雛の月
現代短歌なので、小難しいことは抜きにして。
感じたままを詠んでみました。
お気楽に味わってみてください。
桃色はひなの節句の華やぎで
冬のにほひを春に塗り替え
もう3月。
春ですね。ひな祭りが近づくと、店先には春色があふれ出して、それはもう華やかで。見ているだけで、心も浮き立つのは桃色の魔法でしょうか。
そろそろこの冬の綴りもページを閉じなければと思いきや。
春支度始めた矢先のみぞれ雨
我健在と冬将軍が
三寒四温とは言いますが、また降雪のニュースですよ。それもひな祭りの日に!
冬将軍は、戦線離脱を考えていないのでしょうか。いいんですよ、そんなに粘らなくたって。そろそろ退陣を考えてくださいな。もう3月なんですから。
そうそう。3月3日はワームムーンで、皆既月食でしたね。欠けて、そののち赤銅色に染まる月を楽しみにしていたのですが、運悪く雨に隠されて肉眼で観ることはできませんでした。仕方ないので、SNS上で写真や映像を探してみることにしたのです。見つけましたよ。アップしてくださった方、ありがとうございます。
きれいな赤銅色になっていたんですね。
肉眼でお月見ができた方、羨ましい。
お月さま赤ら顔して空の上
白酒どこで召されたのやら
ブラッドムーンとも云うそうですが、昨晩に限っては酔っ払いムーンでも良かったのでは?
なんてね。
きっとどこかで祝い酒に招かれたんですよ。
雨止んで音が消えたる静か夜に
春の気配が闇に垂れこめ
今時分は、ひと雨ごとに春が近づいてくるような気がしませんか?
雲間から顔を出したる彼は誰の
月は朧で照れ隠しつつ
写真撮影:娘
夜明け前、ようやく顔を出したお月さま。
もう酔いもさめたらしく、いつものお姿。
いつもより大きなサイズで輝いていたので、窓ガラスに貼った目隠しシート越しでもすぐに見つけることが出来ました。
さすが、ワームムーン。グッジョブです!
今、窓を開けますから!待っていてね。
でも雲の流れが早くて、ちょっと目を離した隙に、すぐ雲が隠そうとするの。
急いでシャッターを切ったお姿が、上の写真。
うっすらと見えるスタイルは、薄雲のヴェールの向こう側。
天気予報では、夜半には晴れて姿を現してくれるのではなかったの?
遅刻したお月さまは、困っているのか雲の後ろに見え隠れ。
おひな様のお顔のように白いはずのご尊顔も、朧にしか見えないのは春が近いからでしょうか。
ご来訪、ありがとうございます。
季節は春へと移り変わろうとしているので、冬のにほひは、これにて終了。美しい冬の「にほひ」を拾いきれないまま終わってしまいましたが、それは次の冬への課題としたいと思います。
周囲が春模様になってきちゃったので、どうしても目の行くところや詠む短歌が春になってしまうのよ。少しお休みして、もう1本の連載を終了させたら、春を綴る短歌を掲載させていただこうかと思っています。桜の花が咲く前に、移ることが出来たらいいのですが……。
長い間、お付き合いいただきありがとうございました。またお目にかかれる日を楽しみにしています。
それでは、また。




