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村雲銀之丞の混沌的な日常系神話。  作者: タニシタタミ
石塔編
37/40

第37話『歓迎会』


突き破った外壁の先には「暗黒教団式典」と書かれた看板と共に数百単位の黒衣の人が拍手で出迎えてきた。清月は祭壇の上に飾られた古い書物を睨む様に凝視しており、実子は怯えた様な表情を浮かべながら右斜め上を見ている。……葉月と睦月は仮面越しに表情を歪めているのが分かった。理由は、実子を怖がらせたからだ。実際に、私もイライラしている。


【REP-UP!JOE-HAN-SHIN!!】


幼い子供の声の様な電子音声を聞き、後ろを振り返る。すると上半身の装甲が異様に盛り上がり、パワー特化型の様なスタイルへと変貌している葉月の姿が目に映った。…でかい。スマートな下半身とは、比較すら出来ない程、でかい。例えるならば「肉塊の戦車(フレッシュ・タンカー)」だろうか。よく見ると目の部分が青空色から黒色に変色している、怒りによる暴走状態(?)という奴なのね。……お母さんも怒ってるし、一緒に暴れましょうか。


【セラエノ断章第六節重装甲、解禁。これより汝を灼熱の境地へと誘いましょう】


緋色でもない。茜色でもない。紅色のような紫色の火群が継ぎ接ぎ部分から吹き出し、全身の装甲を重く硬い物へと変形させ、組み換える。


【マスター、アタシ達もやるか?】


「このまま、叩き潰す」


紅紫色、黄金色、白銀色、鮮やかで異質なエネルギーを延々と放出させながら黒衣の集団へと歩み寄り、拳を振るった衝撃波で展覧物も一緒に吹き飛ばした。その瞬間、清月は宙を上下左右前後に暴れ回っていた古い書物を抱き止め、胸の前で構えた。もしかして、清月も変身しちゃうの?


【NECR-ON-OMI-CON】


ネクロノミコン?セラ達は変わってるような名前なよね。…やっぱり、変身するような能力とか載ってるのかしら?


「変身」


【YES-SIR】


「変身」という言葉を合図にして、清月は黒曜石や翡翠石のような結晶に覆い隠された瞬間、一瞬にして結晶が砕け散り、青色のサメを模したフェイスを被った白いウェット・スーツの様なインナーの上に甲冑と外套を纏う清月が胸の前で右手首を掴みながら佇んでいた。


「テメー等、喰い散らかしてやるよ」


……あ、あらあら、どうしましょう、今の台詞にキュンッとしたわ。やっぱり、清月のクールな外見とは違って恥ずかしがり屋で熱い心を知っているからかしら?ああ、でも、でも、格好良いよぉ~ッ!





固有名:ネクロノミコン


清月に仕える魔道書。セラエノ断章、アルハザードのランプ、水神クタアトを上回る高性能のため、時間停止や時間逆行の中でも動くことが出来る。また、限定的だが眷属を呼び出す事も出来る。




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