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大きくなる存在が
「そんな事ないですよ」
バイトの先輩から意地悪な問いかけに
少しハニカミながら答えていた
彼女の話す声は甘いワタガシのような声
色で例えるなら淡いレモン色
先日休憩室での自己紹介で分かった事は
彼女は少し離れた街にある大学に通う学生さんだった
年齢は1つ下の大学2年生とても人当たりが良いように見えた
共通の知り合いの話で少し盛り上もした
彼女は出勤日数が少なく1ヶ月に1、2回しか顔を合わせる機会が無かった
彼女を意識し始めたのはバイトにも慣れ半年が過ぎた5月頃だった
いつの間にかシフト表で彼女の出勤日を確認するようになっていた
彼女が歩く度に上下に揺れるポニーテールが今でも印象に残っている