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冒険者ライフ!  作者: 作者X
第二章 魔塔と竜
23/71

第17話 酔いと平和

「………うまい!!」


俺は大皿に盛られたフライドチキンを口にして、思わずそう言った。


「この料理って町の人が作ったんだよな?

 ……お菓子屋とか喫茶店とかが多かったけど、こういうのを売ってる店もあったのか」


「ん~、分かんないけど、案外主婦とかが腕を振るってるのかも。

 おいしい~!」


俺の疑問に、隣に来たメリスが答える。

メリスは早速と言わんばかりに両手にフライドチキンを取り、おいしそうに食べ始めた。




………ん?



「………いつ起きたんだお前?」


「さっき!!おいしそうな香りに目が覚めたよ!!」


ふと見ると視界の端に、心底悔しそうな顔をしているグリーを見つけた。


グリー、あきらめろ。

こいつはメリスだ、あのメリスなんだ……。


「どうしたのハディ?」

「いや、別に……」

「そう?なんか『あきらめろ』って顔してたけど……」

「どんな顔だ!?」


なんかメリスは俺の顔から考えを読めるらしいけど……。

もうなんつーか、別に顔に出てるとかじゃなくて、メリスは心が読めるんじゃないかと思えてきた……。


「なに言ってるの?心なんて読めるわけないよ~」

「言ってねぇよ!!!連続で人の心を読むな!!」


普通に会話が成立してるのが恐ろしい………!!


「………あ!あっちのサンドイッチおいしそう!!」


獲物を見つけたメリスは顔を輝かせてそっちへ向かう。


「あ、おいメリス!」

「ん、何?」


と、俺はそれを呼び止める。


これだけは言っておかないとな……。


「お前まだ未成年なんだから、酒とかは飲むなよ!」

「分かってるって!」


メリスはそう言うと、獲物に向かってまた走り出す。


………大丈夫か?


「どうしたハディ?あんま食ってねぇじゃねーか」

「ん、いや今から……っておいレイラ!?」

「あ?どうした血相変えて……」


俺はレイラが持っている物を見て、思わず叫んだ。

その手には、テーブルに置かれているグラスが握られていた。


「何で酒なんて持ってるんだお前!?」

「あ~?こんぐれーいいだろ。かたいこと言うなよ」

「良くないだろ!!お前未成年どころか子供だろ!?」

「そんなの今更だろ。

 急性アルなんとかにはならねーから安心しろって。

 仕事の後の宴やら打ち上げやらで飲み慣れてるからな」


そう言ってレイラは手に持ったグラスを口へ運ぶ。


「だからダメだっての!!」

「あー、なんだよ。

 ………ってか、俺はダメであっちはいいのか?」



………あっち?


俺はレイラが指差した方へ目を向ける。


次の瞬間俺の目に映ったのは、メリスが酒を飲んでいる姿だった………。




「………メ・リ・スーーーーーーーーー!!!!」


俺はダッシュでメリスの元へと向かい、丁度メリスが口へ運んでいたグラスを取り上げる。


「あーハディー」

「『ハディー』じゃねぇ!!なんで酒飲んでるんだお前は!?さっき飲むなって言ったばっかだろ!!」

「えー?それはお酒じゃなくてジュースだよ~」

「酒だこれは!!!」


確かに味がジュースに似ている種類だったが、ちゃんとアルコールの入った飲み物だ!


「だって、あのおじさんたちがこれはジュースだって」

「うおぃあんたらぁぁぁーーーー!!!」


俺は近くにいた二人の冒険者につめ寄る。


「ハッハッハ!かてぇこというなよ兄ちゃん!!」

「そうそう!!そんなのジュースみたいなもんだろ!」

「それはあんたらにとっては、だろ!!」


その二人はもう酔っぱらってるのか、赤くなった顔で俺の肩をバシバシ叩いてきた。


「あのなー!ガキじゃあるまいし、宴の席で酒を飲まねぇ方が変だろー?」

「メリスはまだ未成年だっての!!」


俺がそういうと、二人は驚いた顔をする。


「なんだ、その嬢ちゃん未成年だったのか?

