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俺の頑張り物語  作者: 谷口
プロローグ
67/107

展開が早いような気もする



◆ ◆ ◆




 俺が北部勇者育成学校に戻ってきてから一週間が経った。

 あれから、ラルを交えて三人で話し合った結果、あと半月もしないうちに夏休みに入る様なのでこのまま学期末まで残ることに。

 理事長からも、出来るならばもう少し残って生徒たちに勉学を教えてあげてほしいという要望もあったため、こういう結果になった。


 俺としてはそんな悠長なことを言っていられる状況ではないと思うんだけどなぁ。

 こうしている間にも【魔王】が動き出さない保証はどこにも無いわけだし、もしかしたら俺たちの水面下で得体の知れないことが起きているかもしれないのだから。

 でも、反対はしませんでした。だって流される性格だし。


「あちー……。いくら氷河期の終わりだからって年々暑くなりすぎだっての」


 俺が帰って来てから変わったことが幾つかある。

 まず生徒たちの俺を見る目が更にに変わってしまった。

 どうやら浅菜が俺がドラゴンを退けたことをいつものように誇大させて広めてしまったようだ。

 おかげで俺の担当している生徒たちを始め、そんなに接点のなかった二学年や三学年の生徒たちにも顔を広めることとなってしまった。

 一度、浅菜とはきっちり話し合う必要があるようだ。


 その結果がこちら。


「はい、起立ー」

「「「礼ッ! おはようございますッ!」」」

「はい、おはよー」


 朝の恒例のショートホームルームを始めるための挨拶。

 まるで軍隊のような規律乱れぬ連携をも可能とした我がクラス。

 俺に逆らったら千五百年地下帝国行きになるとか無いことばかりの噂が蔓延り、そのおかげか生徒たちは真面目に授業を受けるようになった。


 もうね、帰りたい。


「えーと、今日は暑いから水分は充分に摂るように。後は昼休みに校内鬼ごっこをやるのは良いが、他学年の階層まで行かないようにな。いつの間にか他学年まで参加し始めるから。後は無いな、終わり」


