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近衛兵たちの心配

 充分すぎるほどの軍資金をネレウス王からいただいて、レムリア国の観光をすることになった。

 セオドアは王太子であり、目立つため、顔がわからないようにフード付きの上着をはおった。

 確かにこれなら顔は隠せている。

 高長身と、鍛えられた胸板の厚さは上着程度では隠せないけど。

 セオドアといい、そのお義兄さんのリアムさんや近衛兵のアンセルさんといい、身長が高すぎて私が小人になった気分だ。

 近衛兵や王宮で働いている人魚たちはそこまで身長が高くなかったから、セオドアたちが特別なのかもしれない。

 アンセルさんは心配なのか、そわそわしていた。


「いくら母国とはいえ、護衛がないと危険ではないですかね」


「アンセル、お前たち護衛がいたら目立つだろう。アカネもリラックスできない」


「いやいや王子、二人きりになりたいのもわかりますが、王子のファンやそれを妬む奴は街にもたくさんおりますし大丈夫か心配ですよ」


 アンセルさんに見透かされた部分があったのか、セオドアは少し口ごもったが、軽く咳払いをして言い返した。


「とにかく、二人で行ってくる。バレないように気をつけるからお前たちはついてくるな」


 アンセルさんを含め、近衛兵たちは心配そうだ。

 アンセルさん以外からも「隠れて護衛しようか」などと口々に心配する声が聞こえる。

 セオドアのことを本当に大切に思っているのだと思うと、微笑ましかった。

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