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俺の頑張り物語  作者: 谷口
プロローグ
100/107

俺頑人物名鑑



 名前:ラル=ブレイド

 性別:女

 年齢:十八歳


 この物語の主人公。

 幼いながらにも父親の代わりに【勇者】を襲名。その後、【神】の名の元に奮戦する。

 三年前に父親を無くしており、現在唯一の肉親は母親のみ。父親が【勇者】だったこともあり、結構裕福な生活をしていた。

 しかし、父親の死を境に学校に行くことを止めて【勇者】をコネと努力で掴み取り、今に至る。

 だが、彼女が本当に【勇者】の試練を合格したことを証言してくれる者は誰もいない。誰も聞かない。


 彼女の得物は立派な装飾のされた黄色い槍。

 三人で旅をする前は割とやさぐれていた。それ故に、敵に対しては容赦のないことがある。

 結構な腹黒い性格の持ち主でもあるが、アランの前では決してそんな顔は見せない。目的のためには手段を択ばないことがあるが、それを旅の間で見せたことは一度も無い。

 【七英雄】の【永炎者】は元彼。だが、それはその場のノリで受けたことであり、その後直ぐに破局している。今では笑い話に出来るほど。


 アランの能力によって被害をこうむった一人。

 自分では能力関係なしでアランを好きになっていたと胸を張っているが、アランに能力が無かったら見向きもしていない。

 むしろ、都合の良い人としか思っていなかった。


 【七英雄】で唯一、神代へ続くカギを使うことが赦されていない。




 イリシア=アブイーター

 性別:女

 享年:十三歳と三ヶ月(魔物で言えば二十一歳)


 この物語の犬死系ヒロイン。

 父親の亡き後、【魔王】を襲名し、魔界を統治しようと尽力を尽くす。

 しかし、父親の国民の支持が絶大だったために、過度な期待をされてその期待に見合う結果を残せなかった。そのため、国民と部下の間で不満が募り、彼女を【魔王】に相応しいと思う者は次第に減っていった。

 また、父親が強すぎて部下が束になって勝てなかったのだが、イリシアは強いとは言っても所詮は個人でのことなので数と策には勝てなかった。

 結果、この下剋上が起きた。


 彼女は魔物であるが、誰も彼女のことを魔物と証言した者はいない。

 魔術を使った戦いを得意とし、特に炎の魔術を好んで使う。理由は髪の色と同じだから。

 その小さな躯に膨大な魔力を宿しており、一旅団となら渡り合える。無傷では済まないが。

 父親のことは大好きであり、よく父親の仕事を手伝っているうちに自然と執政のやり方を覚えていった。


 アランの能力によって被害をこうむった一人。

 能力が無かったら、アランのことは頼りになる年上の仲間程度には思ってくれていた。

 しかし、当たり前のことだが恋愛感情に発展することはない。




 名前:ヤロ・ヴァルサミコス

 性別:不定

 年齢:星と同じ


 我らが神様。片割れの不完全な方。

 世界を均等に保つために星によって生まれだされた存在。純粋な戦闘力だけなら星上最強。

 性格はコロコロと変わる。情緒不安定である。いつもゲラゲラと笑っているため、威厳も糞も無い。


 不老ではあるが不死ではない。寿命は一応あり、寿命を迎えると転生をするが、転生先はこの星に存在する生物のいずれか。

 転生先は自分で選ぶことは出来ず、女性か男性か、はたまた人間か猿か定かではない。しかし、ある程度は干渉できるようで、ここ最近の転生先は人間である。

 転生先の性格に大きく左右されるようで、その転生先の性格になることが多い。

 ちなみに、転生先の躯にあった魂は強制的に追い出される。その魂がどうなるのか分からない。気にしたことも無い。


 先々代【魔王】とは兄弟であり、仲良しだが良く意見が食い違う。

 喧嘩することは滅多にないが、喧嘩するとなったら天界が崩壊してしまうほど大喧嘩をする。

 大抵、能力の差によって先々代【魔王】が勝つが、能力関係なしに戦ったらヤロの方が強い。


 秘書のルナに告白されたことがあるが、笑顔で断った過去がある。




 名前:不明

 性別;男

 年齢:星と同じ


 先々代【魔王】様。片割れの完全な方。

 世界を均等に保つために星によって生みだされた存在。しかし、三年前にヤロと共に星の核を倒してしまった。つまり、親殺し。

 そんなことは気にせず、今は神代で隠居生活を送っている。

 ちなみに、既婚者。イリシアを生んでいるので当たり前だが。


 三年前、世界を分かつ戦いという名目を果たすために、たった二人だけの最終決戦という名のじゃんけんを決行。結果は先々代【魔王】が敗れたために世界では死んだことになっている。

