第35話 黒と白の英雄
※6/24 誤っていた部分があったため、書き直しました。
~サイドアウト~
ここはスイーツ王国の首都ケーキ。
その中心に存在するスイーツ城の中心部にある謁見の間。
そこには2人の男女がいた、1人は五十台前半の男、だが年老いているとはいえず、むしろ年相応以上の気品と覇気を持っていた。
薄い茶色の髪に同色の瞳、頭部には証である金色の王冠を被っている。
そう、彼こそがこのスイーツ王国の国王、カプチノ・ブラウ・スイーツである。
もう1人は二十代の女、輝く金髪に包まれたその顔はいわゆる美人だが、赤い瞳が切れ立っており、その身を包む覇気も合わせて見る者に畏敬の念を抱かせる。
腰からは細身の長剣を下げており、その身のこなしからしてただ者ではないと素人でも分かるだろう。
彼女はスイーツ王国軍騎士部隊隊長エルド・ドラゴニス。
通称『黄竜』と呼ばれるこの国最強の剣士である。
その腕と国への忠誠心から、彼女は国王の側近に任命されていた。
「……エルド」
「はっ、いかがなされましたか?」
「いや……月日が流れるのは、早いものだな。あれから、もう3年か」
国王はフッと目を閉じ、当時のことを思い出す。
『こ、国王陛下!!』
『……なんだ騒々しい』
『そ、それが、客人がいらしていまして、今すぐに取り次げと』
『客人?後にしろ、今は国の一大事だ。人と会っている余裕など……』
『つれないこと言うなって、国王様よ』
『っ!!お、おい!!』
『……ねぇ、いくらなんでも国王様に失礼だよ』
『うっせーな。俺は自分が尊敬する人にしか敬語は使わねーんだよ』
引き止めようとする兵を無視して謁見の間に入ってきたのは、光を思わせる白髪の子供と、闇を思わせる不自然なほど黒い黒髪の少年。
白髪の子供の顔を見て、国王は思わず声を上げる。
『おぉ……お前か。久しいな』
『お久しぶりです国王様』
白髪の子供は先程とは態度を変え、立派に礼を通し、かしずいてみせた。
『ご挨拶は省略でいいだろ、めんどくせぇ』
『貴様!!国王陛下に無礼であろう!!』
対する黒髪の少年は態度を一切変えなかったため、先程2人を引き止めようとした兵が、激昂し剣を抜こうとする。
『その者は……』
『彼は私の友人、そして兄弟子です』
『そうか。おい、剣を収めよ』
『しかし……!!』
『構わん』
『……はっ』
兵は国王の言葉にしぶしぶといった様子で納得し、剣を収める。
『それで、一体何用だ?知っての通り、今この町は反乱軍と一触即発の状態だ。
お前もすぐにこの町を離れるべきであろう』
『お心遣いありがたく思います。
しかし、今日はそのことでお話に参ったのです』
『話……?』
『簡単な話だ。俺達がこの町……いや、この国を救ってやる』
『……なん、だと?』
『具体的には、これから首都を襲いに来る3万人の軍勢と、本部にいる1万人を無力化して、黒幕共をあんたの前に晒し上げてやるさ』
『バ、バカを言うな!!たった2人で一体何が……』
『あんたさっきからうるせぇよ。ちょっと黙ってろ』
『貴様っ!!』
兵がまたも剣の柄に手をかけた途端、その手がピタリと動かなくなった。
『っ……!?』
『それでいい、少し黙ってろ』
黒髪の少年は兵に嘲笑を浮かべ、目線を国王へと移す。
『スイーツ王国の兵士は優秀だ。
あんたらも相手を殲滅しようと思えばできるだろ?
