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冬のにほひ  作者: 澳 加純 


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9/9

雛の月

現代短歌なので、小難しいことは抜きにして。

感じたままを詠んでみました。


お気楽に味わってみてください。


桃色はひなの節句の華やぎで

  冬のにほひを春に塗り替え



   挿絵(By みてみん)





 もう3月。

 春ですね。ひな祭りが近づくと、店先には春色があふれ出して、それはもう華やかで。見ているだけで、心も浮き立つのは桃色の魔法でしょうか。

 そろそろこの冬の綴りもページを閉じなければと思いきや。



春支度始めた矢先のみぞれ雨

  我健在と冬将軍が



 三寒四温とは言いますが、また降雪のニュースですよ。それもひな祭りの日に!

 冬将軍は、戦線離脱を考えていないのでしょうか。いいんですよ、そんなに粘らなくたって。そろそろ退陣を考えてくださいな。もう3月なんですから。


 そうそう。3月3日はワームムーンで、皆既月食でしたね。欠けて、そののち赤銅色に染まる月を楽しみにしていたのですが、運悪く雨に隠されて肉眼で観ることはできませんでした。仕方ないので、SNS上で写真や映像を探してみることにしたのです。見つけましたよ。アップしてくださった方、ありがとうございます。

 きれいな赤銅色になっていたんですね。

 肉眼でお月見ができた方、羨ましい。



お月さま赤ら顔して空の上

  白酒どこで召されたのやら



 ブラッドムーンとも云うそうですが、昨晩に限っては酔っ払いムーンでも良かったのでは?

 なんてね。

 きっとどこかで祝い酒に招かれたんですよ。



雨止んで音が消えたる静か夜に

  春の気配が闇に垂れこめ



 今時分は、ひと雨ごとに春が近づいてくるような気がしませんか?

 


雲間から顔を出したる彼は誰の

  月は朧で照れ隠しつつ



   挿絵(By みてみん)

   写真撮影:娘



 夜明け前、ようやく顔を出したお月さま。

 もう酔いもさめたらしく、いつものお姿。


 いつもより大きなサイズで輝いていたので、窓ガラスに貼った目隠しシート越しでもすぐに見つけることが出来ました。

 さすが、ワームムーン。グッジョブです!


 今、窓を開けますから!待っていてね。

 でも雲の流れが早くて、ちょっと目を離した隙に、すぐ雲が隠そうとするの。

 急いでシャッターを切ったお姿が、上の写真。


 うっすらと見えるスタイルは、薄雲のヴェールの向こう側。

 天気予報では、夜半には晴れて姿を現してくれるのではなかったの?

 遅刻したお月さまは、困っているのか雲の後ろに見え隠れ。


 おひな様のお顔のように白いはずのご尊顔も、朧にしか見えないのは春が近いからでしょうか。

 


ご来訪、ありがとうございます。


季節は春へと移り変わろうとしているので、冬のにほひは、これにて終了。美しい冬の「にほひ」を拾いきれないまま終わってしまいましたが、それは次の冬への課題としたいと思います。

周囲が春模様になってきちゃったので、どうしても目の行くところや詠む短歌が春になってしまうのよ。少しお休みして、もう1本の連載を終了させたら、春を綴る短歌を掲載させていただこうかと思っています。桜の花が咲く前に、移ることが出来たらいいのですが……。

長い間、お付き合いいただきありがとうございました。またお目にかかれる日を楽しみにしています。

それでは、また。


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冬のにほひ /></a></div></body></html>
― 新着の感想 ―
最近、 澳 加純様の書き込みにつられ「瞬発力企画」のページをのぞいたら、すごく面白そうなお題がでてまして。つい出来心で書き始めてしまったら、四時間くらいかかってしまいました(笑)。その日ほかのことが…
新着を見て「えっ、終わっちゃった?」と驚きましたが、そういえば「冬のにほひ」でしたものね。春の短歌もまた載せていただけるとのことで、ほっとしました(^ ^) 今回の短歌もみんな素敵で、イラストもかわい…
素敵な絵と写真とともに華麗なフィニッシュ。ご完結おめでとうございます! いつも楽しませていただき有り難うございましたヾ(*´∀`*)ノ 加純様の歌はどれもとても好きなのですが お酒で赤くなったお月様の…
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