 このじゃんけんはお互いに変な小細工なしに行ったために完全な運である。もしかしたらヤロが死んだことになっていたかも知れない。

 隠居生活の日課は中庭の花いじり。最近は農業でもやろうかと思案している。


 嫁は葦原中国で黄泉津大神をしている。それ故に、もう何億年も会っていない。

 しかし、情熱は冷めないまま。度々三途の川を泳いで渡ろうと試みるが、そもそも死んでいないうえに招待もされていないので一向に向う岸に辿り着けず溺れている。

 能力に関していえば星上最強。けれども、その能力は使っていない。というか使い方がわかっていない。気付いたら使っていたということがほとんどだ。


 趣味はもっぱら通販番組を見て買った気になること。




 名前:ルナ=ラドゥリエル・メタトロン

 性別:女

 年齢:星が瞬いて消える時間と同等


 【七英雄】の【書】

 【神】の秘書だが、本職はこの世のありとあらゆる事象を本に記し、保存すること。【神】の世話は別にしなくともよいのだが、成り行きでしている。

 実力は本気を出せば【神】を本に封印できるほど。しかし、【神】は自力で脱出してしまうので意味は無い。

 彼女自身の戦闘力は皆無。彼女のスタンスは本に記した事象を召喚して、その事象を操ること。やろうと思えば本に記された英雄を軒並み召喚することが出来る。


 趣味は男装。彼女はかの有名なモーセの前に現れた偉大なる神々なのだが、その際に男装をしていたがためにメタトロンは男性と世界に広まってしまった。一応、この世界を治めていたこともある。


 過去にヤロに告白したことがあるが、黒歴史である。




 名前:エルト

 性別:男

 年齢:十代後半


 今回の物語の正統派ヒロイン。

 見た目は絶世の美少女。だが、男だ。

 三年前、清掃バイト募集の求人を見て指定された場所まで来たら、いつの間にか神代にいて、神代のメイド長になっていた残念な子。

 しかし、実力は相当なもの。神代にいる式神メイドたちを束ね、あの広い神代の掃除や花壇の手入れ、お茶の給仕などを担当している。


 【七英雄】の一人である【魔槌】に言い寄られたことがあるが、それは男だと気付いていなかった場合であり、男だとバレてからは一歩引かれた関係になっている。

 仕事している時は至って礼節のしっかりとした態度で、親しいもの以外の前では決して貼り付けた仮面を剥がさない。

 実は好きな人がいる。


 アランの能力によって被害をこうむった一人。

 能力が無ければ、仲良くなることも無かった。アランはエルトのことを女性だと思い込んでいたままである。




 名前:シル

 性別:女

 年齢:不明


 神代の料理長。正体は肉塊の神々。

 見た目おっとり癒し系お姉さん。本性はどこか蠱惑的で小悪魔。

 豊穣を司っているので、実りのあるものならばご利益がある。尤も、そう言われているだけだが。

 豊穣ということで、よく落とし子を産む。その落とし子はとあるカルト教団によって崇められているが、本人は気にしていない。産んだ子はどうなろうと関係ないのが信条。

 落とし子はどこか山羊に似ているとかなんとか。


 元は葦原中国にいた神々。

 雨穣宇迦産霊主として地方を牛耳っていた神々だったが、ヤロに負けて以来神代の料理長として勤めている。その際に、躯のほとんどを持っていかれたため、躯はところどころ足りない。

 人型の神々だが、それは動きやすいのでその恰好なだけで、元の姿は人型ではない。元の姿は巨大な肉塊。


 お風呂大好き。

 神代にお風呂が出来て、一番喜んだのは彼女かも知れない。




 名前:政時(仮名)

