ時上昇能力値が倍増する。


【下剋上】 能力値の合計数値が相手より下の場合、自分の全能力値は50%上昇する。


【名もなき英雄】 自分の全能力値が50%上昇する。

試験的な作品なので、とりあえずここで終わりです。気が向いたらまた書くかも

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