 悪ぃ悪ぃ、あんまり立派だったからとっくに成人してるかと思ったぜ!」

「おう!未成年にしちゃ立派なもんだ!!」


二人は笑い声を上げて、ニヤついた目でメリスの体を見る。


こ、このエロおやじ共……!!



 ドォンッ!!



と、背後で銃声がした。


何事かと、俺達だけでなく周りの人もそっちを向く。


そこには、銃を上空へ向けたグリーが、鬼の形相で仁王立ちしていた……。



「そこの二人!!!僕のメリスをいやらしい目で見るなんて許さないよ!!」

「おうおうなんだ兄ちゃん!!やるってのか!?」


グリーが冒険者の一人につかみかかると、その冒険者も両手でグリーのえり首をつかむ。


「お、おいグリー落ち着け!!」

「止めるなハディくん!!男にはやらなきゃいけない時があるんだよ!!」

「いや確かに助かったけど!暴力沙汰はまずいだろ!!」


俺がなんとか二人の仲裁をしようとしていると……。




『おー!なんだなんだ!?』

『あの二人がやるみてぇだぞ!!』

『いいぞー!やれやれ!!』




周りの酔っ払い共がはやし立ててきやがった!!


「ハッハッハ!!茶髪の兄ちゃんどいてやれ!!

 そっちの兄ちゃんは俺と決着をつけなきゃ気が済まねぇようだ!!」

「そういうことだよハディくん!!」


二人はすでに臨戦態勢に入っていた。


……ダメだ、もう止められねぇ!!


「………ふっ、この俺にサシで挑んで来るとは……。

 その意気込みだけは買ってやるぜ!!」

「この勝負、僕は退くわけにはいかないんだ!!」


そう言って、二人は手に持ったものを同時に構えた!






『飲み比べだ!!!』



二人はお互いのジョッキをガチン!とぶつけ合う。



「………おい、グリー?」

「止めないでくれハディくん!!

 男にはやらなきゃいけない時が!!」

「それは勝手にやりゃいいけどな!?」


目にうっすら涙を浮かべるグリーに、俺は全力でどなる。


いつから飲み比べの話になったんだ!?

さっきまでの緊張感を返せ!!


……ってか、よく見るとグリーも少し顔が赤い……酔っぱらってやがる……!!