だが、相手はこの国の民だからな。
お優しいあんたは国民を殺すことなんてできない。
そこで俺達の出番だ。さっき言った通り、相手を誰一人殺さず全員無力化してきてやる』
『………可能、なのか?そんなことが……』
『できるできないじゃねぇ、やるって言ってんだよ俺は』
そう言って不敵な笑みを浮かべる黒髪の少年。
そして、白髪の子供は薄い灰色の瞳を国王に向ける。
『国王様、昨年あなたはこうおっしゃいました。
この国に凶事あらば、また力を貸してくれ、と。
今がまさにその時だと、私は思っています』
『だが……!!』
『あいにくだが、俺達が出しゃばるのは決定事項だぜ?
あんたに報告に来たのは、反乱軍が攻めてきても兵を出すなって言いたかったからだ。
“邪魔なだけ”だからな』
『……貴様、先程から目に余る言動が過ぎるぞ』
と、うなるような声が黒髪の少年に届く。
その声は静かな、それでいて激しい怒りがはらんでいた。
『おっと、騎士部隊隊長様か。
……なんか不機嫌だけど、嫌なことでもあったのか?』
からかい口調の言葉を聞き、エルドは怒りが爆発しないよう、
歯を食いしばって耐えなければならなかった。
いくら力があってもエルドは若く、精神的にはまだ未熟だったのだ。
『……流石にそんな簡単に挑発には乗らねぇか』
『貴様が今言った話だが、貴様らに実行するだけの力はあるのか?
そのような夢物語を実行できる者がこの世にいるとは思えぬがな』
『力ねぇ……』
黒髪の少年が小さく笑った、その瞬間。
『……っ!!』
本能的に“それ”を感じたエルドは大きく一歩飛び退き、反射的に剣を引き抜いた。
その反応が気に入ったのか、黒髪の少年はうれしそうに笑う。
『おっ、流石この国最強の剣士。
並程度の奴なら指先一本動かせなくなるはずなんだけどな。
……こいつみたいに』
そう言って黒髪の少年は、剣の柄を握ったまま動けなくなっている兵を見る。
『なんだ、今のは……魔眼や邪眼とも違う、一体……!?』
『ただの“殺気による威圧”だけど、それがどうかしたか?』
『殺気……だと……!?』
エルドは目を見開き、驚愕をあらわにする。
それも無理はないだろう。
殺気だけで人の動きを封じるなんて、それもこんな子供が。
実際に体験しなければ信じられないだろう。
『……ちょっと、おふざけが過ぎるよ』
『わりーわりー、面白くてな』
黒髪の少年が意地悪く笑うと、動けなくなっていた兵はハッと体の自由を取り戻した。
『これで、少しは分かったか?俺達には力があるってよ』
『………』
『……まぁいいや。
そもそもよく考えたら、あんたらの判断なんて待つ必要ないしな。
いざとなれば首都の出入り口に結界張って兵が出れなくすりゃいいし。行こうぜ』
『あっ、うん……。
国王様、無礼ばかり申し訳ありません。
ですが、私共を信じていただけるのならば、どうか……』
黒髪の少年は意気揚々と、白髪の子供はしっかりと頭を下げ、その場を去ろうとする。
『……託しても、いいのか?』
その時、ぽつりと国王が呟いた。
小鳥の鳴くような小さな声だったが、その声はしっかりと2人に届いていた。
『はい』
『本当にお前達は、そのような奇跡を起こせるのか……?』
『奇跡、か。いいね』
黒髪の少年は、不敵な笑みを浮かべる。
それでいて、頼もしさを感じさせる笑みを。
『今回は俺達が奇跡を起こしてやる。
それを受けてどうするかはあんた次第だが、できればハッピーエンドを期待するぜ?国王さんよ』
『………』
国王はしばし目を閉じ、黙考する。
このままでは、王国軍と反乱軍がぶつかり合い、多くの罪無き国民の命が失われる。
果たしてこの子達に託していいのか。
この国の、未来を……。
『………頼む』
国王は目を開き、2人の目を見て、声を張り上げた。
『この国を、救ってくれ……!!』
その言葉を受けて、黒髪の少年は不敵な笑み、白髪の子供は覚悟を決めた顔で応じる。
『おう!その言葉を待ってたんだよ』