 性別:女

 享年:二十代後半


 【七英雄】の【断刀】にして神代の門番。

 【七英雄】では一番の古株。見た目は人間のようだが、実は霊魂の一種。

 遠い昔に死んで以来ヤロに仕えているため、実質この世に存在する者としても古株。

 ヤロが大好き。


 刀剣の腕では星上最強。ヤロでも敵わない。しかし、刀剣に限る。

 称号通り、相手の得物を圧し折っていたため、いつしかヤロにそう呼ばれるようになった。

 シルと同様に葦原中国出身だが、特に名の知れた剣士というわけではなかった。有り余る時間の中で剣の腕だけを磨いているうちに星上最強まで上り詰めただけであって、天性の才能というわけではない。

 実際、剣の練習方法は効率が良いとは言えない。また、あまり容量も良くない。


 言ってしまえばヤロの都合の良い駒。主人であるヤロに口応えもせずに完全なイエスマン。

 武力行使することにためらいが無く、ヤロの命令の元、多くの任務をこなしてきた。それもこれもヤロから与えられた不死の加護のおかげである。


 初めての相手もヤロ。喜んで処女を捧げた。




 名前:浅菜美琴

 性別:女

 年齢:十六歳


 今回の物語の残念系ヒロイン。

 北部勇者育成学校の生徒。流行の物が好きで、オシャレにも目覚め始めた至って普通の女の子。

 甘いものが大好き。帰り道によく買い食いをする。最近の悩みは石焼き芋売りが寮の近くにやってこないこと。

 また、友達も多い。


 最近になって剣の道を本格的に目指し始めた。

 それと同時に。進路の道も決めたらしく、それに向かって走っている。

 戦いにおいては模擬戦では平均的な評価だが、実戦はからっきし。アランと旅をした時もほとんど実戦に参加していない。そのおかげでアランの技量が少し良くなった。

 まだまだ青い若者。


 平和ボケするほど安全な学校で過ごしているせいか、魔物のことを少し軽く見ている。その気になれば勝てるのではないかと思っているほど。

 だが、実際は魔物との戦闘に関してはアランにさえ劣る。危機感も足りない。


 能力によって被害をこうむった一人。

 能力が無くとも、憧れの存在にはなっていたから能力関係無しで一番好感度の高いヒロイン。

 それでも、恋に恋している若者。その恋は成長につれて消え去ることだろう。




 名前:亥斗=エルロン

 性別:男

 年齢:二十四歳


 【七英雄】の【永炎者】にしてイケメン。

 人類最高峰の剣士。しかし、剣の技量は【断刀】に劣る。

 だが、【断刀】とは違い、類稀なる要領の良さと運動神経でこの若さにして上り詰めた努力家。

 また、剣だけでなく魔法もレ級までなら余裕で使えるほど。魔法の使い方としては剣に宿すなど。

 称号通り、炎の魔法を操ることが大の得意。


 三年前の大戦の生き残り。

 ラルの父親の最期を看取った者の一人であり、ヤロに口止めされて本当のことを言えなかったことが気がかりだった。

 その大戦で実力が認められ、【永炎者】の称号を得た。

 しかし、本人は【勇者】になりたかった。ラルの父親が死んだときは、もしかしたら自分が【勇者】になれるのではないかと思ったこともある。

 しかし、【勇者】の称号はラルに渡ったために【勇者】にはなれなかった。


 ラルの元彼。

 このままラルと付き合っていれば、【勇者】の夫として少しでも【勇者】に近づけるかも知れないと考えていたこともある。

 しかし、早々に破局した。




 名前:バルログ

 性別:男

 年齢:百九十八歳


 イリシアを蹴落として【魔王】として君臨した元精霊。

 尤も、彼自身は【魔王】になるのには乗り気ではなく、下剋上を起こした者の中に統治の才能が一番あるのが彼だったために【魔王】になった。下剋上のリーダーだったのには変わらないが。