「さぁ!!二人とも位置について……よぉい、ドォン!!!」


合図と共にものすごい勢いで酒を飲み始める二人……。


俺はとりあえず、酔っぱらったメリスを連れて、その場を後にした………。











「………ふぅ、ここまで来ればいいか……」

「んー………」


俺達は、昨日俺とグリーが来た小さな公園まで来ていた。

とりあえず、ベンチにメリスを座らせる。


……まぁ、いくら酔っぱらってるからって、宴の席で暴力沙汰はご法度だよな。

最初にグリーが撃ったのも空砲だったみたいだし。


今更ながら安どのため息をつき、ふと、周囲に人っ子一人いないことに気づく。


流石にここは宴の範ちゅう外らしいな。


俺は騒ぎ声が聞こえてくる方を見ながら、そう思う。


「ほら、大丈夫かメリス?」

「んー………」


ボーっとした様子のメリスに、移動中に取った水を渡す。

テーブルの上には料理や酒だけじゃなく、水も配置してあった。


……まぁ、こうなった奴のためだろうな……。


俺は水を飲むメリスを見て、そう思った。


「ぷはぁ……うー……頭痛い………」


水を飲み終わったメリスは、そう言って手で頭を押さえる。


グリーはすぐ顔赤くなる割にけっこうな量飲めるんだけど、メリスはそうもいかないみたいだな……。


「大丈夫……じゃなさそうだな。だから飲むなって言っただろ」

「……うぅー……」


俺はメリスの隣に腰かける。

メリスは頭を押さえたまま、ベンチの背にもたれかかっていた。


俺は小さくため息をついて、空を見上げる。


「……あんまり星見えないな……」


俺はそう呟く。


俺達の村は田舎だったから、夜には空いっぱいに星が見えたもんだけど……。

やっぱり街灯とかあると、見える星の数が減るみたいだな……。


……こういう時漫画とか小説だと、星空を見て男女が良い雰囲気になったりするんだけど。


「………ん?」


いや待て、俺は何を考えてる!?一緒にいるのはメリスだぞ!?

良い雰囲気ってなんだ良い雰囲気って!?


「………ハディ」

「お、おう!?」


急にメリスに声をかけられて、俺は思わず大きな声を出してしまう。


メリスの方を向くと、メリスは茶色い瞳で、まっすぐ俺を見ていた。


「………ハディは………」

「え?」

「………ハディは……私のこと、どう思ってるの………?」



………え?



俺が固まっていると、メリスは目を閉じ、俺の方に倒れこんできた。


「お、おいメリス!!?」


慌ててしまい、どうすることもできない俺の耳に、スー……スー……、という寝息が聞こえてきた。


「………なん、なんだ一体………」


俺の小さな呟きは、誰の耳にも届くことなく、静かな夜へと消えていった………。











~サイドアウト~






「あ、ロギさん。こんなところにいたんですか」

「………中将、どうかされましたか?」

「……今は二人です。イアって呼んで下さい」


イアは少し頬をふくらませて、通りのベンチに座っているロギに言い、自身も隣に座る。


実際には宴の中にいるから二人きりではないが、少なくとも声が聞かれる程の距離には人はいない。


「ふふっ、皆さん楽しそうですね!」

「………全く。本当に騒がしいな、冒険者という奴は……」


少し離れた場所でも、冒険者達が集まってなにやら騒いでいる。

『いいぞー二人とも!』とか、『まだまだいけるぜ!!』とかいう声が少し聞こえてくる。


「ロギさんはちゃんと楽しんでますか?」

「……料理と酒はうまいからな」

「それもそうですけど……、もっと冒険者や『ソレイユ』の皆さんとも交流を深めないとダメですよ?」


イアはロギに向かって、笑ってそう言った。


ロギはただでさえぶっきらぼうで、とっつきにくい性格をしている。


イアは軍の中でも、ロギが好かれているという話はあまり聞いたことがなかった。

頼りになるけど厳しい、怖い、という話ならよく聞くが。


「………最低限の交流はしているつもりだが」

「最低限じゃダメだって言ってるんです!……仲間なんですから」


イアがそういうと、ロギはイアから目を背けた。


今回の仕事は、一人ではとてもできなかったものだ。

『ソレイユ』と冒険者が力を合わせたからこそ、魔物の大群に勝ち、全員が生還できた。

今、宴で騒いでいる人達は、『仲間』と言うに相応しい者達だ。


それが分からないほど、ロギはバカではない。


「………ふん」


だから、ロギはイアに言い返すことができなかった。


「本当、昔から不器用ですよね、ロギさんって!」

「……不器用?」


ロギは訝しげな顔でイアの方を向く。


「ロギさん、助けられるのが嫌いなんでしょう?

