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3時のおやつをご一緒に

お待たせしております。


行きたいところまで書いては消し書いては消し、

迷子でございます(現在進行形)

柔らかな陽射しがカーテンの隙間から差し込み、ゆるゆると意識が浮上する。

フワフワの布団の感触を楽しんでいるとタイミングを見計らったかのようにジェシカがやってきました。


「シアラ様、お早うございます」


「おはようジェシカ」



レモン水を口にすると、少し頭がすっきりしてきたような気がします。


頭の中で今日の動きを確認しながら顔を洗い、部屋に備え付けられていた鏡台の前に腰掛けました。


まだ少し思考がぼやける中で、キラリと窓からの光を弾いた髪飾りを見て、思わず微笑んでしまいます。


「シアラ様?どうかなさいました?」


「えっ、な、何でもないわ。いいお天気が続いているなぁと思っただけよ」


「左様でございますね。ですが、予報によると夜にかけて土砂降りになるようですわ」


「そう…何か対策を用意しておかなくてはね」


ほのぼのと朝の支度を整え、朝食を部屋で頂いてから庭に出ます。


今日アラン様は朝からお忙しいらしく、わたくしが身支度を終えたときにはすでに執務室に行かれていたようでした。


よほど無理をしてお出掛けに付き合っていただいたのでしょう。

しかも贈り物までいただいて…

何かお返しができれば良いのだけれど。


「あ、そうだわ」


セイント・リリーフの後、隅に植えた赤い花の手入れをしながらそう考えていると、あることを思いつきました。


此処でできるのかどうかお姉さまに聞いてみましょう。




「え、クッキー?」


「えぇ、殿下にお礼に差し上げたいのですが…」


「ここで作るのはちょーーっと無理じゃないかし「大丈夫だよ〜シアラ」って、デヴィッド!」


いつの間にやらお姉様の背後に来ていたお義兄様が答えてくれました。


「その代わりを余った分は僕にも分けてほしいなぁ。シアラのお菓子美味しいんだよね〜」


「もちろんですわお義兄様!」


「じゃあ厨房の連中にもいっとくよ〜」



不機嫌ながらも護衛がてら付いていくと言うお姉様でしたが、厨房と言っても城から出ませんしそう遠くありません。ご機嫌なお義兄様にお姉様をお任せして、ジェシカを伴い、厨房へ。


伝達魔法で直ぐに連絡してくださったようで、厨房のみなさんは驚きながらも笑顔で迎えてくれました。


「こうすると美味いぞ」

「形を良くするにはここを…」


令嬢が料理をするなどやはり珍しいらしく、厨房の隅でのんびりと作るわたくしにそんなアドバイスまでくれたのです。


優しい方が多いですね。

その度お礼を言っていたのですが、焼き上がりを見ると今までで一番よくできた気がしたので、お礼の印にクッキーをお裾分けしたら、とっても喜んでもらえました。



ポカポカ陽気のあたたかさに目を細めながら、廊下を急ぎます。


三時のおやつには間に合いそうです。


殿下、喜んでくださるでしょうか??



読んでくださりありがとうございました!


評価、ブックマークもありがとうございます。励みになります(*^^*)


現在進行形で結末までの道すじが三つ位に分かれてて悩んでるんですが考えすぎても仕方ないと思うことにして直感でいくことにしました!



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