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冬のにほひ  作者: 澳 加純 


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2/3

冬の夜空は

現代短歌なので、小難しいことは抜きにして。

感じたままを詠んでみました。


お気楽に味わってみてください。


満天の広がる宇宙(うみ)に星明り

  冬の夜空は凪て静かに



星屑を数えてたどる夜散歩

  冷えた夜空が我を吞み込む





 冬の夜空って静謐ですよね。眺めていると、吸い込まれちゃいそう。ずっと眺めていたくなります。

 おいおい。そんなことしていたら風邪をひくのでは?とか言われそうですが。事実そうなので、そこは突っ込まないでください。



 上の2首は、昨年の12月「#新12ヶ月の小品集2025」のお題「夜空」のイラストと一緒にXに投稿したものです。


 その前の月のお題が「彗星or隕石」で夜空を描いてしまったので、構図のアイディアが浮かばず、先に短歌を詠んだというお粗末な顛末で。


 ええ、そうです。苦し紛れってやつです。


 でもこれにて「#新12ヶ月の小品集2025」はフルコンボしたのですから、褒めてくださいな。



   挿絵(By みてみん)


 



 夜空は秋や冬の方が星が、クリアに見えます。なんでも大気の影響らしいのですが。いつだったかこのお話はしたような気がするので、ここでは割愛。(←記憶違いだったらごめんなさい)

 

 夜空がクリアに見えるということは、地球の衛星「月」もきれいに見える季節です。

 お月見は秋の季語ですが、別に春に見たって夏に見たって、月は美しいのです。でも、大気に湿度を多く含む春や夏よりも、空気が乾燥した秋や冬の方がより一層美しく見える気がするのは、間違いではないですよね。


 月の軌道の関係で秋の月が好まれる(天空の程よい位置に月が見えるから)ようですが、冬だって見えない(春や秋より月の軌道は低いところを通るので)わけじゃありません。市街地にお住まいで、周囲に建物等障害物がたくさんある――とかですと、条件も変わってきますものね。

 ベランダから、窓から、月の姿を捉えることが出来るのならばラッキーですが、昨今の住宅事情では、難しいお宅も少なくないかもしれません。


 かく言う我が家も、隣の建物が3階建てのようかん型マンション。城壁のように立ちふさがって空を隠してくれているので、月は上空まで登ってくれないとベランダからも窓からも見えません。玄関前の道路に出ても、上空まで来てくれないと月は見えません。少し移動して近所の貸駐車場まで歩けば低空でも見えるのですが、そうなると月の出からの数時間と限られてしまいますし、家族が起きていれば主婦は忙しくてボーっとお月見なんて贅沢な時間は過ごせません。じゃあ寝静まった真夜中にとなれば、この季節は防寒具も重装備していかなくてはそれこそ風邪をひいてしまいます。先にお風呂に入ってしまったなどとなれば、湯冷めしてしまいますから、どうしても気持ちは億劫になってしまいます。


 それでも月の姿は見たいんです。

 

 月の光を追って歩いていたら、夜空に続く道に迷い込み、星の海のそのまた向こうまで行けそうな。音が消えたような静寂の中を歩いていったら、どこにたどり着けるのかなぁ。

 なーんて。


 空想はロマンティックですが、現実はネオンサインや車のヘッドライトの方が明るくて、加えて視力の悪さも手伝って、メガネなしではお月様は見えても小さな星は見えないのです。もわぁ~っと霞が掛かっちゃって。アア、カナシイ。


 それはそれで幻想的?


 

 視力云々の問題は横に置いておいて。

 寒月を追いかけてお散歩してみたいなぁ。クリアに見える冬の月だからこそ、視力の悪い私でも見えるのですもの。目を凝らせば、一等星くらいは見えるんだい。

 脳内に流れるBUMP OF CHICKENのあの名曲。でも、望遠鏡は担げないわ。


 おばさんの身体では難儀だけれど、猫になったらふらりと夜の散歩に行けそうな気がする。


 そんな妄想が爆発して描いたイラストでした。

 

 


 

ご来訪、ありがとうございます。


本文中にあるようかん型マンションとは、側面に凹凸のないシンプルな、その名の通りようかんのような形状をしたマンションのことです。不動産用語らしいですが、言い得て妙ですよね。

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