キャラ――境界大学幹部――
τ-5 ダーク(7話) 魔法:盗聴
本編では別の場所から指示を飛ばしていた魔法少女。実行部隊カラレスの一人で、幹部に相当する。
5大組織の一つ、境界大学の秘密兵器その一……ではあるのだが、その出力は凡百のD。魔法そのものの強力さではなく、魔法の使い道で評価された。
付属性と維持性がC、相手の耳たぶに触れて自分の魔力を付着させ、それを維持することで相手との通信を繋げる。その通信の傍受されることはないが、秘匿性と引き換えに相手の耳たぶに触れなければ通信できないと言う弱点を持つ。
日米混成軍を相手にハイテク競争では勝てないので、テレパスで指令を飛ばすというやり方をしている。
τ-12 クリムゾン(7話) 魔法:シャイングレイス(光の糸)
本編で政府から素材を奪うために港湾を強襲した実行部隊カラレスの一員。出力は圧巻のC(現状では最強クラス)であり、現代兵器を易々と上回る強力な魔法少女。
クリムゾンの称号を持ち、光の糸で相手をバラバラに切り裂いてしまう魔法を使う。高い収束性がもたらす斬撃が得手で、維持性もあるから罠や他の応用にも使える地力の高さが持ち味。
この高い収束性から繰り出される貫通力の高い攻撃を防ぐためには、対魔法コーティングが前提となる。更にこの糸はある程度性質も変化させることができる。鋭い鋼糸や、弓の弦のような弾力性のある糸など。応用力もあるため、相手にするとかなり厄介な魔法少女。
ο-48 ローズ(ハウリングフィスト)
人質を奪い返すために境界大学を強襲したクルミを撃退するために出撃した魔法少女。直情的な性格をしており、カラレスの中でも特別な戦果を上げた存在になりたがっている。クルミを倒せばそうなれたら、現実は非情だった。
魔法は拳を振動させて敵を撃ち抜く『ハウリングフィスト』。鋼の装甲すらも容易に撃ち抜く攻撃力が特徴だが、反面殴れないと何も出来ないという欠陥を持つ。それを補えるだけの対人戦闘経験があれば良かったが、本編では普通に飛び出していったために良い餌食になってしまった。
τ-53グレイ(シャドウディストピア)
クルミを撃退しに来た魔法少女。『ハウリングフィスト』をそそのかして向かわせたのはこの女。殺す時の一瞬の隙を突くために犠牲にする作戦は見事にはまった。が、最終的にはクルミの策が上回った。
魔法は影に潜る『シャドウディストピア』。基本的にはτ-40の『シャドウグール』と同じ性質だが、こちらは拡散性にも目覚めている。拡散性を得たことで敵を領域内に閉じ込めることが可能になった。弱い敵ならそのまま窒息死させてしまう。ただし本人の格闘能力ではτ-40の方が上なために強襲敵性ならあちらに軍配が上がる。
η-47ブルー(フローズン)
『シャドウディストピア』と一緒に策を練り、クルミを撃退しようとした。クルミの魔法は植物を成長させる力、ゆえに気温が氷点下ならば発芽できない。もっとも、クルミの魔法は常軌を逸しているため、単純な気温ではなく魔法によるものというのが重要。
魔法は『フローズン』。領域の気温をみるみるうちに下げていく。温度を下げるのはありふれた魔法だが戦闘能力には欠ける。対人には適さないが、そもそも魔力出力Cを確保することすら出来なくなってきたために抜擢された。本人も力不足なのは分かっているために常に不機嫌な顔をしている。
η-51ネイビイ(シザーズ・ベア)
境界大学内部に侵入した軍を撃退するために出撃した魔法少女。魔法『シザース・ベア』は抱えている殺人テディベアを無限に分裂させて敵を追い詰めて殺す。指揮官タイプの魔法のために本人は弱いが、現代のテクノロジーがあれば戦場に姿を現す必要がないのでとても厄介。
特性は維持性と操縦性。テディベア自体は魔法少女であれば問題なく倒せるレベルであり、特殊部隊を倒せるようなレベルではない。だが、姿を隠して敵の消耗を狙う作戦であれば弱さなど関係がない。弾薬や気力がなくなるまで嬲り殺すだけである。
η-55 クリムゾン(フェザーショット)
ネイビイを支援する魔法少女。彼女の魔法は『フェザーショット』、背中に生えた羽を弾丸のように飛ばす。無限沸きするテディベアの裏に隠れて部隊隊員を一人ずつ殺していくつもりであったが、内部構造を知られていたために逆におびき出されて殺された。
仮にだがネイビイと戦った場合は状況が明暗を分ける。障害物がない場合は何匹テディベアを重ねようと貫通するために楽に勝てる。ただし入り組んだ場所で戦う場合は指揮官を見つけ出すことができずに嬲り殺しにあってしまう。
τ-1 ゼロ (ゼロ・ブレイド)
境界大学の魔法少女の中でも最も古い魔法少女である『τ』ナンバーの中の1番目。彼女が生き残ってきたのは魔法の強力さではなく、悪運の類である。ここまで生き残ってきた実績から実行部隊カラレスを超える並ぶものなき『ゼロ』として上級エージェントの護衛を受け持ってきた。
彼女の魔法『ゼロ・ブレイド』はただ魔力を収束させた刃である。全てを崩壊させるライトセーバーだが、基本的に魔法はそれ以上の魔力で防ぐことが可能。ではあるのだが、彼女は魔力出力は最高位のC、しかも収束性Bのために事実上この攻撃を防げる魔法少女はいない。ただし収束させているために防御はおざなりになっている。