落書き帳
「今日は運が良かった」
「何があった?」
「メロンを食べることが出来た」
「そうか」
「あと爪痕を残すことが出来た」
「なにに?」
「ペン回しで、爪痕を残すことが出来た」
「そうか」
「なぜ驚かないんだ?」
「驚いてるよ、会話が成り立たなくて」
「そうじゃない、なんであそこで瓦割りをしているんだ」
「あれはいつもの仕事だろ。いま5時だし」
「え?俺は恐怖している」
「なんで?」
「生牡蠣食べたいと思わないか?」
「確かにその季節だな」
「レモン買わないとだな」
「そうだな」
「レモン買うなら唐揚げもいいな」
「いや唐揚げはいらないだろ」
「突然こんなこと言うのは変かもしれないけどさ」
「うん」
「昨日、例の件について話してみたんだ」
「それで?」
「この件はラッキーパーソンを連れてこないと没交渉だって。よく分からないな」
「確かに」
「ラッキーパーソンが四角い人だったんだ」
「うん」
「四角になる対決をしないか?」
「それしかないか」