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村雲銀之丞の混沌的な日常系神話。  作者: タニシタタミ
怪異編
22/40

第22話『無銘の洋灯』


昨晩、我が家の敷地内(と言ってもベランダに)アルハザードのランプという物が突き刺さっていた。セラは懐かしく感じていると言っていたが、石板と懐中電灯に接点は皆無に等しいと思うのだけれど。


しかし、アルハザードのランプとは珍しいものを拾ってしまった。なんでも別名は「ビームの出る懐中電灯」らしく、スイッチを押せばビームが出るという事なのだろうか?


【固有名:虚ろなる王の油杯。起動したゼ、アンタが新しいマスターだナ。さあ、何を始める?戦争か?侵略か?闘争か?アタシは戦いなら何でも出来るゼ】


「なあ、お袋。この懐中電灯なんだけど、手から離れなくなった。どうしよう」


「セラ、解決策ってある?」


【現段階では不可能です。アルハザードのランプは睦月様と同一化しようと細胞融合を繰り返しています】


細胞融合。ウィルスに対する抗体を作っているような感じでいいのかしら?それにしてもセラみたいな子が他にも居るとは驚きよねぇ。


清月が帰ってきたら、何て説明しようかしら。睦月が懐中電灯を触ったら合体した。それだと変な感じになるわね。こう、もっと、簡単に説明できるようにしておかないと。


「ムッ君とドッキングするなんて、ズうぅルうぅいいぃぃ!!」


【マスター、コイツは随分と個性的なヤツだァ、アタシを羨んでるゼぇ!】


とりあえず睦月の腕と一体化している懐中電灯を薬箱から取り出した包帯で密閉する。消毒液でも掛ければ取り外せるかな?無理だろうけど。






固有名:アルハザードのランプ


通称「虚ろなる王の油杯」。睦月の右腕と一体化している神話的存在。使い方によっては凄まじき戦士へと所持者を変貌させる。



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