『お任せを!国王様!』
そう言って、2人は謁見の間を出て行った。
……この翌日、この国で起きた反乱は、あっけなく終焉を迎えることになった……。
「……今は、はるか昔のことのように思える」
「あの時の黒髪の少年の無礼は、私は未だに許せません」
「そう言うな。あの2人こそこの国を救った英雄、『黒の英雄』と『白の英雄』なのだからな……」
国王はそういって窓から空を見る。
夕焼けに赤く染まった空を。
そして、思うのだった。
この国がこの色に染まらなくて、本当に良かった、と……。
~ハディサイド~
「………マジで?」
「マジだよ」
グリーは小さく嘆息しつつ、傾いた。
たぶん、グリーも信じ切れないんだろうな。
そりゃ、たった2人で3万人を、それも誰一人殺さずに倒したって……。
普通に考えて、ありえねぇ。
「そしてその2人は、すぐさま反乱軍の本部があるストロベリー町へ向かい、そこで陣を構えていた『星の賢者』を含む反乱軍1万人を同じように倒し、黒幕をひっ捕らえて反乱を終わらせたんだよ」
「は……はぁっ!?」
ちょ、待て!!
1万人をたった2人で……ってのはもういい!!
『星の賢者』を含むって……!!
「ランディアさんに、勝ったのか……!?」
「……そうみたいだよ」
グリーは先程と同じように傾く。
そんな、バカな……!!
あの人は『魔塔』だぞ……。
身体能力はそこまでじゃないかもしれないけど、魔力に限っては世界屈指の実力者だ。
それが、
「たった2人に……!?」
「……ハディ、2人じゃないよ」
「……え?」
俺のつぶやきに、メリスは首を横に振る。
「イアさんが戦ったのは、『白の英雄』一人だよ」
………………はい?
えー……つまり、ランディアさんは、1対1……いや、むしろ多対1(もちろんランディアさんは多の方)で、負けた……?
「………グリー、正直に言っていいか?」
「どうぞ」
「信じられねぇ」
きっぱりと今の気持ちを断言する。
いや、事実を否定したってしょうがないのは分かるけど、あのランディアさんに、自分が不利な状況で勝った?しかもその2人って、話だと子供なんだろ?
………ありえない。
ランディアさんの強さを目の前で見たからこそ、断言できる。
「私も本当は信じられないんだけど。
でも、イアさん本人がそう言ってるんだもん」
「う……」
……だよな。
じゃなきゃ、そもそもメリスが信じるわけがなかった。
でもなぁ……。
「ってか!そもそもその『英雄』って誰なんだよ!?
この国の危機を救ったんだろ!?
だったら、もっと有名になってるはずなんじゃねぇのか!?
俺やメリスでも自然に耳にするぐらい!!」
確かに俺やメリスは世間知らずなところあるかもしれないけど、いくらなんでも、そんな人達の名前なら聞いたことがあるはずだ!!
「……分かってないんだよ」
「……は?」
思わず聞き返してしまった。
え、だって、分かってないって……。
「『黒と白の英雄』は、反乱が治まるのと同時に、こつ然と姿を消してしまったんだ」
「姿を……消した……?」
「そう。……誰なのか分からない、そしてやったことが人間業とは思えない。
国の危機に現れた、神の化身なんじゃないか、とさえ言われているそうだよ」
神の化身って……。
いやでも、確かにそうでもなきゃ説明がつかないような……。
「分かってるのは、髪の色」
「髪?確かに白は珍しいけど、黒って普通じゃ?」
「当時反乱に参加してた人達によると、普通の黒じゃなかったらしい。
“闇を思わせる、不自然なほど黒い黒”、あんな色は初めて見たと、全員が口を揃えて言ったそうだよ」
……どんな色だよ。
「……ここからは、最も有力だと言われてる、そして、僕自身も正しいと思ってる一説なんだけどね」
「ん?」
「『黒と白の英雄』じゃないかと、そう言われている人物がいるんだ」
「っ!!だ、誰なんだ!?」
思わず大きな声を出してしまう。
だって、気になるだろ!!
