覚醒へ。(前編)
お久しぶりです。
昨日は楽しいイベントあったでしょ?
って事で久々の更新
「エルルや。お前には触れたものに移れる能力を与えよう。準覚醒者を見つけるのだ。」
「分かりましたマドゥサ様。」
「頑張って行ってくるんだよ。」
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ある日の朝
「正~早くしなさい! さやかちゃんもう待ってくれてるわよ~」
「分かってるよ母さん。じゃぁ行ってくるね」
そう言って僕は家を出ようとした。
「今日も迷惑かけないようにね~ 後玄関にお弁当置いてるから!」
「ありがとう」
と言いつつも暢気な母親の事はとりあえず置いといて僕はとっとと家を出た。
僕は斉藤正大西高校の1年生だ。
「昨日は大丈夫だった?」
「うん。」
兄弟は居らず、母親との二人暮らしをしていたりする。
お父さんは10年前に事故で死んだ。
僕は正直あんまり覚えてないけれど、唯一形見としてペンダントをいつも持っている。
「さっすがは私が守ってるだけはあるわね!」
「…うん」
好きなことは校庭に生えている一本松の下で寝ること。
「なんせずっと一緒にいるもんね」
「何でクラスも一緒なんだろうね…」
木の下で寝たら、その木の声が聞こえるような気がするから。
後は…暇なときにどうでも良いようなことを調べる事 一回位役に立ってくれても良いと思う。
「嫌なの? 守るために決まってるじゃない! べっ別に個人的な考えなんて入ってないんだからっ!」
そして今横で何故かテンパりながら一緒に学校に向かっているのは備中さやか 僕の小学校の頃からの幼なじみだ。
僕はよく学校で天然だとか言われたりするけど、ずっと学級委員をし続けているさやかは僕とは違ってすごくまじめだ。
でも、小学校の時から僕を守るって言いだした。
まだその僕が狙われてるごっこは終わらないらしい。
そしてその横にはいつも彼女の愛犬のシロがいる。
シロはス○ーピーと同じビーグルと言う犬種らしい。
だからかどうかは分からないがシロは僕が言う言葉を理解している気がする。
そして、なんと言ってもシロは多重人格(犬格?)みたいなのだ。
さやかは認めてないんだけど…
いつも猫がぐーっと伸びるようなポーズをとった後にパッと変わる…
はしゃいでいたのが学校が近づき、そのポーズをとるとモデル歩きになるのだ。
「ねぇ、ちょっと正、私の話聞いてるの?」
とか思っていたらさやかの話を聞きそびれていたみたいだ。
個人的に朝起きるのは苦手でさやかの話をよくスルーしているらしい。
「ごめん。さやか…」
その時、シロがあのポーズをとった。
今度こそ証明してやる!
その時強い風が過ぎ去った…
「あっ さやか…」
「なっ…何よ!何なのよ! …もしかして見えた?」
顔を少し赤くしながら睨みつけてきた。
「うん。 さやか認めてなかったけど間違いなく見えたよ!」
「なっ何… 今日は熊さんじゃないもん…」
熊さん?
シロは犬のはずだ…
「さっきまでシロあんなにはしゃいでたのに、今はすごく大人しいじゃん。」
「え…? あぁあぁその事ね…うん。気のせいじゃないかな…hahahaさっきのは忘れなさい。」
何だかすんごい怒ってる…
「でも、僕が言ってたことは本当だったでしょ?」
「何が?」
「シロの人格についてだって!」
「あぁ~聞こえなーい」
とか言ってる間にクラスに着いた。
to be continued




