第7話「ネルゴン」
短いです。
「見えたな」
「そうでありますね」
「さぁ、行こうか。ネルゴンに」
俺達はゴブリンとの戦いと後、休みを取り山を超えた。そして小屋を出て4日目経った今日一つ目の冒険を終えた。
ネルゴンと言う街は高い壁で街を囲うと言う造りをしていた。その為か、大きな扉がありその前で門番達が街に入る奴らを検問していた。俺もその列に並び順番を待つ。俺の順番が来る。
「じゃ、ここに手を翳してくれか?」
人の良さそうな顔をした男が何やら羊皮紙を俺に向ける。
「向けるだけでいいのか?」
「おっ大きな街は初めてかい?」
「あぁ、田舎の出でな」
「そうか、ここに手を翳すだけで、賞金首の犯罪者のリストとリンクして犯罪者だったら知らせてくれるという訳だ」
「そりゃ、便利だな」
と俺が言いながら羊皮紙に手を翳す。
すると青い光が出る。
暫くそうしていると。
「入っていいぜ」
「おう、わりぃな」
街の中に入って言った。
一言で表すとそこはゲームの世界だった。
活気が溢れる人々、様々な露店。入り乱れる様々な種族。
「これがネルゴン。いいねぇ」
「まずは、冒険者ギルドに登録しましょうそうすれば身分証明にもなるであります」
「そうだな」
俺達はギルドの場所を街の人に聴き向かった。
「ここが冒険者ギルド」
その建物は3階建ての一際目立つ建物だった。
俺はその中に入る。
中はかなりガランとしていた。
俺は受付らしき所に行った。
「こんにちは、本日はどんな御用でしょうか」
メガネを掛けた美人のブロンドでの長髪で黒い瞳の受付嬢が挨拶をしてくる。
「えーと、ギルドに登録したいんだけど」
「はい、登録ですね」
少々お待ち下さいと言って奥に行ってしまった。
あの人俺の顔にビビらなかったなぁ~。
と考えていると受付嬢が帰ってきた。
「こちらの紙に書かれた事柄をお答えください」
と出された紙には名前や年などの事柄が書いてあった。
「俺、字が書けなく」
と言うと、大丈夫ですよと言って代わりに書いてもらった。
さらに何かのプレートが出てきてこちらに血液を垂らしてくださいと言われた。
俺はそれに従い血を垂らすと血がプレートに吸い込まれた。
そのプレートを受付嬢は羊皮紙の上に置く。
暫くして、それを俺に渡してきた。
「これで、登録完了でございます。そしてこちらがギルドカードとなります」
俺にギルドカードを渡してくる、俺はそれを受け取るとそれは俺の右手に吸い込まれて行った。
「うおっ」
思わず声上げちまった。
「ふふ、ギルドカードを出したい時は出したいと思えば出ますので」
笑われてしまった。
「他に何かご要件はありますでしょうか?」
「えーと、魔石何かを売りたいんだけど」
「換金ですね、こちらにお越し下さい」
俺はそれの指示に従って換金をした。
その後ギルドについてや魔物についてクエストについて話を聴きギルドを出た。
俺はギルドカードを見ている。
そこには所持金、10,000ギルと書かれている。
なるほどこれは便利だ。
簡単に言うと電子マネーだ。所持金を持つ事が無くなるというわけだ。
俺はまだ裸足だったので道具屋で靴をを買った。
安物だったので丈夫にする為に「黒漆」をしておく。
あの受付嬢はエリナと言うらしい。
何かあれば私に質問下さいと言うことだった。
それで俺はいい宿と地図も書いて貰った。
ええ人や。
✵
「ふぅ~」
俺は借りた部屋で久しぶりにベッド感触を味わっていた。
いや~かなりいい。
この宿は、2階建てで、1階が食堂や受付があり、2階に泊まる部屋があるといった作りになっている。
ワンルームだが、人一人が住むにはちょうどいい大きさだ。
さらにこの部屋に風呂があるという。
魔導器の技術の発達で今わお湯を沸かすのも苦で無くなったらしい。
俺は早速風呂に入る準備をする。
1回、川で水浴びをしただけなのでかなりありがたい。
これで1泊2000ギルは安いと思う。相場は俺には分からないが。
俺は風呂に入り、ネクロも水ぶきしてやった。
「ありがとうであります」
「はいよ」
俺はその後一回に降り、食堂で沢山の飯を食って部屋に戻り柔らかい布団の中で微睡みに落ちた。
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