一体誰なんだよその化け物は!?
「……『絶望』と『神童』だよ」
「っ!!伝説の、冒険者……!!」
グリーの口から出てきた2人は、冒険者なら一度は聞く異名だった。
『伝説』と呼ばれる割には、この2人が活躍したのは、そう遠い昔ではないらしい。
だが、2人は共にたった14歳でA級になり、そしてある時、同時期に消えてしまった。
ゆえに『伝説の冒険者』、そう呼ばれている2人だ。
「でも、なんで……確かに年齢とか、化け物染みた力とか、共通点は多いけど」
「その2つに加えて、さらに2つ。
1つは消えた時期が重なること。もう1つは髪の色だ」
「髪?……あ」
「思い出したかい?『絶望』は黒髪、そして『神童』は白髪、そして『絶望』の毛髪は、“漆黒”と言われるほど黒い黒だったらしい」
「いや、ってか、そこまで共通してたら、もう確定じゃ……?」
俺がそういうと、グリーはひかえめに首を横に振った。
「本人達が消えてしまってるんだ。
確認の取りようがないんだよ」
「でもよ……」
「もう1つあるよ。いくら『絶望』と『神童』でも、たった2人で3万人の軍勢、そして『星の賢者』を含めた1万人と戦うなんて、無理じゃないかって言われてるんだ」
「……伝説の冒険者でも、か?」
「確かにこの2人は、一晩で1000人の大盗賊団を壊滅させたとか、『絶望』1人で危険度Aの上位竜を倒したとか言われてるけどね」
「本当に人間かっ!?」
今さらっと出た話も十分信じ難いんだけど……。
「本によるとこの2人は、『絶望』が冒険者として最初の仕事をした時、『神童』もA級最初の仕事として同じ仕事を受け、それ以来一緒にいたらしい。
消えたのはその半年後みたいだよ」
「あ、本とかあるのか?」
「そりゃあ伝説の冒険者だからね、伝記ぐらいあるよ」
伝記……子供なのに。
ってか、『神童』この時点でAかよ。
「2人が行動を共にして3ヶ月後、『絶望』がちょうどC級冒険者になった時」
「3カ月でC!?」
さ、流石伝説の冒険者と言うべきか……!!
「当時『魔塔』の1人だった、『精魂の賢者』オルス・リバフォスと戦ったんだ」
「た、戦ったって……なんで!?」
メリスが信じられないとばかりに声を張り上げた。
『魔塔』はメリスにとって目標であり、憧れだもんな。
なんで『魔塔』と後の『英雄』が戦ってんだか……。
「『精魂の賢者』はね、死体をつなぎ合わせてより強靭な肉体を作り、そこに生きた人の魂を大量に注ぎ込んで、不死の人間を作ろうとしていたんだ。
……そして、“材料”としていくつもの町や村を壊滅させていた」
「なっ……ちょっと待てよ!!そいつ『魔塔』なんじゃ……」
「『魔塔』は別に、善人の集団ってわけじゃないよ。
と言っても、流石に『魔塔』にふさわしくないと判断されて、逮捕されてすぐに除名されたらしいけどね」
「……逮捕されて?」
「そう、『絶望』と『神童』が勝ったんだよ。
ただし、2人がかりでなんとか、らしいけど」
「そ、それでもとんでもないよ!!
