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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔ガールズラブ要素〕が含まれています。

思い通りにならなくても、頑張り続けることに意味はあるのだろうか。

作者:koki
最終エピソード掲載日:2026/03/04
僕は昔から、何をやってもうまくいかない人間だった。

運動会ではビリ。泳ぎを練習した夏は台風で中止。半年かけて貯めたお小遣いで買ったマフラーは、結局渡せないまま母の病気は治ってしまった。

だから決めたんだ。中学に入ったら、何も頑張らない。何も期待しない。ただ流されて生きていく——そう決めた。

入学式の日、教室の一番後ろの窓際で、僕はいつものように外を眺めていた。桜が散っていた。何もかもがどうでもよかった。

その時だった。彼女が話しかけてきたのは。

「ねえ、もし頑張っても結果が出なかったら、頑張る意味ってあると思う?」

そう言った彼女の目には、かつての僕と同じ光が宿っていた。もうすぐ消えそうな、それでも必死に燃えているような光が。

水谷陽菜。心臓に穴の開いた少女。余命いくばくもないと知りながら、それでも彼女は「意味」を探していた。

僕たちは似ていた。でも、少しだけ違った。

彼女はまだ諦めていなかった。ぎりぎりのところで、必死に光を探していた。

そして僕は気づく——彼女のその姿が、僕に「もう一度だけ頑張ってみよう」と思わせたことに。

もし全てが思い通りにならなくても。もしどんなに頑張っても報われなくても。

それでも——君に出会えたから。

切なくて、温かくて、読んだあとにそっと空を見上げたくなる物語。

僕たちの、たったひとつの青春の記録。

(『若事与愿违,坚持还会有意义吗?』より)
桜と見知らぬ人
2026/03/04 15:58
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2026/03/04 16:04
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