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もしかして…失くした?

 夕食の前に、セオドアが「疲れただろうから部屋で休むといい」と気を遣ってくれたため、部屋で少し休むことにした。

 キングベッドサイズの貝がらの上に、ふかふかのマットレスのような物が敷いてあるベッド。

 真珠や赤い珊瑚で飾られているドレッサー。

 人魚姫の童話に出てきそうな部屋でわくわくしたけど、ライラさんに言われたことを思い出して、気分がまた落ち込んでしまった。

 セオドアは王子で、女性にも人気がある。

 今後も、セオドアのことが好きな女性から「あなたはふさわしくない」って言われることもあるかもしれない。

 この先、何かあったとしても、私は胸を張って堂々とすることができるのかな。

 悶々としながら、セオドアから借りた上着を脱いで、ドレッサーの鏡に映る自分を見た時、重大なことに気付いた。

 いつの間にか失くしていたのだ、セオドアからもらった雫の形のネックレスが。

 私は急いで部屋中を探したが、やはり見つからない。

 シャボン玉のロープウェイの時や、セオドアにイヤリングをもらった時は確かにネックレスを着けていた記憶がある。

 もしかして、路地裏で失くしてしまったのかもしれない。

 セオドアに知られる前に、さっきの路地裏で探さなきゃ。

 城へ帰る時に、道筋を大まかだけど覚えたから、帰り道も何とかなるはず。

 私はだれにも見つからないように、こっそり部屋を抜け出した。

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