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短編

「歌声」

作者: hakucv




 〜♪


 アパートのお隣さん、いつもお風呂で歌っていて、換気扇のところから丸聞こえなんだよね。今日は第九のコーラス。よぼよぼな声でも分かるには分かるんだなぁ。




 〜♪


 まーた帰るタイミングで歌ってる。別に帰る時間固定じゃないんだけど。これは多分エレンの歌第三番だな。私にはこんな高い音出ないけどご年配でも出せる人には出せるんだなぁ。




 〜♪


 はい。でました。今日も歌声ですぅ。うーん、予測可能、回避不能とはこの事やね。うん。今日はご丁寧に伴奏まで付いてるよ。これは……能?流石に純邦楽には明るくないんだよな。




 〜♪


 どうしてこう、聞こえてくるんでしょうね。そして今日はどうやら歌う気がないようです。だって、ピアノソナタ第14番なんだもん。あの曲ピアノしかないよ。




 〜♪


 蝉の鳴き声とともに聞こえるのは四季のしかも冬。どうして。もう少しさぁ、あるじゃん。少なくともこれは違うでしょうよ。ど、どうにかならんのかその選曲センスは。




 〜♪


 もう誰もいないその部屋で、PCは曲を歌い続ける。今日はK.626。




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