2話 ② 危機との交わり
タッタッタッタッ...(走る音)
ウィーン(自動ドアの開く音)
「いらっしゃいませ~!」
「はぁーはぁー...
す、すいませんっ! 今ナイフをった怪しい男に追われてるんですけど、助けてくれませんかっ...」
「わっ、分かりました。
では、奥の方へ」
「すいません、助かります...」
(なんで、俺がこんな目に会わねぇーといけねぇーんだよ
それにしても、恐ろしかったな...
まー取り敢えず、このコンビニに少し居させてもらおう。)
「お客様、大丈夫でしたか。
今は、誰もこちらえは来られていませんが...」
「本当ですか
はぁ~助かった...」
(あっ、そうだ警察に電話しねぇーと
って、携帯家に置いたままじゃんかよ
まーいいや、定員さんに言ってみるか。)
「すいません、携帯を家に置いてきちゃって今ないんですけど警察に電話をしてもらっていいですか」
「わ、分かりました
では、今電話をしてきますのでお客様はここに居てください。」
「はい。分かりました
なんか、すいません本当に」
「いえいえ、とんでもありません
困っている人を助けるのもビジネスの一つですから」
そう言うと定員は電話へと向かった。
「取り敢えず、これで一安心だな...
警察が来るまでは大人しくしておくか」
紳助がぼっーとしていると向こうから定員が走ってくる音がした。
「お客様っ!
警察の方にお電話が繋がりましたので
もうすぐに、こちらに着くと思いますよ」
「あ、そうですか
ありがとうございます」
(それにしても、この定員さん若いなぁ
まーそんな事は、どうでもいいや
今は取り敢えず警察が来るのを待とう)
紳助が待つこと5分、警察のサイレンの音がどんどん近づいてくるのが聞こえてきた。
「っ!
やっと来たか、これであとは警察に事情を説明するだけか」
すると、警察がコンビニの中に入ってきた。
「すいませーん。
警察ですけどー定員さんいますか?」
「は、はーい。
こっちですーす
すいません、突然 お客様が危ない状況だったのでお電話をさせてもらった『今泉』と申します。
それで、こちらが被害に遭われた方なんですが...」
「君の名前は?」
「あっ、自分の名前は『内宮 紳助』と言います。
コンビニに来ている途中で、急にナイフを持った男に追いかけられたので定員さんに助けてもらったんです」
「そうですか、では少し事情聴取をしますので
お時間よろしいですか?」
「はい、分かりました」
(これから、俺は警察に事情聴取を受けることになった)