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その2

翌日。

中慶大学附属校高等部2年生の教室内。


「どしたの恭平? 調子悪そうじゃん」


昼休み。

掛正人かけまさとは購買の特製ハムサンドを片手に半笑いを浮かべながら恭平を見る。


「別に」


「別にだあ? 今日のお前、あきらかにポンコツじゃん。何かあったに決まってる」


悪友の言う通り恭平は朝から絶不調だった。


まず、家の玄関で派手に転びお気に入りのスニーカーのソールを剥がした。

英語の授業ではレポートを忘れた件で口うるさい教師からこっぴどく叱られた。

続く体育ではサッカーボールを顔面に受けて卒倒し、さっきも牛乳パックを握り損ねて白いシャワーを浴びたばかりだった。


(夕べ寝ていないからフラフラする)


恭平は真奈の言葉を自分がどう聞き違えたか朝まで考えたのだった。


その結果、「私とセフレになって」と聞こえたのは、


「私にカヌレを買って」


の聞き間違えであると断定したのだった。

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