 ショートホームルームを終え、教室を後にする。

 俺は今日一日特に授業があるわけではない。作る必要のある書類はもう作ってある。報告することも然り。

 つまり、今日一日やることが無い。


 そう言えば、保人は学校を中退したそうだ。

 【勇者】となるべく世界を旅するそうだが、【勇者】となるのはその大陸ごとに勇者候補として選ばれなくてはならない。

 【勇者】は大陸に一人しかいないが、勇者候補は大勢いるというのに……俺の見立てだと保人はかなりの手練れだが、勇者候補にすら選ばれないと思う。

 何故なら、あの元騎士団長ですら勇者候補にはなれなかったのだから。


「おや、奇遇ですね」

「ん? あぁ、フェルさん」


 噂をすればなんとやら。

 一学年の職員室へと向かっていると、向こう側からイケメンが歩いてきた。

 第二に変わったこととはこの人。俺を師と仰ぎ、俺の剣技に惚れ込んでいる人物。元王国の騎士団長のフェル=ラパスだ。


 フェルさんはすっかりこの学校に馴染み、帝王学を教えるイケメン先生と生徒の母親たちの人気者だ。

 未だ、俺の方が強いという勘違いをしているが、もう誤解を解く気力もないため、今では軽く流す程度になっている。

 俺としても親しくしてくれるのは嫌ではないため、そこそこ今の関係が気に入っている。

 何故ならシンを除けば、唯一の男の話し相手だからだ。


「今日は確か貴方は何も授業が入っていないのでしたね」

「そうですね。だから今日一日何をしようかと考えていたところですよ」

「それならば地下にある書庫に行ってみてはどうです? この地の文献はもちろん、世界の歴史や民謡などがありますよ」

「書庫……」


 そう言えば学生の頃に聞いたことがあるな。

 この学校の地下には教員しか入れない教材室みたいなところがあるって。

 あるのならばそこに行ってみるもいいだろう。これから行くであろう魔界や魔王城のことを調べてみるのも良い。


「じゃあ行ってみます」

「場所はボイラー室の隣にある扉です。一応、校長先生の許可が必要ですよ」

「わかりました。それではこれで」


 そこに入るためには校長先生の許可が必要とのこと。

 この時間帯なら、校長先生はいつも花壇の水やりをしているはずだから中庭に行こう。


 きっと、世界規模のこの学校のことだ、書庫にはそれなりの文献があるに違いない。

 学生の頃は図書室に言って本を読むことが楽しかった記憶がある。今でも本を読むことは嫌いではないため、少しワクワクしてきた。


 生徒たちとすれ違いながら廊下を進んでいくと、廊下の先に見知った背中が。

 緋色の髪の毛に、制服の様な赤を基調としたローブを着た幼さが残る外見の少女。


「よ、イリシア」

「む? アランか」


 特に気後れすることもなく話しかける。

 俺の声に気付いたのかイリシアは立ち止まり、振り返る。

 その手には重そうな本を数冊抱えており、そのどれもが授業で使うだろう魔道書だった。まぁ、俺が読んでも睡眠促進剤にしかならんだろう。


「この先は二学年の教室じゃぞ?」

「いや、校長先生に用があるんだよ」

「そうか、そう言えば校長殿はこの時間に中庭にいつもおるの」

「そういうことだ」


 ちなみにイリシアの告白から、別に仲が気まずくなったりはしていない。平常運転だ。

 イリシアもそのことに触れてこないし、俺も触れようとはしない。それが交わした約束だから。

 それでも、イリシアは積極的で、今も俺の部屋に来ては朝食や洗濯などをやってくれている。イリシア曰く、朝の日課なのだと。


「そうじゃ、今日は共に昼餉を食べぬか?」

「良いぞ」

「では、昼休みに中庭の木の下で待っておるぞ」


 中庭の木の下というのは、以前イリシアと一緒に食べた場所。

 もちろん、今までみたいにラルを交えて学食で一緒に昼飯を食べることもある。

 逆にラルと二人っきりで食べることもあるため、別に疚しい気持ちにもならない。

 ラルも学校の友達と食べることもあるし、イリシアも教師の方々と食べることもある。何ら可笑しな部分は無い。


 ちなみに、イリシアに告白されたことはラルには話していない。話す理由もない。

 余計なことは喋らない方が長生き出来る、うん。


「校長先生」

「これはこれはアラン先生。どうかなされましたかな?」


 中庭に着くと目に入る太陽。

 誰が呼んだかその名もG・H・ピカール(命名不明)!

 輝くその御頭は第二の太陽ととも生徒たちや教師たちに言われ、彼がいれば曇った日でも彼の周りは太陽が出ているかのような明るさだという。ちなみに本当の名前は知らない。


 G・H・ピカールはノズルを片手に花壇に水を撒いており、水を浴びた花々は喜んでいるかのように水滴を弾く。色とりどりの花々は彼の宝物であり、誇りでもある。

 この前踏んづけちゃってごめんなさい。


「地下の書庫に入りたいのですが……」

「ほう、地下の書庫にですかな。貴方ほどの方なら教師でなくとも喜んで許可しますぞ。一応、理由を聞いてもよろしいですかな? あとで書類の方に書く必要がありますので」

「えっと……今後の旅に役に立ちそうな情報があればとのことだったのですが」

「では、そう書いておきましょうぞ。書庫には魔界などの文献もありますから、きっと役に立つことでしょう」

「ありがとうございます。それでは」


 晴れて校長先生に許可をもらった。

 確か場所はボイラー室の隣の扉だったな。ボイラー室は一学年の職員室の奥だったはず。

 早速行ってみよう。


「お、一時限目が始まったか」


 中庭から校内へと戻ったところで一時限目の始まりを告げる鐘が鳴る。

 地下である書庫から鐘の音は聞こえるのだろうか?

 帰りのホームルームには戻らないといけないから、鐘の音が鳴ってくれるとありがたい。本を読んでいると腕時計を見るのを忘れてしまいそうだからな。




◆ ◆ ◆




「目が疲れたな……」


 本の虫になること数時間。

 書庫はかなりの広さで、普通の学校の校庭くらいの広さがある。

 更に蔵書の量も結構なもので、魔物の考察について書かれたものや、魔界の地図もあった。

 けれど、これと言って有力な情報となる本は見当たらなかった。【神】様と【魔王】がドンパチやった記録なら何かわかるかと思い、読んでいたのだが如何せん次元が違いすぎて参考にならん。

 なんだよ、星を降らせたり地面に衝撃を加えて液状化させるって。

 っていうか【神】様と互角に渡り合えたって……イリシアの親父はどれだけ強かったんだよ。


 ……ん?

 ちょっと待て。

 【神】様と【魔王】が戦っていたんだろう?

 だったら何で今回に限って【神】様は何もしないんだ?

 今回、【神】様が【魔王】とドンパチやったっていう話は聞いていない。これだけ何百年も前から戦い合っていたのにも拘らず、突然ぴったりと止めるのはおかしい。

 何か理由でもあるのか……?


