魔法の設定
本編で出てきた、
もしくはこの先出てくる予定の設定をまとめてみました。
※色々考えてたら、
めちゃくちゃ複雑でややこしいものになってしまいました。
しかも、この設定が全て本編で出てくるとは限りませんし、
後で変更する可能性もあります。
そのため、適当に読み流して、
「あ~、こんな感じなんだ~」ぐらいに思って頂ければ結構です。
また、ネタバレを含みます。
『魔法』
魔力を使い、火、水、風などの自然現象はもちろん、
光や闇の具現化など、自然ではありえない現象までも作り出し、自在に操る力。
こう言うと、なんでもできる万能の力に思うかもしれないが、
実際にはこの力を使いこなすのは困難を極める。
人間の場合、
割合でいって、100人中90人以上は、
平均前後の魔力を持って生まれる。
平均的な魔力を持つ者の場合、
基礎魔法レベル1の魔法を使えるだけの魔力を得るのに、
最低でも一年、『習い事』程度ならば二年以上の修練が必要となる。
しかも、これは魔力を得るのに必要な時間で、
実際に魔法を使うのには、魔法を習得する修業が必要となる。
これにかかる時間は習得する魔法や本人の魔力によって異なるが、
十分に使いこなせるようになるには、
普通にやって一年以上の修業が必要だと言われている。
「魔法の属性」
魔法には、炎・氷・雷・風・水・地・光・闇の八属性と、
決まった型のない無属性の、合計九属性がある。
「基礎魔法と応用魔法」
基礎魔法は、その名の通り基礎となる魔法。
普通の魔法使いは、まず基礎魔法を覚えることから始める。
基礎魔法には、無を除いた八属性がレベル1~5まである。
ただし、人の力だけで使うことができるのは、レベル3まで。
基礎といえど、
レベル1でも十分な殺傷力があるため、注意が必要。
応用魔法は、基礎魔法以外の魔法。
基本的に魔術書などで気に入った物を買い、
自力で習得することになるが、
応用魔法の本質は、
自分で新しい魔法を作り出すことである。
しかし、完全オリジナルの魔法を作り出すのは難しく、
『魔導師』でも、オリジナルの魔法を使える者は少ない、
ましてや、使いこなせる者などほとんどいない。
だが、上手く作り出し、なおかつ使いこなすことができれば、
自らの想像を現実にすることすら可能なため、
オリジナルの応用魔法に憧れる魔法使いは多い。
「魔法の手順」
魔法には、
1、『集中』
2、『詠唱』
3、『呪文』の三つの手順が必要となる。
『集中』は自らの気を練り上げ、自分の魔力を使う準備をする。
この時、完全に無防備になってしまう。
『詠唱』は目に見えない精霊に呼びかけ、魔力を貸してもらう。
借りられる魔力は周りの環境、術者の魔力、精霊との関係性によって変わるが、
基本的に『集中』で準備できる魔力よりも弱い。
『呪文』は魔法を発動する合図であり、
この合図によって、魔法が発動する。
なお、これらの手順は、全て魔力を消費する。
魔法のレベルに対して術者の魔力がある程度高く、
さらにその魔法を使いなれていれば、
『詠唱』は省略することができる。
それにより、魔法を素早く発動することができる。
ただし、その場合威力が段違いに下がり、
さらに『呪文』に必要な魔力が多くなるため、
全体として必要になる魔力は同じぐらいか、もしくは少し多くなる。
ちなみに、『集中』時には、
術者の周りに集束した魔力が光となって見えるため、
『事前動作なし』で魔法を使うのは、
不可能だと言っていい。
「魔力」
魔法の源となる力。
この世界には大気中に魔力が存在し、
瞑想などによって、それを人体に取り込むことが可能である。
大気中に存在する魔力は場所によって質・濃さが異なるが、
神佑地や龍穴の近くは格段に質が高く、魔力が濃い。
通常、魔力は目に見えない(魔法を使う時は別)が、
特殊な訓練を受け、魔力に馴染んだ者ならば、
見ることも不可能ではない。
魔法使いが、消費した魔力を回復する方法は、
主に瞑想と休憩に限られる。
ただし、魔力を多く含むものを食べたり、
他の者の魔力を奪い取ったりすることで、
魔力を補給することもできる。
「魔法の代償・負担」
魔法に必要な物は、魔力と集中力である。
使えば、魔力はもちろん、集中力も削られるため、
よほどの魔力を持つ者、もしくは魔法を使い慣れている者でなければ、
魔法の多用は難しい。
しかも、魔法を無理に使い、魔力を消費しすぎると、
頭痛や吐き気、目まいなどに襲われ、
さらに続ければ失神、
最悪の場合、寿命を削ることすらあり得る。
そのため、
魔法使いは魔法を多用した場合、
しっかり休んで、体力と魔力を回復することが必要である。
「魔法使いの称号」
魔法を使う者には、その能力の高さに応じて、称号が与えられる。
・魔術師
まず初めに魔法使いが手に入れられる称号。
魔法を一つでも使うことができれば、
『魔術師』として認められる。
・魔導師
この称号を手に入れれば、魔法使いとして一人前と認められる。
基礎魔法のレベル3を一つの属性で、
もしくはレベル2を二つ以上の属性で使えることが、
この称号を手に入れる最低条件である。
ただし、魔法専門の冒険者や、魔法学校の講師など、
魔法の専門家でもない限り、この称号を手に入れるのは難しい。
しかし、ある程度才能があり、長期に渡って修練を積んでいれば、
魔法を『趣味』としている一般人でも、この称号を持っている者はいる。
・大魔導師
この称号を持っている者は、世界に100人いるかどうかと言われている、
『天才』の証。
最低でも基礎魔法のレベル4か、それに値する程の応用魔法を習得し、
なおかつ人間離れした魔力を持っていなければ、
審査を受けることすらもできない。
そのため、よほどの才能と努力、そして経験を積まなければ、
この称号を手に入れることはできない。
・賢者
『最強』の証。
この称号を持つ者は、世界に七人しかいない。
その七人は例外なく、軍隊を一人で壊滅させられる程の力を持つため、
人々からは尊敬と畏怖の二つの目で見られている。
・神
過去、神話の時代において一人だけ、
この級の魔力を持つ聖女がいたとされている。
現在、世界最強の魔法使いとされる『虹の賢者』ですら
『賢者』級のため、
この称号を持つに値する者は存在しない……、と、言われている。
「魔塔」
魔法において、最強の力を持つと言われる者達のこと。
現在は七人の賢者と一人の大魔導師の合計八人で、
『八つの魔塔』と呼ばれている。
ただそう呼ばれているだけであって、
何かの組織というわけではない。