 ……いえ、苦手と言った方が良いかもしれませんね」

「………」


クスクスと笑うイアに、やはりロギは何も言い返せなかった。


実際、イアの言う通りだった。

『銀狼』ロギ・シルムは、協調が苦手な人間だ。

人と関わるのが苦手なのではない、助け、助けられる関係が苦手なのだ。

ロギはいつでも、自分は誰かを助ける立場に居たかった。



「………そういうお前は、楽しんでいるのか?」


いたたまれなくなったロギは、話題を変えようとイアに言った。


「………」

「………イア?」


突然うつむき、黙ってしまったイアに、ロギは声をかける。


「……はい、楽しんでます。………でも………」


カタカタと、イアの持っているグラスが音を立てて震える。


「……私は……、楽しんでも、いいのでしょうか………?」

「………!!」


うつむいたイアは、消え入りそうな声でそう呟いた。

ロギには、どうしてイアが急にこうなったのか、心当たりがあった。


………だから。


「だって……!!私は、『反逆……」


だから、それ以上言わせるわけにはいかなかった。


ロギは手でイアの口を塞ぎ、それ以上しゃべるのを許さなかった。


「………そんな言葉を使っているのは」


手を離し、ロギはイアの目をまっすぐに睨みつける。


「この国を妄信している奴らの一部と、お前のように、過去に囚われている者だけだ!!」


ロギに怒鳴られ、イアの目から涙がこぼれ出した。


「………私……は………!!」

「………イア」


ロギはイアの頭に手を乗せ、語りかけるように言った。


「お前は、何のために軍に入った?……罪滅ぼし、それだけなのか?」

「………っ!!」


イアは、グイッと袖で涙を拭う。


「最初は……そうでした……!!でも、今は違います!!」


イアはロギの灰色の瞳を、まっすぐに見据える。


「私の力で……助けられる人がいる。

 ……その人達を助けるために、私は……!!」

「……だったら」


ロギは、フッと笑みをこぼす。


「お前は、過去に囚われる必要などない」


いつもとは違い優しい口調で、ロギはイアにそう言った。


「………本当、変わりませんね、ロギさんは……」

「………?」

「昔から……、いつもそうやって、私を助けてくれます」


イアはそう言って、満面の笑みを浮かべるのだった。









「………」


そんな二人から五m程離れた場所に、一つの影があった。

普通、二人なら目を向けなくとも気づくだろうが、今に限っては気づいていないようだ。

気づかれないうちに、その人影はその場を立ち去る。


茶髪に、精鋭部隊『ソレイユ』の証である赤いマント。

エンジ・アイラー、その人だった。


エンジがそこに来たのは少し前、イアが泣き出した頃だった。

普通なら、『あー!ロギ准将がイア中将を泣かしてるー!』とか言って話に参加する所だが、不穏な空気を感じ取ったため、盗み聞きするだけにしておいたのだ。


「………反逆者、か」


エンジは、小さく呟く。


「そんなこと、気にしなくていいのになー。

 ……なんたって、その罪は許されてるんだから」


エンジはハーと息を吐く。


でも、そう言いながらも分かっていた。

イアは、例え他者から許されても、自分で自分を許すことができないのだ、と。


「………まっ!その辺はロギ准将がなんとかするだろうけどなー」


エンジは笑い、今頃二人はどうなってるかなー、とか無駄な期待をしたりしていた。











~ハディサイド~




「………ふぅ」


小さな公園から宴へと戻る道の途中、俺は何度目か分からないため息をついた。


チラッと、背負っているメリスを見る。


メリスは、俺の心情なんて知りもせず、静かに夢の世界にいた。



『私のこと、どう思ってるの………?』



さっきメリスに言われたことを思い出す。


……どう思ってるか?決まってる、仲間だ。

でも、何でメリスはそんなことを……?


そう不思議に思いつつも、俺は自分の中で、こんな疑問が沸いていることに気づいた。


『仲間。……本当に、それだけなのか?』


迷いを振り払うように、俺はぶんぶんと顔を振った。


………仲間以外に、なんだっていうんだ?


と、その時。俺は通りに見知った顔を見つけた。


「あれ、エンジさん?」

「ん?おー青年!」


エンジさんは軽快な笑いを浮かべながら、俺の方を向く。


「おー?どうしたんだその子?ひょっとしてお持ち帰りかー?やるなー青年!」

「いや、意味が分かりません。……酒飲んで寝ちゃったんですよ」

「はっはー!未成年の飲酒はよくないぞー!」


うっ!な、何でメリスが未成年だって分かったんだ!?