「おっと……」


 腕時計を確認してみると、もう昼時だ。

 腕時計を確認しておいてよかった、危うくイリシアとの約束が過ぎるところだった。

 イリシアとの約束を破ったらえらいことになるし、そろそろここを出よう。


 以前、イリシアとの約束を破ったことがあるのだが、別に凄まじく怒られるというわけではない。

 むしろ怒られない。イリシアとの約束を破った時、イリシアは目に見えて落ち込むのだが、俺を責めることもなくただただ赦してくれるっていう罪悪感が半端ないことになる。

 だから、イリシアとの約束をすっぽかすと俺の胃が大変なことになるため、もう二度と破ったりなんかしない。というか、あんなイリシアの顔をもう見たくない。


「えっと……ここはここと」


 読んでいた本を本棚に戻して出入り口へと向かう。

 書庫から出ると、ひんやりとした地下とは違って猛烈な暑さが俺を襲う。

 三歩程歩いただけで額に汗が伝う。早く冬よ来い。


「まだ誰もいないな。ラッキー」


 昼飯を買うべく購買へと向かう。

 もう昼飯時とは言えまだ授業中。終礼の鐘が鳴るまであと五分もある。

 いつもならここは開店十分足らずで完売御礼となるのだが、今日はゆっくりと買い物が出来そうだ。

 ここを切り盛りしているのは最近結婚したばかりの若奥様。更に結構な美人ときたものだから男子生徒はその人目的で来る輩も多い。ちなみに、俺もそのうちの一人。


「お姉さん、ちょっと早いけど売ってくれるかい?」

「あら、アラン先生ではないですか。良いですよ、特別です」


 特別と言って掛値無しに素晴らしい笑顔をくれる購買のお姉さん。

 ちょっとドキッとしたのは内緒だ。


 無事コーンマヨパンと胡桃パンと牛乳を手に入れた俺は中庭へと向かう。

 購買で買い物を終えると同時に終礼の鐘が校内に鳴り響いたので、そのうちイリシアもやってくるだろう。

 そして、ぞろぞろと購買の商品やお姉さんを目当てに生徒たちが俺の隣を通り過ぎていく。その中には教師の姿も見える。

 きっと、彼らはこれから壮絶な争いを繰り広げるのだろうが、ここに戦わなき勝者がいるとは思うまい。


「ん?」


 中庭に続く廊下を歩いていると、窓から中庭にイリシアがいるのが見えた。そして、ラルの姿も。

 二人は仲良くベンチに座って話しているのを見ると、どうやらラルも混ざったようだ。

 まだ昼休みが始まったばかりだというのにもう中庭にいるとは……まっすぐ向かったのだろうか?


「よっ、お二人さん」

「む、来たか」

「朝からどこに行ってたの? 捜したんだからね」

「済まん済まん。ちょっと調べものしててな」


 俺が二人に話しかけると、二人は会話を中断して俺の方を向く。

 話によると俺を捜していたのだそうだ。そう言えば書庫に行くって誰にも言っていなかったな。

 イリシアは相も変わらず手作り弁当。ラルはどこで手に入れたのか焼きそばパンとボトルの紅茶を手に持っていた。

 購買で買ったとしても俺は会っていないし、そもそも真っ直ぐここに来たのだからおかしな話だ。


「そうじゃ、ラルも昼餉を共にするが良いかの?」

「断るはずがないだろ? 皆で食った方が飯も美味い」

「なんじゃ、妾と二人で食す昼餉は不味いと申すのか?」

「いや、そういうわけじゃ……」


 頬をふくらましてあざとく不機嫌になるイリシア。

 どこに何のスイッチがあるか分からないから困り者だ。こういう時に限ってペラペラと嘘が出てこないのがむず痒い。


 俺がなんて答えようか困っていると、ラルが堪え切れなかったと言わんばかりに笑い出した。


「意地悪しないのイリシア。アランが困ってるでしょ」

「む。そうじゃの、些か意地悪な質問じゃったな」


 そう言って口端を弧に描くイリシア。その笑い方はきっと確信犯だ。

 俺はラルの隣に座り、俺、ラル、イリシアと言う形でベンチに座る。ベンチは三人が座ってもそれでも充分に広い。つめればあと一人くらい座れそうなモンだ。


「調べものって何を調べていたの?」

「ん? 魔界のこととかさ、これまでの歴史とかかな」

「ふーん」


 焼きそばパンを咥えながら俺に問うラル。

 もぐもぐと食べながらよく喋れるな。いや、行儀が悪いけども。


 ……そう言えば、何か言わなければならないことがあったんだけど……なんだったっけ?

 忘れているってことはそれほどのことじゃないと思うんだが……なんだろう、こう……喉元まで出かかっているんだけど………………あ。


「そうだ。忘れていた……」

「何を?」


 そうだ、なんてことを忘れていたんだ俺は!

 何がそれほどのことじゃないだ! かなり重要なことだぞこれは!


