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第十話 殲滅と現実逃避と蛮王と

【神託:5】 自分の信仰する神と会話することが出来る。20秒につき、魔力100消費。


【剣技〝フライスラッシュ〟】 剣を振った方向に飛ぶ、強い斬撃を放つ。魔力10消費。【剣術:3】を取得することにより自動で取得する。


【剣技〝ダブルスラッシュ〟】 【剣技〝スラッシュ〟】を二連続で放つ。魔力12消費。【剣術:4】を取得することにより自動で取得する。


絶滅之一撃キリング・エンド・フルバースト】 自分を中心とした半径100メートルの円の範囲内に、即死効果を持った爆撃を放つ。自身には影響しない。魔力444消費。


【不屈:6】 精神干渉系のスキル、魔法に対する耐性上昇。


【言語理解:2】 自分の知らない言語を2つ理解することが出来る。現在、神代語、人間語を習得。


【剣術:4】 剣の扱いが上達する。


【悪運】 何をしても上手くいくくらい運が良くなる。


【罠使い】 自分の仕掛けた罠による影響が倍増する。


【殲滅者】 範囲攻撃の影響範囲、威力が倍増する。


【覚醒者】 レベルアップ時上昇能力値が倍増する。


【ゴブリンの天敵】 ゴブリン系統と戦う時、全能力値が倍増する。



 「で、これはどういうことだ?」


 異常なステータス。優人が寝ている間に何があったというのか。


 《うーん、それを説明する前に、あっち……君が元々いた方を見てくれる?》


 女神の支持する方向を見ると、そこには――


 ――そこは、焼け野原になっていた。


 「――ファッ!?」

 《被害報告。ゴブリン×30。ゴブリンソードマン×17。ゴブリンウィザード×16。ゴブリンナイト×10。ゴブリンジェネラル×4。グレーウルフ×20。グリーズウルフ×5。トレント×3。グリーンスライム×2。ピクシー×1》


 女神は淡々とした声で列挙する。どうやら、優人の経験値の糧になった魔物たちのようだ。

 かなり多い。確かにこれなら大量レベルアップするだろう。


 「何でそんなことに……?」


 その優人の問いに、女神はため息をつきながら答える。


 《うん。あのね、ゴブリンって血の匂いに引き寄せられる習性があるんだ。たまたまゴブリンの群れが近くを通りかかったらしく、様子見に行ってみたら仲間の死体があったから、魔法で燃やしたんだ。すると、まき散らされたアルコールが……。ま、そのあとすぐに大雨が降ったからギリギリのところで大事にはならなかったんだけど》


 成程確かに優人はまだ濡れたままである。どうやらただ乾いていないという訳ではなく、雨でぬれたせいのようだ。


 「仲間を火葬しようとしたら運悪くエクスプロージョンしちゃったのか。何か……悪いことしたな……」

 《ううん、弔おうとしたんじゃなくて、焼いて食べようとしたんだよっ!!》

 「慈悲ねえな!自業自得じゃねえかよッ!!」


 ゴブリンも食料に困っているだろうから、仕方のないことなのだろうが。

 だが、それならそれで優人には疑問が残る。


 「それならその魔法を使ったやつが倒したことになるんじゃないのか?何で俺に経験値入ってるんだよ」

 《()()()罠扱いになったようだよ。ラッキーだったねっ!!》

 「お、おう」


 改めて【幸運】シリーズに戦慄する優人。


 《でも、君にしては珍しく、運が悪い出来事があったんだよね~》

 「何だ?雨で濡れたのなら別に気にしてないけど」


 そんな気にするようなことあったかなと、優人は考える。だが、それらしきことは思いつかない。

 女神はしんみりとした口調で続ける。


 《うん……。あんまり派手にエクスプロージョンしたもんだからさ……。ゴブリンナイトが持ってた『てつのやり』とゴブリンジェネラルが持ってた『ほのおのつるぎ』が焼失しちゃったんだよ……》

 「これ以上なくどうでも良いわ!!!」


――まさか、ゴブリンキングが持ってるのは『ロ○のつるぎ』じゃないだろうな。


 優人は戦慄する。著作権管理団体やなろう運営に。


◇◇◇


 現実逃避のために素振りを再開した優人。その額には汗が流れている。


 《そろそろ休憩したらどうかな》


 女神が提案するが、優人は周囲の音が聞こえなくなる程集中しているようで、反応は無い。

 ちなみに、この提案3回目だったりする。


 《ねえ優人君っ!!休憩しよっ!!休憩っ!!》


 ブン!ブン!


 《やりすぎても体に悪いだけだよっ!!休憩しようよっ!!》


 ブン!ブン!ブン!


 《……私の話聞いてる?休憩しようって言ってるよね》


 ブン!ブン!ブン!ブン!


 《お願いします休憩してください。お願いします》


 ブン!ブン!ブン!ブン!ブン!


 《休憩しろって言ってんだろッ!!!》


 女神がキレた。さすがに優人も呼びかけられていることに気付く。

 状況は読めていないが、逆らったらまずそうな雰囲気なので、優人は素直に休むことにした。


 「お、おう。そうだな」


 そう言って優人が剣を下ろそうとしたその時。

 優人の後ろから声がした。


 「貴様が我の眷属を殺したのか……?」


 優人が慌てて振り向くと、そこには強面の顔をして、漆黒の長剣を持った緑色の巨漢がいた。




 優人はそのゴブリンキング(仮)の剣を、無言で鑑定した。



『蛮王の黒剣』 装備者の体力、筋力、敏捷が50%上昇する。



 超安心した。

次回更新は明日です

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