序章
初投稿です。真剣に読んではいけません!
空桜
海美
陸
私の恋は叶わぬ恋でした。
わかっていても、想いを断ち切ることはできなかったのです。
学校の帰り道、いつもの3人と一緒に話していた。
「ねぇ、二人とも!駅前に美味しいスイーツ店ができたの知ってる?今から行こうよ!」
少しだけ前に出ていた少女が後ろを向き、後ろを歩いていた2人に話しかける。
後ろで歩いていた1人である少女が、苦笑しながら後ろ向きに歩く少女に答える。
「海美、後ろ向いて歩いてると危ないよ」
大丈夫大丈夫、海美と呼ばれた少女はそう言って笑う。
「でもスイーツ店か...確かに気になるかも」
海美が目を輝かせて後ろで歩いていた少女の手を取った。
「でしょー!?そうでしょー!?空桜もそう思うでしょー!?行こうよ!」
空桜と呼ばれた少女は困ったように笑うと、隣の少年をチラッと見てまた視線を戻した。
「陸が行くなら、私も行くよ」
陸と呼ばれた少年は驚いたように目をみはり、足を止めた。
海美は空桜の言葉を聞くと、陸の方を向き、目を輝かせながら詰め寄った。
「来るよね!?もちろん来てくれるんだよね!?」
陸は暴走する海美を静止し、ため息を1つついた。
「....わかったよ、行けばいいんだろ」
その言葉を聞くや否や、海美は2人の手を掴んで引っ張った。
「こっちだよ!早く行かないと席取られちゃう!」
「落ち着いて海美!そんなに引っ張らないでよ、痛いよ!」
空桜は笑いながら走っている。
「...海美には、敵わないな」
陸は苦笑しながら、そう呟いた。
陸がそう呟いた時、空桜の表情が少しだけ動いたことに、誰も気づかなかった。
ゆっくり頑張っていくつもりなので気長に待ってて下さい。