 元は闇の帝王モルゴスに仕えていたが、モルゴスの死と共に先々代【魔王】の配下となった。

 イリシアのことは少なからず【魔王】に相応しくないと思っていたがために、他の配下たちの不満が爆発したのと同時に、下剋上のリーダーとして台頭した。

 リーダーシップは人一倍あり、そのおかげか【魔王】となった今でも国民や部下たちの支持は高い。


 好きな人は秘書のセイラ。

 告白したが、返事は期待していない。




 名前:セイラ

 性別:女

 享年:十代後半


 亜人族がアンデット化した女性。

 バルログの腹心にして懐刀。アンデットにしては珍しく頭が良く、参謀としても活躍している。

 イリシアを陥れた作戦を考えたのは彼女だが、正直言って成功するとは思ってはいなかった。作戦としては穴の多くて矛盾だらけの手抜きもので、彼女自身もまさか上手くいくとは思っていなかったのだ。

 本命は、下剋上を臭わせた後の疑心暗鬼からの孤独化を狙っていたのだが、囮の作戦が上手くいってしまったので彼女は大層驚いた。

 けれども、そのおかげかイリシアは生き延びた。


 アンデット化してから二百年以上経っているので、実質バルログより年上。

 日々、躯が腐り落ちていくのを何とか遅くできないか模索しており、そのためか魔術にも精通している。また、魔力もアンデットにしては驚異的である。

 最近、片目が腐り落ちてしまったので、そろそろスケルトン辺りに転職しようかと思っている。


 ちなみに、性行為をしようものなら腹から破れてしまうだろう。




 名前:モップ=レイト

 性別:男

 享年:三十ニ歳


 アランの父親。先代【聖王】

 アランとそっくりな顔をしているため、ゴリラとラクダを足して二をかけた顔は遺伝である。

 アランがまだ小さい頃、獅子竜に乗ってどこかに行ったっきり帰って来ず、試練の塔にて死亡していることが判明した。

 死んだ理由はヤロのわがまま。しかし、そこは【聖王】で命懸けで達成しようと奮闘するが、已む無く死亡。


 本人はそんなことは気にしている素振りは無い。




 名前:シン

 性別:男

 年齢:二十八歳


 アランの親友にしてリア充。

 モブ。




 名前:アラン=レイト

 性別:男

 享年:二十八歳


 今回の物語の脇役。

 金具という立派な力があるにもかかわらず使いこなせない。

 常に自分が生き残る道を模索しているが、かと言って仲間は見過ごすことが出来ないという甘ちゃん。

 力のある者には頭が低く、弱そうな者には強気に出る性格。その性格からか周りからはあまり評判は高くない。友達も少ない。


 最後の最後で仲間より自分の命を優先するという本性をあらわし、死んでいった。

 しかし、彼の苦労は終わらない。


 心の奥底では、周りの人のことを見下している。




 名前:リト

 性別:女

 年齢:十九歳


 【七英雄】の【天眼】

 ラルとは歳も近く、仲が良い。

 生粋の箱入り娘であり、旅に出る前は屋敷の外から一歩も出ないのが毎日であった。

 彼女の力を利用しようとする輩が、彼女を拷問にかけて人間兵器として戦場に送り出そうかという時、ヤロが救い出した。足が不自由なのはその時の後遺症。


 三年前の大戦の生き残り。

 しかし、戦場に出ることは無く、安全なところで能力を使って戦場の状況把握に努めていた。

 彼女がいれば、戦場の状況が一瞬でわかってしまうので、これ以上悪用しないようにヤロが【七英雄】として監視下に置いた。それ以降、彼女に手を出そうという輩はいない。


 能力によって被害をこうむった一人。

 もちろん、アランには興味も無かった。




 名前:マハト

 性別:男

 年齢:六十八歳


 能力と話術だけで王まで上り詰め、【魔王】の相談役にまでなった人間。

 彼と商売することは敗北を意味し、ヤロや先々代【魔王】でさえ対等に商売をするをえない。

 機械仕掛けの神々ことデウス・エクス・マーキナーとの商売をも果たし、【勇者】一行を壊滅させた。

 言ってしまえば、世界を平和にしたの英雄は彼である。


 いつか【魔王】の座について世界を掌握するという野望を持っているが、その前に寿命をどうにかしなくてはいけない。



これで俺の頑張り物語は終わりです。

また、違う小説でお会いしましょう。

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