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その１

初めまして。

セドケンと言います。

この度、小説家になろうへ初投稿いたします。

今作は三角、あるいは多角関係をメインにした恋愛作品です。

ぜひお読みください。

※同じ作品を【エブリスタ】にも投稿しています。

ドアの閉まる音で恭平(きょうへい)は我に返る。

「えっと……今なんて言った？」

既に真奈(まな)のいない部屋で恭平はひとり呟いた。

香澄恭平《かすみきょうへい》、早生まれの１6歳。

私立中慶学園に通う高校二年生だ。

彼の部屋を出ていった香澄真奈《かすみまな》も同じ高校に通う同級生である。

（真奈の奴、とんでもない事言わなかった？！）

恭平は頭を左右に振る。

(いや、ない！　きっと僕の聞き違いだ）

もともと二人は従姉弟《いとこ》同士であったが、真奈の両親が不慮の死を遂げ彼女が香澄家の養女となってからは義姉弟の関係となっている。

「勉強疲れのせいだ。それで聞き間違えたんだ。堅物の真奈があんな事を言うはずない」

恭平は自分が相手の言葉をどう聞き間違えたのか考察を始める。

（セフレと間違えそうな言葉ってなんだ？）

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