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邪神大戦都市マギナ  作者: ピリ辛
プロローグ 邪神大戦都市のクソニート
2/11

02 現代の貴族 ダクヤ


…しかし…そんな事は…

このおれには、

何も関係もないことだった


なぜなら…おれは…



「ヒキニートだからだ」



!!!!!??



「外の世界で何が起きようが…

おれには何の関係もない!

年がら年中、部屋の中でぬくぬくしているこのおれにはな…!

いや…むしろ…

外の世界が荒れてくれた方が…

このおれだけは安全な場所にいるという、なんとも心地よい優越感に浸ることができる!!

そう…まるで…

大雪の日…必死こいて通勤するサラリーマンを横目に…

こたつでぬくぬくしている時のようにな!!!

ハハハハハハ…

世界よ、もっと荒れるがいいッ!!

それは、このおれに最高の愉悦をもたらしてくれるのだッ!!」



さて…突如現れた、

このクズ全開の男…


彼こそが、

この物語の"主人公"である…!!



人と神…

全てを巻き込む未曾有の戦い…

"邪神大戦"…!


広げに広げた大風呂敷の中で…

このクズに何ができるのか…!


そもそも何かをする気があるのか…!!


この、おおよそ主人公に相応しからぬ、

クソニート…!


世界の誰も予想だにできない(彼自身も)

その超人的な活躍に期待してほしい…!!



「おれは『斉藤ダクヤ』

特に定職には就いていない

就いたこともないし、就く気もない!

労働という不毛な作業で人生を浪費することもなく、日々、部屋の中で優雅な生活を送っている

いわば、現代の貴族という奴だな

と、言っても何もしていないわけではない

実は、おれは『革命家』だ

言論の力で腐った世の中を正すのが、おれの仕事…いや、"使命"なのだ!

さあて、そういうわけで、今日も一仕事するかなあ!

"2ちゃん"でな!!」



おれはパソコンデスクに向かう



ダクヤ

「さあ…!

今日もおれの、啓蒙活動が始まる…!!

今の話題は何だ…?ふむふむ…

『日本の弱腰外交はけしからん』と…

馬鹿どもが…!!

やはりコイツらは何もわかっていない…!!

日本の外交が無能ということはない…!

むしろよくやっている…!

劣悪な条件の中でな…!

悪いのは能力ではない!!

絶望的に"カード"が足りないのだ…!!

『武力行使』というカードがなッ!!

何も本当に武力行使しろと言っているワケではない…!!

しかし…

『いざとなれば武力行使も辞さない』

という切り札なくして…

マトモな外交など、できるハズがないのだッ!!!

武力を持つ相手と対等に交渉するには、こちらも相応の武力を持たなければならない

少なくとも、相手に一矢報いれる程度の武力はな

それなのに、エセ平和主義者どもは武力は持つなと言う

武力は持つなというクセに、外交には毅然と対応しろと言う…!!

致命的に不利な力関係の中で、どう毅然と対応しろというのだッ!!!

夢物語ばかり言うなッ!!!

日本は、武装しなければならない

逆説的だが…

戦争を起こさず、平和を守るためにこそ武力が必要だ

『平和国家』も…『非戦の理念』も…

全ては、然るべき武装をすることから始まるのだ…!!!

今日の仕事はこのくらいにしておくか

これで少しはエセ平和主義者どもも心を入れ替えてくれれば良いのだが…」



その時、俺は画面の端に

妙な広告を見つけた



【ーーーーーーーーーーー】





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