「……かなり前の話なんだけどさ。とある信用できる伝手から聞いた話なんだが……今の【魔王】は人間との共存を望んでいるらしい……」

「へっ?」

「……もぐもぐ」


 かなり前とはドラゴン退治に向かった先にいたイリシアの配下であるフォボスから聞いた話。

 その時大層驚いた記憶があるのに何で忘れていたんだ俺は。

 その話は今の【魔王】は人間との共存を望んでいるという話。それは今までの争いやいがみ合いの全てを否定する世界がひっくり返るかも知れない話。


 ラルは俺の話を聞き間違えたのかと思ったのか、目をパチクリさせている。

 一方、イリシアは特段驚いた様子はない。やはりイリシアは何か知っているのか・

 そう思っていたところ、口の中の物を完全に飲み込んだのか、イリシアがこちらに向けて口を開く。


「それは妾の時から同じぞ? お父さんの世代は違うが、妾の世代からはそのような考えじゃったぞ」

「へ? へっ?」

「……詳しく聞かせてくれないか?」


 なんと、イリシアもそんな目標があったと言う。

 コレは話を聞かざるを得ない。

 ちなみに、ラルは早速話に付いていけていない。


「お父さんは申しておった。本当は人間との共存をしたいと。じゃが、それは無理な話と悲しそうに呟いておった……それでの、妾はお父さんの遺志を継いで、最初こそはそれを目標に動いておったのじゃが……」


 そこまで言ってイリシアは言い澱んだ。

 なんと、イリシアの父親、つまり先々代【魔王】も人間との共存を望んでいたという。

 神話級のイリシアの父親。何万、何億年という果てしない時の間、【神】様と死闘を繰り広げた寿命とか色々なものを無視していた存在。

 最初こそはってことは、最後は違ったということ。

 いったい、なにがあったのだろうか?


「……何度交渉の場を設けようとしても、人間の宰相は聞く耳を持たず……あまつさえ遣わした者たちは誰一人として帰っては来なかった……。おそらく、お父さんの時もそうじゃったのではないかと……」

「そんなことが……」


 なんてことだろう。

 この話が本当なら悪いのは人間じゃないか!

 それどころか魔物は人間と分かり合おうとしない野蛮な生物と教えたのはこの国々だ。

 学校でもそう習った。魔物とは相容れぬ存在であると。


 でも、今目の前にいる彼女はどうだ?

 相容れているではないか。同じもので感動できたり、同じことで怒れる。

 種族の壁はあるが、意思疎通が同じくできる。これは、人間としても、魔物としても。


「妾は……決めつけじゃが、人間とは戦わなければならぬ存在。相容れぬ存在じゃと、決めつけておった」

「……え? 話に付いていけてないのって私だけ?」

「じゃが、お主たちと旅をして、色々な者たちと接してきての……訳が分からぬことに妾が思っていたものとはかけ離れておった……!」



 吐き出すように告げるイリシア。

 挟んだラルが話に付いていけていないが、ここは説明するよりも先が聞きたい。


「……おそらく、現【魔王】バルログもお父さんと、妾と同じ道を歩もうとしているのかも知れぬ」

「人間との共存を?」

「うむ。元々バルログも人間を好いておった。じゃから、そうじゃと思う」

「……」


 それが本当だとしたら、俺たちの目的も揺らぐ可能性がある。

 俺の意思はこのことを聞いて揺らがなかったが、この二人はどうなんだろうか。

 特にラル。ラルは【魔王】を倒して世界に平和を取り戻すこと。

 イリシアも、元々は人間との平和な世界を望んでいた魔物の一人。


 コレが何を意味するか、分からない二人ではない。

 だよな、ラル?


「なら、良いのか? 俺たちがしようとしていることは、世界の平和のために動いている奴らを倒そうとしているんだぞ?」


 押し黙る二人。

 無理もない。だって、俺たちがやろうとしていることは、平和を壊すことだから。

 今の【魔王】が平和のために動いているのならば、俺たちはさしずめ平和を壊そうと動いていることに他ならない。

 それでも、なお……【魔王】と戦うのか。


 しかし、この質問は愚問だったようだ。


「私は……正直何方正しいのかってのは分からない。だって、私バカだから。でも、これだけは胸を張って言える。アランとイリシアは正しいんだって。だから、私は二人についていくよ」

「妾は……正直今でも人間とは相容れぬ存在であると思っておる。おそらく、人間でも魔物は敵として育てられてきたのであろう。そうなれば相容れることは容易ではない。じゃが……妾はあの座に戻る必要がある。これだけは、胸を張って言えるのじゃ。例え平和を壊すことになろうと、妾は止まらぬ」

「そっか」


 なんだ、二人ともしっかりとしたものを持っているじゃないか。


「じゃあ、いっちょ平和でも壊しに行きますか」

「うん」

「うむ、頼むぞ」


 今思ったが、俺たちは結構クズなんだな。

 自分のために、仲間のために平和を壊そうだなんて。


やった、遂に総アクセス数が十万を超えた!

皆さんありがとうございます

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