『魔塔』にたった2人で勝つなんて!ねぇハディ!」
「……確かにとんでもないけど……。
グリー、それって反乱の起こる“3カ月前”だよな?」
「うん。さっき言った通り、『英雄』と『伝説の冒険者』は、消えた時期が重なってるからね」
「って、それがどうかしたの?ハディ」
「少しは自分で考えろよ……。
あのな、『絶望』と『神童』は、反乱の起こる3か月前に、『魔塔』1人に、2人がかりでなんとか勝ったんだ」
「うん、すごいよね!!」
「そうそうすごい……って違う!!
お前論点が分かってないだろ!?」
「論点?」
ダメだ、こいつ全く分かってない。
「反乱の時に『白の英雄』は1人で、『魔塔』であるイアさんに勝ってんだろ!!『白の英雄』が『神童』だとしたら、たった3カ月前には『絶望』と協力して勝ったのに、いきなり1人で勝てるようになるっておかしいだろ!!」
「あ、本当だ!!!」
やっぱ全然分かってなかったか……。
「……まぁ、『賢者』である『精魂の賢者』と『大魔導師』である『星の賢者』じゃ、同じ『魔塔』でも同格とはいえないだろうけどね。
それでも、やっぱりおかしい、『神童』が、たった3カ月で強くなり過ぎてる」
「だよな。となると、やっぱり違うのか?」
「……でも、僕はそうは思わない。
やっぱり、『伝説の冒険者』が『英雄』だと思うんだ」
「って、いきなり意見変えるなよ……」
「変えてなんてないよ。
最初に言っただろう?これは最も有力だと言われていて、そして、僕自身が正しいと思ってるって」
「っと、そうだったな」
話を聞くのに集中し過ぎて忘れてた……。
「でもよ、さっきお前が言った通り、力に矛盾があるんじゃ……」
「それだよ」
「どれ?」
明後日の方を向いてるアホがいるけど、ここは無視で。
「……今、ハディにバカって言われた気がする」
「言ってないし思ってない」
「本当~?」
メリスが不満そうな顔でにらんでくる。
……ウソは言ってない、ウソは。
「で、それってなんだよ?」
「この説における一番の欠陥は、君が言った“力の矛盾”なんだよ。
逆に言えば、それさえ解決したら、もうこの説を否定する因子はほぼないと言っていい」
「で、どう解決するんだ?」
「……まぁ、本人達がいないから完全な解決なんてできっこないんだけどね。
僕は、その3カ月の間に、何かがあったと思ってるんだ」
「……何か?」
「そう、何かがあって、元から化け物染みてた2人は、本当の化け物……いや、化け物をも超えるような力を手に入れた。
僕は、そう考えてる」
結局、結論なんて出ないんだな。
まぁ、世間的に分かってないことの結論をここで出すなんて、無理に決まってるか。
……にしても、なんで『英雄』達は姿を消したんだ?
国を救ったんだから、国民全員から称えられるだろうに。
……まぁそれも、今ここで考えたって、分からないことか。
では次回予告です!
「メリスです!!」
「グリーだよ」
「兄さん!!なんだかここ最近私セリフが少ないよ!?」
「うーん、ハディくんは視点だし、
僕は説明のためにセリフが多くなってるからね。
……そうか!!視点をメリスにすればいいんだ!!
そうと決まれば、まずはハディくんを排除して……」
「しちゃダメだよ!?」
「じょ、冗談に決まってるじゃないかメリス。
……やるなよ、我慢しろ僕……!!」
「兄さん?」
「いや、なんでもないさ。それよりメリス、次回予告は?」
「あ、そうだ!えーっとね、
次回!ついに3年前の話が終わりを迎えるよ!!」
「長かったね。……何週間かかったんだか」
「え?何言ってるの兄さん。
話が始まってまだ2時間経ってないよ?」
「……それは物語の中……」
「さて次回予告だよ!
冒険者ライフ!第36話『反逆者達の結末』!
……ねぇ兄さん、『反逆者』って……」
「ここまでくれば大体察しはつくだろうけどね。
とりあえず今は一言だけ。
その人達は、罪人なんかじゃないよ」