04 お断りする
▶お断りする
了解する
ダクヤ
「あの…それはちょっと困ります…」
ゲスティ
「え、なんでですか~?
用事でもあるんですか~?」
ダクヤ
「いえ…そういうワケではないんですが…」
ゲスティ
「じゃ、いいですよね~
アタシを呼んだのはそっちでしょ?」
ダクヤ
「はあ…そうなんですが…あの…
キャンセル…というワケには
いきませんか?」
ゲスティ
「は?どうしてですか?
アタシの対応に何か不満でも?」
ダクヤ
「いえ…そういうワケでは…」
ゲスティ
「そういうのって、実際会ってみないと
わからないと思いますよ?
アタシ、自信あるんです
実際に講座を受けてもらえれば、
絶対に満足させてみせます!!」
ダクヤ
「いえ…その…
そもそもヤル気がないというか…
申し込みをしたのも出来心で…」
ゲスティ
「ははあ、わかりました」
ダクヤ
「わかっていただけましたか…!」
ゲスティ
「アタシを愚弄しているワケですね?」
ダクヤ
「いや…愚弄って…」
ゲスティ
「愚弄してますよね?
こっちの話ですが…申し込みがあって
結構、ハリきってたんですよ?
それが出来心でした、
取り下げますって…
明らかにバカにしてますよね?」
ダクヤ
「はあ…すいません…」
ゲスティ
「謝らなくてもいいですよ?
ただ…キャンセル料は
払ってもらいますから」
ダクヤ
「はあ…払いますが…
いくらくらいですか?」
ゲスティ
「キミの…"命"かな♪」
直後、電話ごしに、
この世のモノとも思えぬ
おぞましい叫び声が轟いてきて…
鼓膜が破れ、脳みそが搔き回される
嫌な感触と共に…
おれは、死んだ
【デッドエンド】