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村雲銀之丞の混沌的な日常系神話。  作者: タニシタタミ
凶月編
27/40

第27話『終わらない神』


怒りに顔を歪まされるヨグ=ソトースの眼前に立ち塞がり、獅子は右拳を光り輝かせ、猛虎は両足に左右逆回転に渦を成すエネルギー物質を溜め込んでいる。


受け入れろ(センメルヴ)、これが現実だ(ェイス・フィーバー)アァァ!!】


弾き鳴らす大津波オーシャニック・バンプッ!!】


「ウォラァッ!」


「こんにゃろおおぉぉ!!」


自身の持つ必殺技を叩き込もうと猛虎は飛び上がり、獅子は右拳を突き上げる様にヨグ=ソトースへと叩き込んだ瞬間、宙から踏み潰す様に落下してきた猛虎の一撃を避ける事も出来ず。地下室の床を突き破り、地中へとめり込みながら火花が撒き散らし、爆発したエネルギー物質が地上へと噴き出してきた。


「ムッ君、逃げる準備はいい?」


「おう!」


逃げようと玄関へ踏み出した。次の瞬間、姉ちゃんの蹴りが俺に当たり、俺の拳が姉ちゃんの腹に打ち込まれていた。突如、起こった現象に頭が回らなくなる、理解出来ない。これは、なんだ?何が起きたんだ。


単純シンプルな答えだ。私が時間を巻き戻した。ただ、それだけのことだ」


いきなり、目の前に現れたヨグ=ソトースはコートの袖や裾に付着した塵を払い落としながら不可思議な出来事の正体を隠すことなく。息をする様なものと言わんばかりに教えてきた。


【マス、タ…ァ…!】


アルハザードによって保たれていた黄金色の甲冑は霧散する様に消え去り、身体の至るところから血が溢れ出ている。このままだと出欠多量で死ぬんじゃねぇか?と、そんな考えが過った。


「うぅらああぁぁぁっ!!」


流れ落ちる儚き雫(ディラック・シー)ッ!!】


姉ちゃんが青白いエネルギー物質を纏わせたパンチをヨグ=ソトースに打ち込んだ瞬間、ヨグ=ソトースの身体が吹き飛んだ。


「睦月ィ!早く立ちなさい!!」


「えっ、あ、分かった!」






『時間を巻き戻した』


ヨグ=ソトース能力の一つ。自分を中心点とした状態のまま、過去へと時間を逆流させる事が出来る。


『流れ落ちる儚き雫』


通称「ディラック・シー」。打ち込んだ対象のエネルギーやパワーを下限させる事が出来る技。失敗すれば自身の能力も半減する恐れがある。



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