「まぁ、今回は大目に見るけどなー!

 違法な飲酒の取り締まりも兵士の仕事だってこと、忘れるなよー?」

「は、はい……」


良かった、話が分かる人で……!


「いやー!にしても、今回は久々の大仕事だったなー!」


エンジさんは伸びをしながらそう言う。


「やっぱり、『ソレイユ』でも今回みたいな仕事は滅多にやらないんですか?」

「そりゃそーだ!

 こんな命懸けの仕事が毎日あったら、『ソレイユ』に来た人全員辞職するぜー?」

「………命懸け、ですか?」


正直『ソレイユ』の人達なら、命の危険なんてほとんどなさそうなんだけど……。


「おーいおい青年、勘違いするなよー?

 今回お前らが見たのは『ソレイユ』じゃない。

 『この国最強の兵士』だからなー?」

「………え?」


……どういう意味だ?

この国最強の兵士、ってのはランディアさんのことだろうけど……。


「前にも言ったろー?

 ロギ准将とイア中将は、『ソレイユ』の中でも指折りの実力者って」

「……そういえば」

「『ソレイユ』全員が、

 あの二人みたいな『化け物』なわけじゃないんだぜー?」


エンジさんは軽快な笑みを浮かべながら言う。


「今、精鋭部隊『ソレイユ』に配属されてるのは全部で34人。

 全員が最低でもB(クラス)冒険者以上の実力を持ってる」

「び、B(クラス)!?」


俺は思わず声を上げる。

(クラス)、A(クラス)に比べれば当然劣るけど、それでも相当な実力者だ。


……逆に言えばそれぐらいの実力がないと、この国の精鋭部隊には入れない、ってことだよな。


「……が、その中でも4人、ずば抜けた実力を持ってる人がいるんだなー」


エンジさんは右手の指を四本立てる。


「騎士部隊隊長、『黄龍』エルド・ドラゴニス。

 騎士部隊副隊長、『銀狼』ロギ・シルム。

 魔法部隊隊長、『星の賢者』イア・ランディア。

 補助部隊隊長、『戦の支配者(バトルマスター)』アジル・ロディア。

 ……この4人の力と残りの30人の力が、大体同じぐらいだからなー」


「なっ!?」


ま、マジで!?


「お前達が見たあの二人は、『ソレイユ』の中でもNo1とNo4だからなー。

 そういう意味じゃお前達、けっこう良い経験ができたのかもなー」

「………」

「どうしたー?青年」

「いや、いいんですか?

 そんなこと言っちゃって……」


『ソレイユ』の人数とか、隊長達のフルネームとか。


「はっはー!別に機密情報でもなんでもないぜー?

 『ソレイユ』の人数や各隊の隊長達が配属されてることは、世間に公表されてるからなー」


だからって、あんまりペラペラしゃべるのもどうかと思うけど……。


「それじゃ、俺はそろそろ宴に戻るなー!

 青年、まぁその子も気にかかるだろうが、自分もちゃんと楽しめよー?」


エンジさんはそう言うと、宴の方へと歩いて行った。


………自分も楽しめ、か……。


俺は小さくため息をつく。


「………ちょっと、そんな気分でもないんだよな……」


こんなこと言うのは俺らしくないだろうけど……本当に、今はそんな気分じゃ……。


その時、グーという音がした。

……何のことはない、俺の腹の音だ。


「………夜メシだけは、食っとくか」


俺はそう言って、メリスを背負い直し宴で騒がしい方へと歩き出した……。







『反逆者』については、

第四章で詳しく出てくる予定です。


………そこまで行くのはいつになるだろうか………。


本当は次回第二章完結予定でしたが、

それだと一話が長くなりそうなので、

あと二話書こうと思います。


なので、あと二話で第二章完結!


………予定です!!





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